- [著]松藤 民輔
- カテゴリ:
- 単行本 (221頁)
- ISBN:
- 4062144441
- 発売元:
- 講談社 (2008/01/16)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
- Amazonポイント:
- 15 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 535 より
この本が一番よかった
著者の株を上げた内容だと思う。これは良かった。余計なことは一切なくそのものズバリを述べている。買ってよかったと思う。著者いいたいことはこの本だけで十分伝わると思う。金はいつの世にもリスクヘッジに良いので著者の考えに同感する。始めた金の事業を是非がんばってほしい。中国、ロシアなどへの考えは同感する。この2カ国、特に中国は過剰に評価されがちな面があるとずっと思ってきたのでこの本を読んである意味ほっとした。日本の今後に対して楽観すぎるという意見もあるだろうが、このくらい自信を持っていていいと思う。とかく他国と比べて日本は自虐的過ぎ、この国際化された時代、馬鹿にされるだけだ。海外に長く生活した経験からそれは断言できる。謙虚で常に危機意識を持つことは大切だが自国をだめだ、だめだといい続けるのは世界から見た場合、国益にはならない。著者ぐらいのスタンスでちょうどいいと思う。
国際情勢を学ぶ。
松藤氏はいろいろ相場の転換点を予測的中させているようだけど、スゴいのは、そのプロセスではないかと思う。現場主義で、現地の空気を肌で感じて、相場観にいかす。本書の中でも何度か登場する、ジム・ロジャーズ氏に似ていると感じた。
中国やロシアに関するところでは、モラルから判断しているところが、妙に納得できて、清々しい感じもした。人種は変われど、人と人は信頼でつながってるんだな、と。
それにしても、現代には少ない、かなり逞しい人だと思った。国相手にリスクをとって、鉱山開発をする。かなりカッコいい人である。
世界金融恐慌とその後の世界
経済予測の書です。
先が見えないアメリカサブプライム問題。
躍進する中国、ロシア。
これから日本はどうなるんだろ?って不安になります。
この本は、これから数年間の経済状況を予測します。
2008年は世界的金融恐慌、次は2年ほど円安。これから10年、金の独歩高。
これが、この本が予測する近未来です。
なぜそうなるのか?
本書は、それを著者の経験と豊富なデータを元に説明してあり、かなり説得力が
あります。この本が書かれたのは2007年末ですが、すでにこの本のシナリオ
通りに進んでいる様に見えます。(出版は2008年1月)
アメリカのサブプライム問題の本質については、
「マネーを生み出す怪物」G・エドワード・グリフィン著 草思社
という優れた著作があります。合わせて読むと、この本の記載がいかに本質を
ついた内容であるかを実感できるでしょう。
ただ、日本に関する記述は、ちょっと楽観視しすぎているようにも感じました。
日本が優位にあることは間違いないと思いますが、現実は厳しいと思います。
著者の先見性と危うさ
著者の先見性の鋭さは前著、前々著に顕れているといえる
但し、その全てが的中しているかというと著者も御自身で指摘しているように部分的には外している箇所があることも事実であり、その点は注意が必要だ
本書は今後の相場を読み解くためのヒントとしては有意義なもであり、是非とも多くの個人投資家に一読していただきたいものである
ただ言うまでもないことだが、鵜呑みにすることは厳に慎むべきだろう
著者自身も経験されているが、他者の発言の言いなりになって良いことなど一つもない
これでもしも著者の発言を鵜呑みにして損をすることがあれば多くの方がきっと著者を地に落とす発言をされるに違いない
そのようなこと自体が非常にみっともないことだし、日本国内の個人投資家のレベルを露呈することになる
老婆心ながら著者がここ最近のトレンドを見事に的中させている部分があり、その発言がたいへん魅力的だからこそこのような注意が必要になると私は思う
