- [著]中川 秀直
- カテゴリ:
- 単行本 (250頁)
- ISBN:
- 4062137216
- 発売元:
- 講談社 (2006/10)
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「セイサク本」も面白いものだ。
阿部内閣時代の自民党幹事長、中川秀直氏の著書。
生まれて初めて政治家の「セイサク本」というものを読んだが、いい意味で裏切れた。
ビジョンが明確だし、根拠や立案に至るまでの背景が分かりやすく描かれている。
日本の政治家とは、『あえて言葉を濁し後で軌道修正できるように、
黒でもない白でもない発言を繰り返す』というのが個人的な印象だったが、
氏は「上げ潮」路線に徹底してこだわり、そこに信念を持っているように思えた。
総裁選や総選挙などで政治家たちの政策を耳をするとき、
私は自分自身に軸がないため彼らの言葉は心に響かず、
本当に日本のためになるのか、それとも方向性として
誤っているのかという判断基準がなかった。
本書を読んで「上げ潮」路線を軸にせよとは言わないが、
興味を持った政治家をワイドショーで追うのではなく、
本を読んで発言の真意や政策論調を知るのは大事なことだ。
選挙権を持つ日本男児として、遅ればせながら
政治と向き合う必要性を感じさせてくれた一冊だ。
安部内閣の経済政策理論を読む
「成長なくして日本の未来なし」と宣言して発足した安部内閣が掲げる「上げ潮」経済政策の理論を書いた本。
内容は悪くはないのだが,個人的にはあまりにも楽観視した論理にちょっとついていけないところがある。
経済成長路線を重視するのはいいとしても,消費税増税についてまったく触れておらず,本当に増税なしで財政再建が可能なのだろうか?GDPが2倍になるって信じられない話である。この本に書かれた政策により経済成長及び財政再建が実現できるのかどうか,今後の自民党の政策をじっくりと見極めたい。
期待と不安が・・・
安倍新政権の「上げ潮」政策の解説本。全体的には良質な経済本に仕上がっている。政策提言も大筋はまとも。この政策が長期にわたって実現することを願いたいものだ。しかし、気になる点が3つ。本をよく読めば、インフレ目標の重要性を認識していることがわかるのだけれども、何故か露出が控えめ。インフレ目標政策には、なにか地雷が仕掛けてあるのかと勘繰ってしまうのは私だけ?(中川さんでも反論できないすごい大物が反対しているとか)あとは、「新アジア主義」。なんで、みなさん、アジアにこだわるのかしらねぇ。どう考えても有事にアジア諸国が日本を助けてくれるとは思えないけど。意味わからん。あと、実質成長率の押し上げイコールIT革命って余りにも陳腐ではないだろうか。米国の猿真似の「モジュール化」はそれこそ、日本の「国際競争力」をなくしんじゃないか。大いに期待しつつも、不安材料が・・・
