失敗学のすすめ (講談社文庫)

  • [著]畑村 洋太郎

カテゴリ:
文庫 (301頁)
ISBN:
4062747596
発売元:
講談社 (2005/04)
価格:
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828 位
評価: 4.5
2008
09/17
Wed

失敗の重要性の再認識

[No.27] posted by オジー

失敗学という学問があることは知っていたが,これほど体系化されているとは知らなかった.

確かに失敗にはマイナスのイメージがつきまとっているため,隠ぺいされる傾向にある.しかし,本書で述べられているように,失敗を積極的に表に出し,データベース化し,共有することによって,将来の失敗を防ぐことは,社会にとって非常にプラスになるものと思われる.

著者が本書で主張したかったことは,あとがきに書いてある「失敗のマイナス面のみに目を向け,プラス面を見ないのはおかしい,マイナス面のみのみ方こそが失敗を繰り返させ,また失敗を増長させて大事故を起こすのだ」ということである.

2008
07/04
Fri

失敗は成功の母。

0.0% (0 / 1)
[No.26] posted by wake

人は失敗を犯すと、つい隠したくなったり、自分に都合の良い解釈をしたくなったり、思考停止を起こしてしまったりする。しかし失敗を正面から捉え明確に理解し学習することで、それ以上の失敗を犯すリスクを減らし、革新的な創造を得る可能性がある。「失敗は成功の母」であることをわかりやすく理路整然と説いたもの。

2008
06/26
Thu

学の創出過程が面白い

0.0% (0 / 1)
[No.25] posted by kaz-p

本屋でフェアをやっていたので、買ってしまいました。

よい失敗と悪い失敗がある、というのは、ものづくりに携わる
人間なら皆、直感的にはわかっていなければならないことなのですが、
ここまで体系的に説得力を持って語ることは、なかなか難しいと思いました。

なるほど、体系化がこのようにできるのか、という面で、
非常に面白く読めました。

2008
05/23
Fri

事象の半分、を検証し、事象の全体を知る智慧

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[No.24] posted by 佐倉ごるふ

硬い内容ですが、文章は、啓蒙の意図もあってか、そうとう
平易で、慎重に表現を選んで書かれたな、という思いが伝わって
くる、貴重な提言での書です。

成功事例や成功体験は、実は、世の中で起こっている
森羅万象、はおおげさかな。とにかく、人間がなすことの
、実際には、半分しか現していない、ということ。残り半分は、
もしかしたら、起こっていたかもしれなかった、失敗という事象。

世の中、確率から言えば、ある事柄(ことがら、なつかしい表現ですね。
数学の時間、確率統計の時間に、さいころの事象なんかで、ことがらが・・
なんていう言い回しが、日常的でなく、なんか違和感をもった思い出
があるのですが、それが、今、使うことになろうとは・・あれ?
脱線ですか?)が起こるのは、半々ですよね。成功するのも50%、
失敗するのも50%の確率。

で、結果的に、成功なのか、失敗なのか。ですので、成功したら、それが
100%成功、じゃなくて、本質は、もしかしたら、失敗も100%
起こっていたかもしれない・・・。でも、事故、失敗って、恥の文化、
責任があいまいな文化では、なかなか開陳されないかもですね。

けっこう、学校教育とか、社会教育とかでは受けられない観点を
知って、目からうろこな読後感が、大変、知的な感じで心地よい
本です。

2008
04/24
Thu

着眼点が素晴らしい!

66.7% (2 / 3)
[No.23] posted by jiateng4

「失敗学」と聞くと、一見ネガティブで、あんまり手にとって見たくないなぁと感じますが、読んだらビックリ、とっても為になる失敗が網羅されています。
この本が優れているのは、失敗を繰り返さない為に、どうやって「知識化」をするかと言う視点が、全編に貫かれているところでしょう。

そこで目鱗だったのは、「報告は主観的に書く」と言う点でした。
今までは、誰にでもわかるように、感情を排除して、極力客観的に書くのが正しいと思っていたんですが、「知識化」を有効に行う為には、「主観的」に書いて、読み手の印象を強めた方が効果的だと言う解説はとっても為になりました。

2008
03/29
Sat

失敗に前向きに取り組むために

66.7% (2 / 3)
[No.22] posted by lazybee

「失敗」は痛いです、本当に。
大きなプロジェクトを失敗した後で反省するために読みました。
目から鱗です!
そのときに何を感じたかが重要、なんて思いもしませんでした。
これまでは原因分析して客観的に客観的にしようとしていただけですから。
失敗を前向きに捉えることの大切さを学びました。
同じ過ちを繰り返さないために。
自分も後輩も他の部門の人も…

