ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)

  • [著]宮部 みゆき

カテゴリ:
文庫 (326頁)
ISBN:
4062747510
発売元:
講談社 (2004/04)
価格:
¥ 620 (税込)
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1,982 位
評価: 4.5
2008
09/18
Thu

文句なく引き込まれるお話

[No.32] posted by 不二

最初は短編集のような構成でいながら、段々と謎が謎を読んできます。
途中江戸時代にいるのを忘れるほど、どっぷりワールドに浸れます。

主人公はいい加減さも持つけど、人として大事な部分はきちんと持っていて、
その人から見る様々な登場人物が、よくも悪くも巧みに描かれています。
私は特殊技能を持つ二人の子供が気に入りました。

宮部さんの本を読んでいると、はっとする程印象的な言葉に必ずぶち当たります。
えぐい程きめ細かい心理考察と、でも、最後に人間への温かさを忘れない眼差しが、
著者の本を読みたくなる所以ですね。

他の時代物ともリンクする人物の登場にニヤリとしました。
お勧めです!

2008
03/07
Fri

上手いです

100.0% (1 / 1)
[No.31] posted by こうこ

江戸・深川の鉄瓶長屋。
なんの変哲もないこの長屋で八百屋の太助が殺されたことがそもそもの発端となり、店子に信頼されていた差配人が姿を消した。
新しく来た差配人は非常識に若く、奮闘するも少しずつ店子が減っていく…
この裏には何があるのか。ぼんくら同心、平四郎が動き出す。

前半、人情主題の短編集かな、と思っており、それもなかなか楽しんでいたのですが、後半に入って一気に趣が変わりました。
前半で解決したと思わせておいた小さな事件が、実はつながっている…というやり方は面白かったです。
登場人物一人一人も、いい味が出ていました。
後半もこのまま楽しく読めればいいな、と思います。

2008
02/23
Sat

佳作です

[No.30] posted by いせむし

「あかんべえ」等の心霊ものではありません。
長屋を舞台にした連作で、
やがて大きな謎が解決して行く、
時代推理ものです。
人間関係の描写は相変わらずの宮部タッチ。
ただストーリーはシンプルというか、
地味ですね。それが本作の持ち味と言えます。
(それがつまらなくはないです。念のため)

宮部さんの著作では、大作ではなく佳作でしょう。
最終章に宮部作には珍しい、
残酷さ、冷たさを感じさせる部分があり、
そこが一番面白かったです。

2008
01/03
Thu

あ〜ぁ長かった

16.7% (2 / 12)
[No.29] posted by Corybant

 退屈な小説でした。「あかんべぇ」「本所深川ふしぎ草紙」が面白かったので「震える岩」と本書を年末に読んだが、どちらもつまらなかった。特に本書は長くて長くて・・・途中で止めるのも癪なので最後まで読んだが、はやり大した感動もなく終わった。

 長過ぎるよ。4年間もかけて連載された小説らしいから著者も訳がわからなくなって書いているのじゃぁないでしょうか?全くつまらない話が続くだけ、後から後から「はいこれはこういうことでした」「実は過去こんなことありました」「こういう人がいましたけど今まで黙ってました」なんてのが延々と続いてしまって、最後までボンヤリとしてまとめられずに終わらせましたという印象。登場人物が多いのは許すとしても何の因果も無い人物を前半に登場させたり、前半では気にもしなかった話題を重要なところでひょいと持ち出してきて仰々しく扱ったりと非常に作り上げが下手なのである。

 著者得意の特異な子供が登場して読者をなさそうでありえもしない世界に連れて行ってから、勝手気ままに物語を展開していく「癖」は上等な手段とは思えない。宮部みゆきをちょいと買い被り過ぎましたね。もう彼女の長編は読みませんわ。時間が勿体無かったとしか感想が無い。

 「ぼんくら」というのは、著者が自らを評したということなのかもしれない。(あぃや失礼)

2007
11/28
Wed

時代物なのに何か「理由」を思い起こさせる

100.0% (3 / 3)
[No.28] posted by 草雲雀

最初は短編が続きます。一話読んで、二話を読み始めるとまた同じ登場人物なので「鬼平」みたいな感じかな思っていると、途中でやはり全てがつながる長編だと分かります。

途中で「理由」に何か似ているなあと感じました(下巻の54ページで「理由」という単語があったとき)。鉄瓶長屋が「理由」のマンションみたいな感じ、殺しの理由、長屋から人を追い出す理由などなど。

それぞれの登場人物の人物像を描き出すのはこの作家の得意とするところ。また、稀代のストリーテラー。
ついつい引き込まれます。

ところでこの題名「ぼんくら」は主人公井筒平四郎のことでしょうが、作中にはぼんくらという単語は一つも出てきません。井筒平四郎が自分のことを「ぼんやり」と述べているところが一箇所あり、それで、ああ「ぼんくら」とはこの主人公のことかと気付きました。

