- [著]宗田 理
- カテゴリ:
- 文庫 (411頁)
- ISBN:
- 4062735784
- 発売元:
- 講談社 (2002/10)
- 価格:
- ¥ 680 (税込)
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「少年だから・・・」じゃ済まされない
テレビの中でよく言われている殺人
その殺人を犯した人の心
残された家族の心
幼い頃に母を殺されて物心のついた頃
その犯人を知ってしまった少年が
13歳という年になったとき・・・
13歳には重過ぎる現実に思わず涙が出た・・・
幸雄、たった13年の人生。
先に『天路』を読み、升本幸雄の心の軌跡を辿りたくてこの本を手にしました。衝撃。正直、目のやり場がない。・・・そんな気持ちでいっぱいです。
幸雄の生い立ちも凄まじいし、人として心底「愛される」という経験をしたことがない彼が痛ましくて仕方ないです。それでも、生きていかなけりゃならない人間というものが、やりきれないです。
幸雄の母の死の真実を、彼が知って、たった13歳で自分の人生をねじ伏せてでも、やらなければならないと決めた殺人とは、一体何だったのでしょう。犯罪が、被害者の家庭も、その後の人生も、めちゃくちゃになぎ倒していくさまは、読んでいて辛いとか苦しいとかの感情を超越した、嫌な嫌な気分を私にもたらしました。被害者であり、加害者にもなってしまった幸雄。大好きだった秋元先生を刺してしまった幸雄。彼はまだ知らない。『天路』で、宗田氏が、幸雄にさせるとてつもない罪の贖いを。しかし、幸雄は宗田氏の「願い」を体現するための人物として、この世に送り出されてきてしまいました。及ばずながら、私は精一杯のキャパシティーでそれを受けとめたつもりです。
現在の中学生
とにかく読んで欲しい。
ついつい感情移入してしまう。
学校という決められた場所の中には、
いろんな人の思いが渦巻いている。
社会なんていってみればそんなもんなんだろうけど、
複雑に絡み合う心理が巧みに描かれていて、読みやすい。
悲劇サスペンスだ。
とても悲しい、とても切ない話。