2008
02/22
Fri

あくまで「すすめ」

66.7% (2 / 3)
[No.21] posted by ペリエ

失敗学は重要な学問です。が、この本はそれをとりいれる「すすめ」を書いたものであって、失敗学自体を書いてはいません。
もし失敗学そのものを具体的に知りたい、大枠でも知りたいと思っても、これでは不十分。現在の様々な技術やビジネスの開発に、「失敗を活かす事自体思いつかなかった」、という方は是非読むといいです。興味深いエピソードをわかりやすく書いています。
しかしその先、失敗学そのものについては、また別の本を探す必要があるでしょう。

2008
02/07
Thu

「失敗学」のルーツ本

66.7% (2 / 3)
[No.20] posted by フィルさん

いい本です。久しぶりに読んでそんな印象を受けました。

昔からよく「失敗は成功の母」ということがいわれていますが、どこか精神論のよ
うなイメージがあります。それをきちんとした分析と論理の積み上げによって、だ
れもが納得できる形にまとめているのが本書です。

まさに「失敗学」という名前にふさわしい内容だと思います。

著者はその後も失敗についての分析を続けているようで、その進化版として「危険
学」なるものを発表したりもしています。そんな新しい主張も頭に入れつつ本書を
読み直してみると、失敗との正しい付き合い方がより立体的になって見えてくる感
じがしています。

2008
01/21
Mon

失敗した大きさの分だけ、成功できる!

50.0% (1 / 2)
[No.19] posted by フレイア

失敗とは、行動をして初めてするものであり、
失敗は隠すべき恥ずかしいことではないことを
再度認識しました。

失敗の具体例、その失敗から何を学んだかが、
著者の実体験を元に、鮮明に描かれているところが、
売れた原因だと思います。

人は皆、それぞれの実体験を聞きたいものです。
どこからか持ってきた話には、興味が湧きません。
これが、いつも人と話したいと思う原因です。

「失敗の分だけ大きくなれる」
といわれるとおり、
失敗の大きさの分だけ、成功できると考えています。
私はそれを
プラスマイナス0(の法則)
と言っています。
そのため、私は、失敗した際は、
失敗できてよかったな
と思い、次のステップにしています。(反省はします。)


■三陸海岸の話
私は、岩手出身です。
小学生で4回も転校があったくらい、転々としており、
釜石市に3年住んでいました。
三陸沖に住んでいましたので、
防波堤の重要性はよく知っています。
小学生の社会では、地元の歴史、
津波の歴史を、かなりの時間をかけて行う
徹底振りでした。
そのおかげで、チリ沖地震の影響で、
どれだけの災害が出たか、
津波がどれだけ怖いものなのか
を知るようになりました。

数年前に、大きな地震があったときに、
全国で釜石市だけが、避難命令を出し、
数千人のレベルで避難していたのが、
記憶に新しいところです。

釜石市の記憶でいうと、
新日鉄釜石が思い出されます。
かなり大きい場所でありましたし、
よく親が、新日鉄のぶんちんを持って返ってきて、
もらっていたので懐かしく感じました。

昔あった新日鉄釜石の場所は、
いまでは、科学実験の場所として利用されています。
大きな空洞を利用して、雲の実験などが
行われています。

そんな、昔を思い出させる本でもありました。

2007
11/24
Sat

"失敗は新たな創造行為の第一歩"に共感

33.3% (1 / 3)
[No.18] posted by 風林火山

 本書は、創造的活動における課題設定(スタート)から目的達成(ゴール)における過程において、失敗の持つ役割を本質的な観点から記述している。大きな失敗を防ぐためには、数多くの小さな失敗から学習効果を積み重ねて教訓を引き出して対策していくことが不可欠であり、小さな成功ばかりに目を奪われていると、学習効果がフィードバックされないので質的な改善が行われず、いずれ大きな(致命的な)失敗に繋がっていく。正に『小さな失敗→大きな成功、小さな成功→大きな失敗』である。
 また、"失敗は新たな創造行為の第一歩"であり、"創造活動における初期の段階において、バラバラのアイデアがしだいに脈路づけられ、思考平面に投影されていく(脳の創造プロセスそのもの)"との話も大変興味深い。他人への説明を主目的とした一見美しい論理的思考と、ドロドロとしたプライベートな創造的活動とは明確に異なり、世の中の優れた創作活動(文学、音楽、科学、工学、等々)の舞台裏ではすべからく、この人知れぬ創造プロセスが存在し、結果を他人があとから見ただけではそのプロセスは判らないものである。
 最後に、生物の十数億年の進化は失敗(種の絶滅)の連続であり、その時々の環境に適したものが生き残ってきた。現代の科学・技術や経済活動にとって、成熟した組織が更に進化していくためには、どこかに小さな失敗(新たな可能性へのチャレンジ)が常時できる機能を温存しておくことが大切であろう。


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