- [著]桐野 夏生
- カテゴリ:
- 文庫 (446頁)
- ISBN:
- 4062734478
- 発売元:
- 講談社 (2002/06)
- 価格:
- ¥ 700 (税込)
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妻に殺されない為に男性は必読w
年収200万以下のパートのおばちゃんが、
金ピカのロレックスをひけらかし、
ベンツ乗り回すヤクザを退治してしまう痛快なノワール。
魅力的なおばちゃんや婆さん描かしたら、
桐野夏生 は世界一ですな。
沈着冷静冷酷非情のヒロインの雅子様(43歳)に燃え萌えですぅ!
雅子様って、ネーミングやばくないか?w
さりげなく南京大虐殺批判もしているので、
将来発禁になると思うので、すぐ読めww
弁当工場、殺人、死体解体、ヤクザなどが盛りだくさんで怖い話だが、超お勧め
刺激が強すぎて、途中から読むのが怖くなるほどだった。雅子からの仕事を引き受けたヨシエ(師匠)と同じ気分で、やるべきか、やっぱり止めようか、(怖いけど読みたいし)読者の気持ちも揺れ動き、やがて、次の仕事もやらせてくれとヨシエが言う頃には、読者も耐性がついて何でも来いと思うのだが、それを上回る恐怖が途中で用意されている。この恐怖感には嘔吐感が伴う。
弁当工場に勤務する外国人労働者の過酷な生活をテレビで見たことがあったが、この「OUT」を読めばかなり詳細なことまで分かる。読者は主人公の雅子や、チームを組んでいるヨシエ、邦子、弥生たちの生活苦と、それぞれに崩壊している家庭を垣間見る。どうしようもない閉塞感の中で、雅子は弥生の窮状を助ける。助けた理由は、この生活からの脱出につながると直感が働いたからかもしれない。目次では最終章の第7章が「出口」である。OUTの意味はそれである。
素晴らしいエンターテイメントだ。人の心、工場や浴室などの描写は映像が頭に浮かんでくる。心から一読をお勧めする。
これはミステリーなのか?
特に後からはっと気付かされるトリックもあるわけではなく、淡々と物語が進行。何が面白く、何でミステリーとして多くの賞をもらっているのか不明。時間を無駄にした。
おもしろいが「リアルワールド」と構成がまったく一緒なのはいかがなのものか
この著者の作品「リアルワールド」は4人の女子高生が殺人事件をきっかけに、
殺人犯に加担し、それぞれの本性が表れていく・・・
この「OUT]もまるでこのプロトタイプと同じ。
4人の主婦が殺人事件をきっかけに加担し、それぞれの本性が表れていく・・・
おもしろい話ではあるけど、リアルワールドの単なる主婦版。
主婦の漠然とした不安や苦悩が何かの拍子に崩れていく様は、
やや極端な記述とはいえ、現代日本に生きる主婦の心の悩みをえぐった、
すばらしい作品ではあるとは思う。
前半はたるいが後半になってどんどんおもしろくなっていく。
嗅覚+皮膚感覚に訴える力はキモかっこいい!
深夜の弁当工場の空気感、ニオイ、皮膚にまとわりつくのは転んでひっくり返したソースばかりでない・・解体される屍体からのおびただしい出血、体液、そして精液などの醸すなんともいやな感触がすべてカオスとなって行間からあふれ出てきます。皮膚や粘膜に直に触れる感覚は女性の方が鋭敏だからだろうか?
なんでこの作家はこんなにキモかっこいいんだろう!。
女たちのフラストレーションが爆発する時
失意と狂乱が入り混じった人間独特の毒気を大胆に描いた読み応えがある作品。
殺人事件を発端に想わぬ方向へ事態が一転していくスリリングさに拍車をかけます。
こえー
一気読みですね。続きが気になってページをめくる手が止まらないとはまさにこのことか、
という。
特に物語終盤の畳みかけるような展開の仕方、見事でした。
ミステリーという枠には収まりきれない作品です。
キーパーソン達の精神力と行動力にはただただ恐れをなしました。
引きずり込まれる面白さと怖さ。そして余韻。
上下巻、一気読み必至の小説。
とても恐ろしい、気持ちよく無い話なのだが、読み終わって読後感が悪くないという奇跡的というか、筆者のすばらしい技量に驚いた。
そして、普通の生活に潜む毀れた感覚や関係について考えさせられる。
自分の身の回りにも、そうしたものがあるのではないかと、現実世界レベルに引き戻されても、まだ考えてしまう。
引きずり込まれるような勢いと、面白さと怖さ。そして読み終わった後も余韻が長く続く、素晴らしい小説だった。
少々グロい内容も含むので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。
きもだめし
こんな、何の苦労も知らずにのうのうと生きてる私でさえ読んでいくのが辛かったです。
むしろ何にも知らないからこんなに辛くなったのかも知れないけど、とにかくこの物語に出てくる主婦たちはどうしようもなく孤独で読んでいて痛々しい。
「痛々しい」という表現が合っているかは分からないけどそれ以外思いつかないぐらいどの人にもより所がなくて、どうして生きてられるのか不思議なくらい。
サブキャラもなかなか立っていて、っていうかやっぱり病んでいてどのパートを読んでも胸のきりきりするような思いでした。
にしても、どんどん思考を堕落させていってそのまま最後まで読み進めさせてしまう桐野さんの展開力にはびっくりしました。
うわ〜やだなぁ〜と思いながらどうしても次のページがめくりたくなっちゃう、肝試しみたいに。
にしても、弥生の夫がバラバラにされてからのシーンは経験もないのにくっきりと画が浮かんで本当に変な汗かいちゃいました……っていうか同情しちゃう
十年分お腹一杯になります。
強烈なリーダビリティでもってグイグイ引っぱられる物語ではあるが堅実に着実に緻密に練りあげられた物語はラストに至って一気にリアリティを失う。これは読んだ人しかわからないことだが、勢いにまかせて書いてしまおう。
要するに、佐竹と雅子の同族としての悲劇は、もっぱら作者のひとりよがり的な印象しか与えず、読者にとってすんなり理解できる類のものではなかったということなのだ。しかし、実際のところそのひとりよがりな解釈をまるで写真を切り取ったかのように、明確に現実として位置づけようとする作者の手腕に舌を巻いたのも事実なのだ。
この作者は確かな感性をもっている。研いだナイフのように鋭利で冷たい光を放っている。それは本書の主人公である雅子に象徴される孤高の極みであり、極北のストイシズムでもある。ぼくが思うに、この人の対極にあるのが宮部みゆきなのだろう。
本書は主婦を主人公に据えながら、まさしく生粋のハードボイルドだ。それも、今まで読んできた多くの主人公の中でもとびっきり冷たく、乾いた造形で描かれる主人公である。
ぼくは本書で初めて桐野作品に接したのだが、これを読んだあと十年近くも彼女の作品を読めずにいた。なぜならば、これ一作で十年分お腹一杯になってしまったのだ
