- [著]海堂 尊
- カテゴリ:
- 単行本 (317頁)
- ISBN:
- 4062142546
- 発売元:
- 講談社 (2007/09/21)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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おなじみのメンバーが勢揃い
今まで読んだ海堂氏の作品の中では
一番好きかも。
相変わらず難しい医学用語(?)がたくさん出てくるので
そのへんはちょっと読み辛かったけど
最後まで一気に読めた。
とにかく、海堂ファンにとっては思わずニヤリとしてしまう
登場人物が魅力的。
高階院長の若かりし頃って
こんな風だったんだなぁ…とちょっと意外に思ったり
田口、速水、島津が研修医だった頃がちょこっと出てきたり
(ホントにちょこっとしか出ていないのに
現在の性格がしっかり現れているところが面白いw)
藤原、猫田、花房看護師が出ているのもすごい。
ストーリー的にもなかなか面白かった。
特に最後にタイトルになってる「ブラックペアン」の意味が
わかるところなんて、おおっっ!と思ってしまった。
それにしても
あの強力なキャラの渡海先生や
主人公の世良先生は、今はどうしているんだろ??
それがとっても気になる。
これだけ濃いキャラなんだから
今後また何らかの形で出てくれることを望まずにはいられない。
海堂氏のシリーズは登場人物が色々絡んでいるので
発売された順番に読むのが一番面白いよなぁ…。
また時間のある時に一気に全部続けて読んでみたい。
秀作です
チームバチスタで期待を裏切られたが、本書はまずまずの作品でした。
読み始めは何のことだかわからなかったが、最後にブラックペアンが重要な意味を持ってきます。
医学生の息子にも読むように薦めました。
バチスタよりはるかにおもしろい秀逸作品!
「チームバチスタ」の単なる昔物語の番外編かと思っていたが、
この作品はバチスタを読まずとも単独で読める、
実におもしろい内容だった。
バチスタのように回りくどい記述がなく、
医療問題本質を突く物語がぐさぐさと展開されていくので、
バチスタよりはるかに読みやすくはるかにおもしろかった。
一貫しているのは、患者の命のために医者はどうあるべきか。
医者も人間として弱さや欲望や失敗もある。
でも患者のために何をすべきかを考えたら、
取るべき行動は見えてくる。
そんなテーマがしっかり語られている物語として、
実に素晴らしい作品だった。
おすすめです。
この作者になぜ直木賞がいかないのかホントに不思議だ
2007年9月20日リリース。初出は『小説現代』2007年4月号から8月号。『田口&白鳥シリーズ』の番外編とも言うべき存在で、主人公の一人は若き日の高階院長である。『チーム・バチスタの栄光』に出てくる面々の若き日が描かれていて、ちょうど京極夏彦の『前巷説百物語』のような話が展開していく。実に楽しい。
筆力は相変わらずの剛速球(この作者は書くのも速い。文学界の新ジョン・ロード、とぼくは呼びたい)で、魅力的な医者がここでも登場してくる。そんじょそこいらのちょっと取材して空想文学を書いてみましたみたいなへなちょこの文章はひとつもない。まさに切った貼ったの外科医の言葉で書かれている。現実の大学病院の世界が実によく分かる。
現在まで3作、氏の作品を読了して思った。なぜここまでの作品を書いている人物に直木賞がいかないのか。はっきり言って不自然である。この作者より素晴らしい作品を書いている直木賞作家がいるなら連れてきてみろ、と言いたい。そこまでのレベルに到達している。
医療現場の独特な世界観。
「チームバチスタの栄光」に続き読みました。
現役医師の作家ゆえに医学用語がばんばん出てきますが、それもさして問題なく、すらすら読めます。「チーム…」よりも読みやすいような気もします。
大学病院での権力抗争、製薬会社との駆け引き、医療ミスの問題、医師側から見るとこんな風なんだ、と思うにつけ、「患者」というのはつくづくただ医師の前を通り過ぎていくだけの存在なんだなぁとも思いましたね。
文句なし! 現役医師だからこその臨場感
同業者の読者が、読むに耐える作品はどのくらいあるのだろう?
警察ものなど皆無ではないかと思うほど、ありえない舞台設定がなされていたりするし、日常の細かいディテールにこると、小説としての面白さが減少する例もある。
そんな中、本作は、手術という外科医にとっての日常行為と、大学病院内部における教授を筆頭とする格付け社会を、小説らしいありえない筋書きに組み込み、読者を外科助教授ぐらいの気分にさせてくれる。
細かい医療用語を、いちいち読者に媚びて説明付けないのも、読むリズムを壊すことなく、小気味よかった。
私は、本作が著作の初見なので、佐伯教室を舞台とした他の作品があるなら是非とも読みたい!と思わせる100点満点の出来だった。
現実的かつ崇高な医師像ー連作の中でも出色の出来
「チーム・バチスタの栄光」の約20年前の同病院外科が舞台。「バチスタ」「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」では、前半は状況説明が多く、後半白鳥が登場して俄然盛り上がるように思ったが、本作では最初から、息もつかせぬ展開である。
新人医師世良が出会った、佐伯教授、高階講師、渡海医師という3人の才能溢れる外科医の大先輩たち。それぞれが鮮やかな手術手技を披露しつつ、医師としての主張を闘わせる。
一気に読めるエンターテインメント性を有しながら、よくある格好いいだけの「名医」物語にはない、深みがある。現実に医師である著者ならではだろう。医師であることの矜持だけでなく、それを維持するための苦悩をも、誰にでも分かる形で描いている。人間臭く葛藤しながら、それぞれの信念を貫いていく彼らがいい。
素晴らしく盛り上がったクライマックスのあとの終わり方は、確かに物足りないような気もするが、そこまで要求するのは酷かも。
世良のその後が気になる。後日談がありそうな気もする。
若き日の高階院長奮戦記
「チームバチスタ」から「ジェネラルルージュ」までは好調だったシリーズが、「螺鈿迷宮」で少々がっかりさせられたので、どうしようかなとかなり迷ったが、結局、手にした。杞憂だった。まずは研修中の田口先生以下3名の書くレポートがいい。それぞれの性格を端的にあらわして、見事。あと主役ではないが、やっぱり高階院長はこの作品の要だけあって、若いころも実に素敵だ。なぜお名前が「ゴンタ」なのか、いつかわかるといいと思う(笑)。
専門用語が多いけど、概ねOK
推理小説かと思いきや、そうではありませんでした。でも、概ねおもしろかったです。
ただ、外科手術の現場が事細かに書かれているので、専門用語が多く、想像できない部分が多かったのでちょっと大変だったかも。せめて、どんな器具なのか絵とかがあると助かるのにナー。
その反面、外科手術の現場ってこんなものなんだというのはなんとなく身近に感じることができました。
医者ならでは
医者ならではのストーリー展開で読ませます。ブラックペアンに関わるどんでん返しが素晴らしい。私は本職の外科系医師ですが、すっかり乗せられました。良質のエンタテインメントだと思います。
