大前流心理経済学 貯めるな使え!

  • [著]大前 研一

カテゴリ:
単行本 (344頁)
ISBN:
4062141264
発売元:
講談社 (2007/11/09)
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評価: 3.5
2009
01/02
Fri

現実問題を簡略化しすぎ説得力に欠ける

[No.25] posted by 関税太郎

発想は革新的で良いが、現実の問題を簡略化しすぎており、説得力が今ひとつ欠ける内容が薄い本。

随所に「僕は頭が良いんだけど、日本人の大多数は頭が悪くて困るなあ。」という意識が見えて共感を呼べない。

コンサルタントやアドバイザーとしては一流だが、おそらく政治家や企業の経営者としては成功できないであろう。そこに限界を感じて本書を読んでいても腹の底まで落ちてこない。


2008
10/29
Wed

圧倒されました

0.0% (0 / 1)
[No.24] posted by 来年社会人

有名な先生の本ですが、僕にとっては新鮮で、圧倒されました。正直、わからない部分も多かったのですが、もう少し自分のレベルが上がったら、また読んでみようと思います。

保留ということで、★三つでした。

2008
07/23
Wed

平成維新は未だ

66.7% (4 / 6)
[No.23] posted by ta9

マッキンゼーでぶいぶい言わせていただけあって、彼の著書、彼の発案するビジネスの対象は、いわゆるエスタブリッシュメントと呼ばれる上流層ある。視点が高すぎて、一般市民には反感を買う物言いである。彼が戦略コンサルタントとしては成功したが、起業家として前職以上の成功を収めることができなかったのも、この視点の高さとは無関係では無いだろう。
95年の都知事選で、彼ほどの識者よりも庶民派で売っていた故・青島幸雄を選んだ東京都民の心情もこの本を読めばよく分かるだろう。
この本の出版後間もなくサブプライム問題を引き起こすアメリカの住宅事情を礼賛するような記述もあるので、彼の揚げ足を取りたい方はぜひ読んでみては。
しかし、怠惰で金の無い一般消費者には媚を売らず、理想を唱え続ける彼の終始一貫した姿勢には漢を感じざるをえない。日本と自分の未来に警鐘をならし、眠っている自己を奮い立たせたいマッチョな人にとって大前研一が絶好の薬であることは確かだ。

2008
05/12
Mon

実際に行動してみて なんぼ

75.0% (3 / 4)
[No.22] posted by 山田川

大前氏の著書はどれも興味深く注目している。この内容が1,600円で買えるのには驚きだ。重要なのは、この本から自分にとってプラスになる行動がとれるかだ。注目はP252の世界の優秀なファンドをお手本に個人の投資を後追いさせる方法だ。例えば、シンガポールのGICのHPには、ニュースリリースがある。そこで登場してくる投資先と株価をリサーチしてみた。確かに将来有望な会社であり、提携発表後の株価の動きも参考になる。私のような素人の個人投資家には、新聞・雑誌の投資情報よりもよっぽど役立つ。しかも情報は全て英語なので、ビジネス英語の勉強にもなる。この1パラグラフのみが私の行動に直結した結果だが、それはたいへん貴重な情報であった。

2008
04/14
Mon

久しぶりに著者の良さを感じる一冊

50.0% (1 / 2)
[No.21] posted by RANDY

これまで著者の作品はすべて読んでいるが、最近マンネリ化している感がある。
本書もこれまでの内容から見ると目新しさはないが、
内容はまとまっており、著者独自の視点と論拠がセットになった良書であると思う。

ただし、論拠は心理を題材にしているがゆえか、
いささか説得力(確からしさ)に欠ける部分も見られる。

全体的に、著者らしいシャープなメッセージが込められていて読んでいて気持ちがいい。

2008
04/04
Fri

思考の材料として

33.3% (1 / 3)
[No.20] posted by kkk

著者の主張は、「日本経済が悪いのは、日本人の心理のために1500兆円の金融資産が有効活用されておらず、心理を変える政策によって、それを消費・投資に回したり、積極的に資産運用を行えば、日本の経済力も上がる」と政策レベルの話と「日本人は、自分の人生のために、貯蓄の運用の仕方や金の使い方をもっと自分の頭で考えろ」という個人レベルの話に要約される。


上記の両レベルの話は、経済には心理が重要という心理経済学の主張につながっているが、経済学は効用を最大化するという合理的心理を持っ個人を想定しており、心理は経済モデルの中にそもそも内在している。従って、著者が声高に心理経済学を新たな発見のように書いているのには違和感を覚える。

心理経済学を主張すれのであれば、最低限、分析面においてもなぜ日本人の心理が他国の心理と異なるのか、日本人の過去におかれた状態において日本人の心理は合理的だったが、それが現在の社会経済情勢には合わない等との詳細な分析が必要であろう。

更に、資産運用利回り各国比較にインフレ率を考慮していない部分とか、この手の本にありがちな荒い統計の見方も散見される。また、、1500兆円の金融資産の活用方法において個別に賛成できない点も多い。

ただ、個人レベルの話はあたりまえだか、このあたりまえの話が日本人には中々難しいことや著者独自の多様な政策メニューについて読者が考えを巡らせるには役だつ。この本の価値は、あくまで自分で考える際の材料、鵜呑みは危険である。


