- [著]米原 万里
- カテゴリ:
- 文庫 (283頁)
- ISBN:
- 4062730804
- 発売元:
- 講談社 (2001/02)
- 価格:
- ¥ 520 (税込)
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ロシア人は面白いんです
著者はすでにお亡くなりになったらしいですが、この方相当エリートの出なんでしょうが、非常にお茶目な人だったように思います。しかし、通訳なのにこんなに暴露して大丈夫なんですかね(笑)その辺もロシア人の許容範囲なんでしょうか?ずっと昔何かの番組で「ロシアにはお笑いがない!」とかっていうのをやってたのを思い出しました。なんの根拠でそんな番組をやってたのかわかりませんが、その番組でいいたかったのは、「ロシア人は堅物で面白いことを言わない、でもウォッカを飲むとむちゃくちゃおもしろい」って言う感じでした。
この本ではたくさんのロシアのジョークが乗っていて、「お笑いがない」っていうのはウソかなーー、と思いますけど、飲ませたら面白い!というのはきっとそうですね。
私にもロシア人の知り合いいますけど、自分勝手なヨーロッパ人と比べるとよっぽど日本人に近くて(おそらくモンゴル系の血筋がロシアにも入っているのもあるかもしれません)まじめで、やさしくて、とても付き合いやすい人種です。飲まなくても面白いし。
この本でロシア人の心の豊かさを学んで見ましょう。日本は経済的には豊かかもしれませんが、著者が言うように貧しい国かもしれません。
広大な土地に、無能な政治家。その結果は・・・・。
ロシア語通訳の第一人者、米原万理の著作。
せっかく共産主義から脱したのに、資本主義になったら、洗練された近代資本主義にならずに、原始資本主義になってしまったロシア。
1998年に書かれた本だが、今もあんまり変わっていないみたい。
ロシアに同情してしまいます。
結局、国の上層部が腐っているから、市民に幸せが訪れない。
資本主義になって、どうして物があふれないのか不思議です。
よほど幹部が腐っているのでしょう。
でも、こんな話も乗っています。
ロシア娘が日本に来た。
あまりに商品があふれているので、泣いてしまった。
「私の生きている間は、ロシアではこんな光景がみれないだろう」と。
娘は豊かな日本に住み着いた。
久しぶりに訪ねて、訊いた。
「日本はウサギ小屋でしょう」
ロシア娘は言った。
「いいえ、ゴキブリホイホイです」
このくだりが妙に頭にこびりついてしまった。
ロシア現代史を爆笑する
2006年05月29日、米原万里さんが逝去された。わずか56歳での旅立ちだった。
筆者は米原氏のよき読者だったわけではないが、最近二作を続けて読んでいたので一抹の感慨がある。
筆者としては、読売文学賞ほかを受賞した『不実な美女か貞淑な醜女か』より、本書のほうが楽しめた。米原氏自身名エッセイストであることは間違いないが、同時に引用の名人であることが本書を読めばよくわかる。引用されたどの本も読みたくなってしまうのだ(その多くが品切れであるのが残念!)。
ロシアという国(歴史的にはキエフ公国)は、ぶっちゃけて言えば、禁酒の掟があるから宗教としてイスラームを採用しなかった国なのだ。だからとりわけ酒にまつわるエピソードやアネクドート(小咄)が多いのは当然。酒飲み国・日本も、爆笑ネタの提供量では足元にも及ばない。
一方、まじめなネタにも溢れている。ゴルビー(ゴルバチョフ)人気が日本でのみ異常に高いことは以前から知ってはいたが、90年の段階でペレストロイカとグラスノスチが、すでに人々の呪詛と悪罵の対象となり果てていた、というレポートは今更ながら傾聴に値する。
また、ロシアの軍隊で自殺者が異常に多いというニュースを,比較的最近読んだことがある。その「伝統」はソ連時代から受け継がれていたのだ! 理由は新兵いじめ、異民族出身者間のリンチなど。鬱屈した過剰な権力は内向する。日本の旧軍隊と同じことだ。
本書でアネクドートにはまった人向けには、川崎 浹『ロシアのユーモア――政治と生活を笑った300年』( 講談社選書メチエ)が手軽に入手できる。また、さとう好明『アネクドートに学ぶ実践ロシア語会話 』(東洋書店)は、せっかく良い企画なのに、アクセントの位置を示す(それさえしてもらえればロシア語の発音は正確にわかる)という労を惜しんだがために、使い勝手の悪い語学書になってしまった。制作者の一考を促す。
遠くてととっつきにくい国だと思ってたけど・・・
全く知らなかったソ連、そしてロシア。今まで遠くてとっつきにくい国だと思ってたけど、こんなに面白いところだとは知らなかった。
資本主義の販売欲を無視したような、ぼろぼろの箱の中にある超高級品。肝臓がアルコールの中をぷかぷか浮いているような酒豪たちと歴代の支配者たちの対アル中政策にも笑ってしまった。お手洗いの汚さ、(うえっ!)もインパクトがあったし、日本人とは究極的ともいえる思考回路も新鮮!抑制されて全く自由がなかったような思っていた旧ソ連時代の人々の生活は言われる程悪くなかったのだという事や、人々の逞しさや、知識欲などが垣間見れて非常におもしろい。
作者の個人的な情報については、名匠ロストロポービッチ氏のお茶目な素顔にとてもほほえましいものを感じ、エリツィンやゴルバチョフの知られざる一面を発見できた。
通訳としての米原さん、わざと誤訳をあえてした話、「狐肉」のはなしは米原さんの方が一本とられた形だが、「コニャック」の方は、とっさにあんな機転の聞く頭の回転のはやさに脱帽!
