- [著]小野 不由美
- カテゴリ:
- 文庫 (370頁)
- ISBN:
- 4062551780
- 発売元:
- 講談社 (1994/09)
- 価格:
- ¥ 683 (税込)
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うん、よかった。
いままでの自分を振り返ることのできた鈴と祥瓊。
何が間違っていたのか。
何をすべきか。
そして、陽子、鈴、祥瓊の3つの物語は繋がりひとつの方向へと向かう。
上巻は350ページ近く。
下巻は370ページ。
下巻の中盤からさらに展開は面白くなっていく。
クライマックスも、十分読み応えあり。
祥瓊もかっこいいけど、陽子がかっこいい!
読み終わった後、とても気持ちがよくって、
よし、がんばろうって、思う。
自分の力で見つけるもの。
鈴と祥瓊、それぞれの思惑は違えど「景王・陽子」に向かって進み始める。
陽子に会いに行く当初の思惑は、幼く独りよがりだった。
道中、それぞれの苦難を乗り越え、精神的に大人になってゆく様は、読んでいてホッとする
場面。「その気持ちになれたのならば、会いに行ってもいいよ」と許したくなる。
あっ!そうそう!優しい優しい楽俊が再び出てきますよ。
(アタシは楽俊が恋人だったらな!と読むたびに思います。鼠の姿だけど)
陽子の方は、さすがの女王。
自分で答えを見つけるために行動を起こした。
不甲斐ない自分をそのままにせず「知る」ために、街に下りた。
王という素性を隠し、下界で生活してみる。
民の生活を知る事で、民のための政治ができるというもの。
下界で出会う「先生」も、陽子が会うべくして会った傑物。
その「先生」がさらわれ…… ここから物語が急変する。
ここから先の事は、あえて書かないことにする。
次々と胸をすく種明かしは、誠に清々しい。
そして、陽子が自らの力で見つけた信頼しうる仲間たち。
まだまだ少ない慶王朝の官吏だが、これなら大丈夫と思える者たちばかり。
自分の力で見つけるもの。それをこの本に教わった気がする。
ただのファンタジーではない
陽子、祥瓊、鈴が合流。
市井の状態や、周りの皆は陽子が王と知らないままなので「王は何をしているのか」という王制の不満を陽子は目の当たりにし、陽子は自らの不甲斐なさに落ち込む一方で、王制に対抗する渦に自ら巻き込まれていきます。
ファンタジーとは爽快な部分が多いけれど、十二国記はその部分よりも「相応の物を手に入れるにはそれ以上の努力が必要で、手に入れた後も勤勉に務めなければそれは脆く崩れる」ということを学ばせてくれる一冊です。
ラストの陽子は格好いいですが、泰麒奪還の際の最後の扱いをみると、良き仲間は手に入れたものの、まだまだ陽子はこれからも苦労を強いられるんだなと思いました。
どこまでもハッピーエンドにはならない十二国記。
普通のファンタジーとはそこが違って、説教臭くないにも関わらず、読後色々と考えさせられます。
人それぞれの立ち直り方。
十二国記シリーズの中で一番印象に残っていると言っていいほど面白かったのがこの下巻です。
3人の少女がようやく出会いそして慶に巣食うケダモノ達をバッタバッタと倒し最後に景王・陽子が麒麟の背に乗り一喝するのはカラーで動くアニメキャラや声優がいなく活字だけでも想像だけで危機迫る迫力で心底スカッとしました。それだけでも充分すぎるのですが私には一番なのは3人の少女の劇的とも言える心の変化ー。あれだけ卑屈になっていたのが周りが見え自分達が努力しなければいけなかったことを知り陽子と共に和やかに笑えるようになったことは読み手にとっても自分のことのように嬉しかったのではないでしょうか?