2008
02/07
Thu

大前節衰えず

33.3% (1 / 3)
[No.19] posted by かあたん

大前研一を知ったのはいつだろう。確か図書館で借りた「質問する力」を読んでからだと思う。本の内容はわかりやすく、感心させられ、世の中にはこういう人もいるのかと感じ入ったと記憶している。それから著者の本は殆ど読破した(1冊以外は)。しかも、大前氏の経営講座まで受講してしまった。このような経験を踏まえてこの本についてコメントすると、分析力と洞察力と提案力を駆使し、日本の現状にめげることなく、「このままではいけない、こうしてはどうか、その理由はこうだ」ということを、相変わらず力説されている。従来の著書と大きな主張の違いはないものの、提案の中のいくつかは真剣に実行してみなければ、という気になった。まだやってないけど・・・。

2008
02/03
Sun

視点がちょっと異なる

33.3% (1 / 3)
[No.18] posted by foxtrot

本書の内容は「いかにして眠れる1500兆円の金融資産を引き出すか」という政策立案サイドに近い印象を受ける。その意味では、政府関係者にとって示唆するものは多いのではないか。ただ、その政策の部分も著者の「日本の真実」(小学館 2004年)に書かれていることが多い。

一方、政策といえど、これほど大胆な発想ができる人間は、日本には著者くらいだと思う。それだけでも一読の価値はあるが、規制や既得権益でがんじがらめになっている今の日本においての実現性には疑問符がついてしまう。

個人的には、日本人の人生観や価値観と経済との対比をもう少し踏み込んでもらいたかった。例えば、日本人の心中には、「周りと違うことをしたり、考えたりすることに躊躇したり気を使ってしまう心理」や「異質なものを排除しようとする心理」があったりと、価値観に偏りがあるように思う。画一的になりがちな価値観や人生観が1500兆円という金融資産を積上げたのではないだろうか。

もっと幅広い価値観を持てば、「無理して家を買うことが幸せとは限らなかったり」、「大学を自力で卒業させる代わりに、きちんと人生観を語り合ったり」、「毎晩遅くまで残業してまで出世を目指すより、自分や家族との時間を大切にする」、「経済的に窮したときは家族で支え合う」など、多様な価値観や人生観があってもよく、またそれをお互いに尊重するという風土が大切なのではないだろうか。

こういった価値観の側面からもアプローチしていかないと、1500兆円を動かすのは難しいように思う。そういう哲学っぽいところと経済の関係も考えてみたい。
また、行動経済学なども勉強してみようと思う。

2008
01/30
Wed

もう一度政治家を目指してくれませんかね、大前さん。

0.0% (0 / 1)
[No.17] posted by アラメンド

私が最も信頼する経営コンサルタント大前研一が書く、日本人の心理的要因に基づく経済の冷え込みを何とかしましょう、という提言書。


しかしながらタイトルが悪く、かなり損をしているように思う。


心理経済学というような内容ではなく、政治家に向けた日本経済立て直し提言書である。


本書において何が素晴らしいかというと、日本人は個々人の能力は非常に高く、個々人に任せたら素晴らしい成果を上げるのに、集団になったとたんにバカ丸出しになってしまうという、集団IQの低さという話。

少子高齢化が進む日本で、経済的な繁栄をある程度維持するためには、先進諸国が同じ道をたどったようにサービス業に邁進するほかない。

各企業がグローバル経済の中での日本という位置づけを再認識し、世界経済の中で、如何に日本という優位性を発揮するかにかかっている。その一つとして、世界中の金を集める金融センターとして再生を図るという手法があるが、日本はせっかく投資してくれる人々を、ただ単に外資が責めてきたという理由で追い出してしまっている。ブルドックソースの話である。

税金を安くし、各種規制を撤廃し、世界中の金が集まるように制度改革を行うと、ドバイやシンガポール、ルクセンブルクのように、豊かな国作りが行えるのに、せっかく投資してくれる外国の人々を追い出してしまうのである。バカではないか。

などなど、(私にとって)納得できる話がいっぱいだったのである。


ただ、本書の前半は具体的提言が多すぎて、「それはビジネス書でかくべき内容ではなく、政治家の政策案でしょ」と突っ込みたくなるほどであった。

2008
01/26
Sat

まさに大前流

33.3% (1 / 3)
[No.16] posted by clala-flala

氏のメッセージは強烈なだが個人金融資産1500兆円というところに読者の
生活実感がどこまで合致するか疑問。

大前氏は高齢者から若い世代に資産を移す(P.159)と指摘しているように
金融資産は高齢者に偏っている。
氏は、資産移動のために贈与税の改革と生前相続制度を挙げているが、
現実味が少ない。
資産はもはや年齢だけではなく、階層に偏在しているのが日本の現状
なのではないか。

また残念ながら「心理経済学」という点に関する記述は浅い。

一方、多少雑ではあっても見逃すことのできない点も多い。

たとえば「第6章 心理経済と集団IQ」。
シンガポールの生き残り戦略などを紹介しながら、日本の旧態依然とした
地域利益重視型島国政治によって国際社会から完全に取り残されつつある現状を
活写している。


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