また本書の内容に対する私見をいえば、少々論拠に乏しく飛躍している箇所も散見される
たとえば日本は技術立国だから他の先進国に先んじることが今後可能であるというのは短絡的すぎるように私は考える
たしかに日本が技術立国であることに疑う余地のないことだが、しかしながらその一点を持って日本株の戻しを語るのは片手落ちではないだろうか
私が思うには著者のおっしゃるとおりの値動きをするとして2004年の7607円近辺まで落ちた株価が歴史的な割安水準にあり、それに比して下落基調が続く中で相場が総悲観という絶好の買い場となった前提があるからこそ上昇トレンドへの転換が確保されるのである
その中で台頭してきている新興国の戻しと相俟って技術立国としての日本の存在が生きるという方が自然だと思うがいかがだろう
この主張では日本株の値動きは著者の主張を踏襲しているが、新興国の株価と日本株のリンクが生まれるという部分がアジア株等新興国は下落基調が続くというニュアンスを含ませている著者とは異なる
もちろん私の主張が外れることも十分有り得るが、一定の説得力は保てていると思う
そうであれば著者の主張を鵜呑みにせずに各人が自分の頭で相場を読み取ることが重要であることが見えてくる
本書をヒント以上に信奉すべきではない
頭では理解できても・・・
サブプライム問題を予測した筆者が、本書において、中国、ロシアのバブルの崩壊を予測する。短期的視点はなく、歴史の流れの中に相場の本質を見る実践的な経済指南書で、説得力に富む。ただ、頭で理解はできても、毎日の生活の中ではなかなか長期的視点に立った資産の運用はできないのだが・・・。金投資で先鞭をつける筆者の洞察力と忍耐力には敬服する。
終わりの始まりシリーズ3作目も好調
「アメリカ経済」「世界バブル経済」に続く、短期集中型の終わりの始まりシリーズ3作目は「無法バブルマネー」で読書慾をそそるネーミング。世界経済は大方、松藤氏の予測した方向で推移してきている。
とくにサブプライム問題ーモノライン問題は、まだ現在進行形。日本人ではいち早く問題指摘をし、ニューヨーク株の下落を訴えた先見性に改めて敬意を表したい。前書のレビューでも書いたが、松藤氏の凄さは自分で金鉱山会社を経営していることと、巷のアナリストと違って信念と品格が備わっていることだと思う。
サブプライム問題では現地調査を含めて丁寧に解説してある。
金(ゴールド)価格もこれまでのところ氏の予測通りだ。氏はこれからも金価格は上昇を続け1トロイオンス2000ドル位まで上昇しそうと、世界で有名な投資家や数々のチャートを用いて力説している。
グローバル経済の欠点が生んだ「詐欺まがいのサブプライム」は、グローバル経済の長所である世界中央銀行の協調性によってニューヨーク株は大崩せず、恐慌など起きないのではないか?ドル覇権が後退しているのはもちろん事実であろう。
氏の言うアメリカと、同じ住宅バブルのイギリスはこれから長い不況を迎えるのだろう。氏はドル円為替についてドル高を予測しているが、その根拠が薄いと思う。経済の法則通り、相対的に弱い経済の国の通貨は安くなると思うので、逆に円高と見るのが自然だろう。
長いデフレに苦しんだ日本がサブプライムにほとんど手を出せなかったのが幸いし、さらに氏の言う通り日本の技術力が見直される時代が巡ってきたようだ。氏は中国とロシアは信用できないとしているが、小生はこれからは従来のアメリカ、欧州に加え、中国、ロシアにこそ新たなビジネスチャンスが在ると見るし、実業界はもう動いている。
それにしても現場主義の松藤氏の予測には切れと説得力がある。
どんぴしゃの予測に脱帽
久々に著者の本を読んだが、予測がどんぴしゃなので、まずは恐れ入りました。
