- [著]エーリッヒ ケストナー
- [翻訳]山口 四郎
- カテゴリ:
- 文庫 (258頁)
- ISBN:
- 4062739453
- 発売元:
- 講談社 (2003/12)
- 価格:
- ¥ 520 (税込)
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「飛ぶ教室」ならこの1冊で十分
少年たちと周りのおとなたちとのやり取りが楽しく、
こういう環境で成長できたらな、という憧れをかきたててくれます。
同時に、さりげなく見守るような、こういうおとなでいたいものだ、
という気にもなりました(きれいごとのようですが・・・)。
ちなみに、前の方と同じく「飛ぶ教室」の邦訳本を何冊か読みましたが、
日本語でも読みやすく、かつ1語たりとも訳の取りこぼしがないという点で
大変優れています(何とも羨ましい語学力・・・)。
原書と読み比べても楽しいと思います。
大人にもおすすめです
いままでに『飛ぶ教室』の翻訳を6種類ほど読みました。
その内、『文章の質』『本のサイズ』『最近でも簡単に手に入るか』などの総合的な『読みやすさ』で
1番だと感じ、友人知人に薦めているのがこの講談社文庫(山口四郎訳)です。
過去に翻訳された文章は、古くて堅苦しくて読みにくい、と感じる方もいるようですが、べつに旧仮名遣いなわけじゃありません。
最近の日常生活ではあまり使わない単語や言い回しが出てくるだけです。
くだけすぎた文章よりずっと読みやすいですよ。気張らなくても普通に読めます。
元々この小説が書かれたのは1930年代初めです。戦前です。昭和初期です。
『今らしい日本語で読みやすく』というコンセプトで新しい翻訳がいくつか出ています(それも読みました)が、
でも、ちょっとだけ古い日本語で、ちょっとだけ古い当時の雰囲気を味わってみることも、読書の醍醐味ではないでしょうか。
(ドイツ人は、ちょっと古いドイツ語のままで読んでいるわけですし)
『デスマス調』がどうしても苦手な方に無理強いはできませんが、
『デスマス=子どもっぽい』という先入観で名訳を避けてしまうのはもったいないことだと思います。
貴方が大人なら、この本を読むと思い出が甦ります。
「どうして大人は小さい頃のことを忘れてしまうのだろう」著者のケス
トナーはプロローグで嘆いている。
「子供の頃が楽しい思い出だけなはずがないじゃないか」その通りだ。
私は子供のとき大人たちが「子供の頃に帰りたい」と言うたびに不思議で
ならなかった。今がその頃より幸せという訳じゃないが、不幸せという訳
でもない。
ここには楽しいことも悲しいことも書かれている。様々な個性を持った
ドイツのギムナジウムに通う少年達の等身大の生活を描いた物語である。
実業学校の少年達も登場する。どうやら、この二校の少年達は永遠のライ
バルらしい。そして魅力的な先生を含む大人たちの吐くセリフも粋でいい
と思った。
映画でも見たので
テレビでもやっていたので、有名な児童書ということで、読んでみました。強く動かされることはありませんでした。課題図書ということです。ドイツの悲しい歴史を知らない小学生に課題として「読ませる」という感覚が理解できません。ナチスドイツを多少は知っているわたしには、塩を振り忘れた焼き魚のような味がしました。ナチスドイツを知らない優等生がどんな読後感を持つのか非常に興味があります。さらに言えばナチスドイツを知らない先生がどのように評価するのかにも興味があります。
人間は
小学校の読書感想文を書くときに親から手渡された本がこの本でした。
感想文を書くときだったので、ずいぶんこの話にのめり込んだことを覚えています。
「賢さを伴わない勇気は乱暴であり、勇気を伴わないかしこさはくそにもなりません!」
今でもこの言葉が焼き付いています。
ある事件を中心に人間の弱さ、孤独であるが故の行為、そして友情と様々な人間関係が浮き彫りになってきます。
ぜひ 読んで下さい。一生の宝です。
そういえば子供だって大人と同じだけ傷ついたりしていたんだ
子供はいつでも幸せな世界で夢見るように毎日を送っていると錯覚してしまうことがある。でも、子供だって大人と同じ大きさの涙を流すんだ。そして感動したり、相手を気遣ったり、傷ついてしまったりするんだ。心を揺さぶられるエピソードを織り交ぜた、心温まるとても良い本だった。ここに出てくる大人たち(禁煙さんや正義先生)も大好きになった。
映画にもなりました
当時、ナチスを批判した作家の作品は出版を禁止されたり、処分された時代に著者は、ナチスに抵抗する一人の文化人として国内にとどまりつづけ、第二次世界大戦終了後この本を執筆した。
キルヒベルク高等中学校に在学中の同じ寄宿舎生活をしている五人の学生の心の成長と、正義先生、禁煙さんを中心とした物語。
勇気のある者と臆病な者、不正を嫌う者と賢い者、孤児、五人の性格は違うが、正義と友情で一つにむすばれている。彼らに、正義先生や禁煙さんが人生のすばらしさと愛情を通して本当の教育をおしえてくれる。五人と正義先生、禁煙さんもお互いのことを大好きです。
ワクワクして、そして、いいなーと思える本です。