この本に数々のロシアのジョークが引用されていてそれがどれもとても高レベル!米原さんの文章のユーモアもこういったジョークから学んだのかもしれない。
ロシアとの距離が縮まった一冊でした!
風邪をすんなり治すには
などという、超実用的なアドバイスまで満載のすごくお得感のある一冊です(!)
どこに載っているかは、購入してじっくり読んで欲しいと思います。
何度読み返しても、著者の通訳者という独特の体験談は、真実を突く鋭さとともに、笑いも満載されている感じです。
この本を読むときは、必ず椅子を用意しておくべきだと思います。
ま、椅子などなくても気にならないぐらい、のめり込める一冊です。
爆笑現代ロシア史
熱帯夜で寝苦しいときには、やっぱり酒、それもウォトカでしょ、きゅーってな気分にさせるくらい、
ロシア人とウォトカの切っても切れぬ関係がいっぱい。ロシア人と酒をネタにした小咄満載(笑)
一流ロシア語通訳の著者ならではの裏話もあって、エリツィンがウォトカぐびぐび飲みながら滅茶苦茶な演説をかますとこなんてもう爆笑。
ゴルバチョフの節酒令を批判して、
「こ、こ、こっれがなくっちゃ、ルルルロシア人はルルルロシア人じゃない。ゴッルバチョッフの野郎、そこのところが分かっちゃいねえんだ!」
以下延々と著者たちを前に昔のウォトカの想い出話(爆笑)
んーー、なんだか内容が分かりませんね(汗)
ロシアが如何に酒(ウォトカ)によって動いてきたか。
あのクーデターの前夜・その後。ロシア人とはいったい何者なのか。
そんなことが、ときに爆笑・ときに目頭を押さえさせながら、
一人の通訳者の目から見た現代ロシア史として語られています。
ロシア初心者にぴったりかも
通訳者という、われわれより半歩近くの立場で、あの激動のロシアを目撃してきただけあり、
その体温が伝わってきそうな語り口に、引き込まれる。
権力統制の中に無理矢理押し込まれた人間の悲劇が、喜劇として語られている。
彼女の言う通り、おおいなる実験をし、そして失敗をした彼等から学ぶ物は多い。
それは、共産社会主義の失敗では無く、権力に取り付かれた人間の失敗である。
ますます、ロシアに興味が持てた。
ダーチャの秘密
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」が、米原万里との出会いでした。
「ロシアは今日も荒れ模様」は、筆者がロシア語の通訳と
して、ゴルバチョフやエリツィンに同行した折の、両氏の個人
的な面、個性的な面が具体的に知れて、面白かったです。
また、ロシア国民の国民性、特にウオッカにまつわる話は、
とっても面白かったです。
あと、ロシア人の小噺は、声に出して笑ってしまうくらい
面白かったです。
いやぁ~、この人の文章は、読み手を引きずり込みますね。
話し手として、名人ですね。
私は、トロツキーの「ロシア革命史」、
ジョン・リードの「世界を揺るがした十日間」、
アイザック・ドイッチャーの「トロツキー伝・三部作」等の、
ロシア革命史は、読んでいる!のですが、ウオッカをめぐる
ロシア人の裏面史というか、国民の三分の一がアル中という
現実は、全く知りませんでした。
私にとって最大の収穫は、ダーチャという名の郊外のセカンドハウスで、
大多数のロシア人は自家農業をやっていたということを知ったことです。
エリツィン大統領夫人のナイナさんが、ダーチャのトマトの熟れ具合が
気になって、夫の外遊に付き添うのをひどくいやがるのは有名な話だそうです。
エリツィンの補佐官が月曜日の朝、執務室に随分遅れてやってきて、
「いやあ申し訳ない。ジャガイモの採り入れがまだだと女房に尻を叩かれてね」
「ロシアのジャガイモの60%以上は家庭菜園で生産されている」
(「ソ連解体後」岩波新書) 何とも微笑ましい話でもある。
なるほど、インフレ率2千%でも生きていけたのは、そういう訳だったんですね!
うーん・・
ロシアを知りつくしている人がロシアを知っている人に書いた本でしょ。これって・・ロシアに興味があるけどよく分かんないって人が読む本じゃないですねぇ。
何回でも読み返しちゃう面白さ!
米原節炸裂の本が、また発売された。米原ファンの私には嬉しい限り。毎度のことながら、今回も部屋で一人で大爆笑。のっけから<酒を飲むにもほどがある>と、ウォトカの話題で爆走してくれる。
今回は題名どおり『ロシア』に焦点を絞っていて、ゴルバチョフ元大統領やエリツィン元大統領、一般庶民まで総動員で我々に『ロシア』を教えてくれる。色々と重たい話題が多いロシアだが、この本を読むと、なんだかとっても可愛く思えてくるから不思議。
<食べずにはいられない>というコラムでは、「そうそう!あるある!!」と思いっきり頷きながら読んだ。映画や本にさり気なく登場する食べ物が、どうしても食べたくなる現象についてだ。ご自身も相当力説しておられたくせに、この本には何度となく、想像するからにかなり美味そうな本場ロシア料理が、さり気なく登場する。特に、米原女史がいつも以上に気合を入れて説明されていた、アノ一品。その上、こうもキッパリと「日本のレストランで、美味しいのを食わせてくれる所がない」と書かれてしまったのでは、なんて意地の悪い!と叫びたくなってしまう。
!警告! 翌日が休みで、ゆっくり時間があるときに読み始めましょう。私のように授業の前日に夜遅くから読み始めると、次の日取り返しのつかない事になりますよ。<あとがき>にも同じようなことが書かれていましたが、<あとがき>では間に合いません…。万里さんの本には、注意事項として表紙に載せるべきです!
