- [著]川島 令三
- カテゴリ:
- 単行本 (268頁)
- ISBN:
- 4062145758
- 発売元:
- 講談社 (2008/03/14)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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JRでは実現不可
第4章までは、寝台列車の現状を捉えており、
見るに耐えられるものであったし、同情もできるが、
第5、6章の妄想を見て幻滅した。
具体的には、他のレビューのスピード主義等である通り、
すべての寝台を電車化すると言うことだけでなく、
先頭・末端車のA寝台に展望フリースペースとかと言うのは、
子供やマナー悪い鉄道ファンが集まる場所となり、
車内環境の悪化でしかないと言う事を理解できていない。
個室であっても、通路を騒がしくされるだけで、
気になってしまう所があると言うのに。
JRが寝台専用会社を作らないのは、
彼らみたいな机上の空論だけでしか語らない知識人では
成り立たないからかもしれないし、
少なくとも、行政とかの縛りを分かっていないのではないだろうか。
経営悪化でプルマン社の二の舞になりかねない。
何にしても、JRにとっては門前払いな案でしかない訳である。
この筆者は、社会情勢が本当に見えているのだろうか?
妄想部分を除けば、他の関連本にもある訳でして。
それと比較しても、高い値段かと。
何にしても、妄想部分は蛇足である。
時代から取り残された鉄ヲタの妄想
タイトルに反して、寝台車の歴史と廃止された列車、現状などで3分の2を費やしている。
寝台車のテコ入れなど望んでも無駄。新幹線夜行列車の話も新鮮味がない。
全体的に昔からある話を焼き直ししているだけ。
取材せずにほとんど推測で書かれたのではという記述もあるのでは?
川島氏の言うように「夜行列車を重宝している」人はどれだけいるのでしょうか?
早朝から深夜まで列車が走り格安のホテルが増えた現在、川島氏の言うように「旅費を浮かせて横になっていれば」という考えよりは「揺れる車内で一晩過ごすより短くてもホテルで寝る」というほうが大勢では。
ただ、川島氏の言うように「夜どうしても移動しなければならないけどバスは嫌」というニーズがあるのは確か。
こういったニーズにどう応えるか?どうやったらJRが動いてくれるかを考えたい。
隔靴掻痒(かっかそうよう)
廃止の理由=乗る人がいないから。以上。
と、これで終わらせられれば楽なんだけど。
復活への道筋をいくつかは表明してはいるが、
※現在試験中のテクノロジーを、すぐにでも営業車両にフィードバックできる記述(川島本においては「DMV」「フリーゲージトレイン」はまさにキーワードだが、今回は「蓄電池電車」(路面電車なら札幌で試験中だが…))
※やっぱりスピード至上主義
(ビジネス客ねらいならともかく、トワイライトエクスプレスやカシオペアのような観光列車が電車化スピードアップされたら幻滅)
復活への道筋を記してはいるが、夜行の車両を作ったとしても、それをどうやって取り回し、どうやってその夜行列車を宣伝するかの面が完全にすっぽ抜けていて、まさに机上の空論。
(狭いから逆にセキュリティの不安が少ない。東京〜大阪便では、席の種類がよりとりみどり、という夜行バスのメリットも落ちてる。)
川島氏の夜行列車の紹介本としては、「夫婦で行く豪華寝台列車の旅」の出来が悪くなかっただけに、残念である。
追記:「夢空間」は、この本ではしばらく安泰という書かれ方をされているが、これもまもなく引退予定。すでに東北新幹線新青森へは320キロで営業運転する、と、ニュースにもなっていたはずなのに「全国未完成鉄道路線」では360キロ運転するという記述が残っていたし、校正をサボったのではないかと疑念を持ちたくなる。
追記2:この本も、「全国未完成鉄道路線」同様、写真が不鮮明。