2007
07/15
Sun

いつもながら読み出したら止まらない宮部みゆきの時代小説

50.0% (1 / 2)
[No.27] posted by ピエロ

江戸は深川、通称鉄瓶長屋で起こった殺人事件。続いて長屋の取締役ともいえる差配人が失踪してしまう。代わりに若い差配人 佐吉がやって来たが、さらに長屋に住んでいた三家族が出て行ってしまう。次々と住人が減っていく鉄瓶長屋に何が起こっているのか?面倒なことが大嫌いな本所深川方の同心 井筒平四郎が探索に乗り出すが・・・。長屋で貧乏ながらも明るく懸命に生きている人々と、そこに起こった降って湧いたかのような不思議な事件の顛末を、連作の形で描いた時代小説です。
いつものことながらとてもおもしろい、読み出したら止まらない宮部みゆきの時代小説。そしてこれもいつものことながら、鉄瓶長屋に迷い込んでくる長助、驚くような記憶力の持ったおでこの三太郎、何でも計ってみたくなるクセの持ち主で平四郎の甥の弓之助ら、出てくる子供たちがよく描けています。暗くなんとも重苦しくやるせない内容なのですが、この子供たちと主人公の井筒平四郎の飄々とした人柄のおかげで、読後感はとてもさわやかなものになっています。
名前だけですが、回向院の茂七が出てくるのもファンにはうれしいところ。少しでも事件に絡んでくれたらもっとうれしかったなあ。
続編『日暮らし』もありますので、井筒平四郎と弓之助を気に入った方は、ぜひそちらも手に取ってみてください。

2007
06/20
Wed

この本を読んだら日暮しも読んでください

66.7% (2 / 3)
[No.26] posted by それゆけ!!残飯マン

●まず始めのうちは一話完結ものの人情話だと思いがちなんですが実は違うんですよ。 小説ミステリーが好きな人は退屈だなあとほっぽり出す可能性がありますので先に忠告します。人情話で終わらないんです。しかも一話完結ではい終わったはい次みたいな流れ作業でもないです。一話一話独立していた話なのに実はすべてが一本に注ぎ込みもっと大きな物語へと通じます。だからほのぼのしみじみ人情話と先読みし早々に結論を出さないでください。●そしてこれを読んだら必ず日暮しも読んでください。日暮しを読む前にこちらを先に読んでください。この本だけだとずっともやもやしたままですよ。すべてが解決するわけではありませんので。それからこの本だけだと嫌な感じだけで終わる人も後々事情が分かるので若干印象が異なってきます。●登場人物は多いですがそれぞれ漫画並みにキャラ立ちしていますので別に覚えるのに苦ではありません。●時代物を敬遠している方は是非食わず嫌いしないで手にとってください。�でもありがちな実存的で普遍性のある物語が多く詰め込まれてます。今の時代の人でもやらかしそうなことや考えていそうなことだけが描かれています。それだけに生々しさがともなう嫌な感じの話もありますがそんなところが宮部さんの時代物の面白さです。そういう人いるよねと思うはずです。

2007
02/17
Sat

おもしろいです

100.0% (2 / 2)
[No.25] posted by りんごりん

宮部みゆきさんの本は、いろんな出来事が次々と起こって、それが最終的に結末へと結びつく。
ワクワクしながら最後までいっきに読んでしまいます。
この本も期待通りの、人間味に溢れた秀作です。
お勧めです。

2006
08/29
Tue

面白いです!!

100.0% (5 / 5)
[No.24] posted by うり坊

宮部さんの時代小説を読んだことのない人や、時代小説が始めてって人でも面白く読めます!!
宮部さんの現代物の小説「龍は眠る」や「魔術はささやく」などにも出てきますが、生き生きしたとても感じの良い少年たちがそれぞれの持ち味で主人公の同心井筒平四郎の手助けをします。少年たち以外にも魅力的な登場人物たちに、読み進めることに背を押されるようにしていっきに読んでしまえるものでした。

2006
07/24
Mon

面白い

75.0% (3 / 4)
[No.23] posted by mionori

宮部さんの江戸を舞台にした下町のお話は大好きです。よく調べてあるなあ〜と毎回感心しちゃいます。今回は、平四郎さんが主人公。最初、読み始め、短編なのかな?と思いきや、全部お話が繋がっていく。。。
物語りも半分を過ぎてくると、平四郎と一緒になって、気になることが。。。上巻は大いに先が気になる終わり方をしています。
ちょこちょこ読んでいくつもりが面白かったのでいっきに読んでしまいました。


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