人間、愚か者のまま生きるか愚を知り次ぎに行けるかのポイントは間違いに気付きをそれを何とかしようという気持ちがあるかないかの差。陽子は慶国の有様を知った、祥瓊は楽俊に出会い己の無知を知った、鈴は清秀と出会い自分だけが哀れではないと知った、、、そういうことだと思います。
読み終えたあとは自分でも気持ちがスッキリしました。
★黄門様誕生★
慶国スキの方の大体が①番スキな話だと思います♪【上】でそれぞれの登場人物の説明をして【下】でやっと陽子・鈴・祥瓊(ショウケイ)が出会います! 景麒と陽子のやりとりも面白い★話が進むにつれてワクワクしていきます。終盤での陽子は筋肉男とクマ男(=スケさん・カクさん)を連れた、まさに黄門サマ!!
本当は、とても頭がよく奥の奥まで物事を見る力があった祥瓊と、決めたら一直線だけど、とても優しく間違っていると思う事には真っ向から立ち向かっていく鈴と、そして陽子の始まりのお話。って感じじゃないかと思います。
かっこいい
作品の中で一番好きです。登極までの苦労、登極後の混乱で苦悩する陽子はいつでもおどおどしていました。が、この作品の最後には一国の王としての器を感じさせる場面があり、おもわず鳥肌が...。乱を鎮圧させる場面、その後の王宮での場面と読み進めるにつれ、どんどんと作品にのめり込んでしまいました。是非、慶大国のその後を見てみたいです。
1番好きな話です
最初あまり好きな性格とは言えなかった鈴や祥瓊の心の変化が読んでいて気持ちがいい。彼女達の言葉には自分に当て嵌まるものがあるのでたまに、ドキッとさせられる。強い女の子はかっこいい。
痛快!
ついに景王陽子と鈴、祥瓊の3人が慶で出会い、理不尽な政を民に強いる和州候呀峰と呀峰の影の支配者達を、仲間と共に倒していく。3人には、それぞれ個性的で魅力的な仲間や友人が集います。お気に入りは兄虎嘯を尻に敷くしっかり者の夕輝と、半獣の将軍桓たいです。
鈴と祥瓊は相変わらず、年(見かけではなくて生きてきた)によらず無謀な行動や無茶をやらかすので、イラつきますが程よく夕輝や桓たいのフォローが入ります。仲間によって少しずつ成長していく3人が逞しくも羨ましい。
陽子たちが敵を切り倒していく場面も目が離せませんが、見所は何といっても、景麒が空を駆って陽子の元に舞い降りるところでしょう。陽子と景麒のやり取りが、切迫した場面でもいつもの2人らしくてとてもいい。最後は王たる陽子の見せ所です。笑える場面も忘れてません。ぜひ読んで欲しいです。
おもしろい!
最後がなんか水戸黄門みたいだな…と思いましたが、そこが安心するというか、胸がすくというか、たまらなく面白くて、いいです。単行本のわりには、結構分厚いのですが、寝る間を惜しんで読んでしまいました。読み終わるのが惜しい!思わせる本です。しかしこの本に出てくる政治用語やもろもろの説明をよく分かっている方はいるのでしょうか?
王の重さ、国の重さ。
普通の高校に通う優等生の陽子が、景麒に出会い十二国の王になっていく話の続編の下巻です。
王になること自体を迷い、王位にとまどいを感じながらも、
ここでやっと王になったという感じです。
長かったですね!
国の中には人が居て、人にはそれぞれ生活があり、人それぞれの事情を精一杯生きている。そんな精一杯の暮らしを王として陽子に何が出来るのか。
すべての人にあがめられ体を伏せて礼されるたびに違和感を感じる陽子。
陽子は国内の内乱に、巻き込まれ当事者としてふるまうことで、王にはなにがでるきのかを自分なりにつかみ。王としてのプレッシャーを試行錯誤しながら跳ね除けていく。まだまだこれからな慶国ですけれど、この調子ならば五百年続いたお隣の延にも及ぶ王朝になるかも㡊??れません。
そして、陽子にいろんな意味で思いを寄せていた、二人の女の子の気持ちの行方もいいですね。
ただ、二人の水戸黄門のような「たねあかし」部分は、
気持ちいいけれど、失笑してしまう場面だなとは思います。
あまりにかっこつけすぎで・・・・。