サブプライム・ショックが超ど級であることをいち早く察し指摘し続けたことは著者の慧眼だが、それ以上に興味深かったのは、立志伝中の人であるメリルのオニールや、弁護士出身のシティのプリンスは、いずれも法令順守の人であり、それゆえその「本当のリスク」を知らなかったという件である。「AAAやAAの格付けを得た金融商品が暴落しても、法的には彼らの責任ではない。だから、辞任しても彼らは、十分な退職金をもらって堂々とリムジンで会社を出て行った」という。
著者の見立てによれば、中国株はバブルである。グリーンスパンの「不合理なマネーの集中で、いずれ、劇的な形で収縮するだろう」という発言が紹介されている。また、中国の特殊事情が5つ紹介されているが、いずれも尤もである。
最後に著者の2007年11月30日のブログが掲載されている。「What’s Next -次は二年ほど円安であろう。これから約一〇年、金の独歩高になる。二〇〇七年十二月から再び株価下落、同時にいままでになかったドル高がはじまれば、」とある。「円安への反転のタイミングが近づいている。ユーロは一ユーロ=二〇七円か!?ドルは一ドル=一五二円を目指す」という。残念ながらその種は明かされていない。
前2作のアップデートという感じです
今回は、前2作で予想したことが「その通りになったでしょう」という自慢が大半。新しい話題は特にないです。
サブプライムで金融マーケットが大騒ぎになる前から、根拠をもって大混乱・大暴落を予想し、身をもって金鉱山へ投資する著者の先見性にはおそれ入ります。
でも、ちょっとツッコミを入れたくなるのは「FRBが金利を下げると株価が暴落」するんじゃなくて、「株価が暴落したからFRBが金利を下げた」んですよね?今回も今までも。
それと、かつてジパングと呼ばれた日本が金の産出国であったことと、今の日本が技術立国であることには何の関連性もないことなのに、無理矢理結びつけて「ジパングの時代のように日本が世界の憧れの的になるのは歴史の必然」みたいな言い方はどうかな、と。
ちょっと斜に構えた書評になってしまいましたが、コモディティの視点から株式相場について語っている本は少ないですし、ソロモンブラザーズで大もうけしたトレーダーの情報網はハンパじゃないと思うので、一読の価値はあると思います。
ケチはつけているものの、私は3冊とも買って読んでます。なんだかんだ言って好きなのです。
経済崩壊の本質
ニュースではあまり報じられないアメリカ経済バブル崩壊の生々しさ、
そして日本経済界が期待を持っている中国経済の不健全さをリアルに
描き出してくれています。
日本経済の明るい未来に期待が持てそうです。
金投資は積み立てしかやった事がありませんでしたが、金ETFなど
今まで眼中になかったものに気づかせていただいてありがたいです
とにかく<まえがき>の一読をお薦めしたい
『いまや、世界は「連結決算」である。』との書き出しで始まった本書は「終わりの始まり」シリーズの3作目である。大仰なようだが突然、カール・マルクス「共産党宣言」の書き出しを思い出した。ウーム、出だしの格調は申し分なく高い。中身も分かりやく、自信に満ちて結構歴史学的・哲学的である。なかでも上海は、多くの評論家やアナリストの意見と異なり、連結決算の枠内にある以上サブプライムの影響を受けるとの主張は説得力があり、データと現地視察による指摘は出色の出来だと思っていたら、その予測も当たってしまった。
残された予測は3点。@FRBの利下げはNYダウの大暴落を招くA世間の円高の大合唱に対して1ドル=152円の円安説。これは本書の最大のメッセージであろう。恐らくこれらの予測も当たってしまうに違いない。
最後に、B日本の時代になるとのことだが、今の政治家や国民を見ていると信じ難いので、星は4.5位かと思っていたら、ウーム、1月23日のサンケイ朝刊(産経抄)では「福田さんや小沢さんは松藤氏の爪の垢でもせんじて飲んでみてはどうか。言葉なき政治家にこの国の未来は託せない」と国民を鼓舞する松藤氏を持ち上げていた。あたかも高度成長期のサラリーマンを元気付けた司馬遼のように。やはりこの本も5つ星以外には考えられない。カール・マルクスや司馬遼と比較するなど持ち上げすぎかな・・・。とにかく<まえがき>の一読をお薦めする次第です。
