- [著]小野 不由美
- カテゴリ:
- 文庫 (324頁)
- ISBN:
- 4062732041
- 発売元:
- 講談社 (2001/07)
- 価格:
- ¥ 680 (税込)
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小さな停留所
四つの短編集です。
才の話以外はリアルタイムなんだけど、場所とスポットを当てられた人物が違っているため本編とはまったく違う雰囲気の作品になっています。
本編が新幹線の駅に例えると短編はローカル線の駅みたいなかんじ。
これまで作り上げてきた世界が形になっているから短編が生きてくるんだと思う。
一番心に残ったのは「華胥」でした。
たとえ抱いている理想が正しいものであったとしても、実現できるとは限らない。
本人の能力という厳しい現実が存在すると共に言い訳の効かない世界が描かれていた。
人の弱さと脆さを垣間見た気がしました。
しかし止まってしまった本編はいつ動き出すのでしょうね。
言葉のチカラ
この本は十二国記シリーズの短編集であり番外編です。なので、十二国記シリーズをまだ読んでない人には、残念ながらあまりおすすめできません。
しかし、この本には随所に人生の教訓とも言えることが書かれています。なので、一読の価値はあります。
なかでも、華胥に登場する砥尚の言葉には、おもわずはっとしてしまいます。
「責難は成事にあらず」⇒人を責め、非難することは、何かを成すことではない。責難することは容易いけれども、それは何かを正すことではない。
この言葉には、誰しもが深く考えさせられるでしょう。
ちなみに、華胥に登場している慎思は“風の万里 黎明の空”にも登場してきます。そこでも、深い言葉を数多く残しています。
“華胥の幽夢”や風の万里 黎明の空”に限らず、他の十二国記シリーズの本にも、素晴らしい言葉がちりばめられています。
なので、まだ読んでない人は、他の作品から読んでみてください。ハマりますよ。
いいとこ突いてます
4つの短編からなる作品です。気になるあの登場人物のストーリー、今まで出てこなかった国などがでてきておもしろいです。これは他の作品を読んでからでないと面白みにかけてしまうので、他の先に作品を読む事をお薦めします。逆に、他の作品を読んでからこの作品を読むと、おもしろさが倍増ですね。
十二国記の世界からあふれ出たもの
他の巻の後書きにも小野さん自身書かれてますが、大きくなりすぎた十二国の世界。増えすぎた登場人物…
そんな十二国記の世界を小出しにしたものがこの短編集だと思います。
本編の方は大詰めにさしかかり2年ほど続きが出ていないようですが、ファンとしては気になる国、気になるキャラクター、それぞれいると思います。
特に、「書簡」を読んで、あの後楽俊はどうしているのかなー、と、気になっているのでありました。
ほんの一行書かれている言葉に、「これ、もしかして複線?」と、勘ぐってみたり。
この本を手始めに、小野さんには短編集ででもあふれ出した世界を私たちに届けて頂きたいと思います。
本編を途中で止めてても
これは短編集として、とても楽しめる本でした。
十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、
幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である
「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり
と話に入っていくことが出来ました。
また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え
させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。
アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。
本編を途中で止めてても
これは短編集として、とても楽しめる本でした。
十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、
幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である
「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり
と話に入っていくことが出来ました。
また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え
させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。
アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。
是非一度手にとって見て下さい。
本編を途中で止めてても
これは短編集として、とても楽しめる本でした。
十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、
幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である
「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり
と話に入っていくことが出来ました。
また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え
させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。
アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。
是非一度手にとって見て下さい。
短編集。
「冬栄」→6作目『黄昏の岸~』の前の泰麒の物語。驍宗と泰麒の、まるで《生き別れになって再会した父子》のように、近づきたいのだけれど、どう接すればいいのかわからないというたどたどしさがいいです。廉王も優しそうな感じで好感を持ちました。早く本編でも、泰麒に幸せになってもらいたいですね。
「乗月」→祥瓊の父王を殺した月渓の物語。芳国には国を導く者が必要だった。だが、皆に期待されている月渓にはそんな気はない。ある時、慶国から親書が届いた。そこには祥瓊からの文もあった……。
「書簡」→楽俊の元に鳥がやってきた。それは慶王であり、友人でもある陽子からの《文》だ。そして楽俊も、その鳥に近況報告を語りかける。でも、二人とも、つらいことなど口にしない。言わなくてもわかる。それは二人が親友だから……。
「華胥」→才国は滅びようとしていた。采麟失道。そのことの意味を、王の砥尚は、そしてそれを支えてきた人々はわかりかねていた。何が悪かったのか。どうすれば良いのか。そしてその答えは、失って初めてわかるのだった……。この短編集の中で一番痛い物語。他人を責めるということは、同時に重い責任を背負うということに気付かされました。
「帰山」→5作目の『図南の翼』に登場した宗王の次男・利広の物語。柳国にやってきた利広は、この国が今まさに滅びようとしていることを確信する。そして、思う。死なない王朝などありはしないと。では、いつか宗も滅びるのだろう。六百年も続いた宗も……。でも利広には想像などできなかった。いつも同じ顔ぶれで、いつも温く自分を迎えてくれて……。そしてたぶん自分は《変わらない》ということを確信するために旅に出るのだと……。ちなみに利広、例のあの方に会っています(笑)。
人々の想い
短編集。
「冬栄」→6作目『黄昏の岸~』の前の泰麒の物語。驍宗と泰麒の、まるで《生き別れになって再会した父子》のように、近づきたいのだけれど、どう接すればいいのかわからないというたどたどしさがいいです。廉王も優しそうな感じで好感を持ちました。早く本編でも、泰麒に幸せになってもらいたいですね。
「乗月」→祥瓊の父王を殺した月渓の物語。芳国には国を導く者が必要だった。だが、皆に期待されている月渓にはそんな気はない。ある時、慶国から親書が届いた。そこには祥瓊からの文もあった……。
「書簡」→楽俊の元に鳥がやってきた。それは慶王であり、友人でもある陽子からの《文》だ。そして楽俊も、その鳥に近況報告を語りかける。でも、二人とも、つらいことなど口にしない。言わなくてもわかる。それは二人が親友だから……。
「華胥」→才国は滅びようとしていた。采麟失道。そのことの意味を、王の砥尚は、そしてそれを支えてきた人々はわかりかねていた。何が悪かったのか。どうすれば良いのか。そしてその答えは、失って初めてわかるのだった……。この短編集の中で一番痛い物語。他人を責めるということは、同時に重い責任を背負うということに気付かされました。
「帰山」→5作目の『図南の翼』に登場した宗王の次男・利広の物語。柳国にやってきた利広は、この国が今まさに滅びようとしていることを確信する。そして、思う。死なない王朝などありはしないと。では、いつか宗も滅びるのだろう。六百年も続いた宗も……。でも利広には想像などできなかった。いつも同じ顔ぶれでいつも温かく自分を迎えてくれて……。そしてたぶん自分は《変わらない》ということを確信するために旅に出るのだと……。
不屈ということ
人はみな、先人の轍は踏むまいと、これが最善と信じて何かを行う。
だが、人間が過ちを犯さないということはない。
最善と信じればこそ、過ちは取り返しがつかなくなくまで見えず、
信じ、努力したからこそ、失敗の苦痛は骨身にこたえる。
国づくり/麒麟/失道といったファンタジーの小道具を使っているが、
表現されているのは、「失敗してもなお努力すること」のような気がします。
暗いめだとは思うけど、励まされる一品です。
