- [著]村田 信之
- カテゴリ:
- 文庫 (216頁)
- ISBN:
- 406274919X
- 発売元:
- 講談社 (2004/11)
- 定価:
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THIS IS ゼロワン地域
本作は、弁護士過疎に悩む北海道紋別市に、
日弁連とボス弁の後押しで派遣された若き女性弁護士の奮闘を描くノンフィクションです。
裁判員制度を始めとする司法改革が進行中の昨今、
とりわけ法曹を志望する若い方に示唆を与える作品だと思います。
ニーズなんかないだろうと高をくくっていた関係者を驚かせたのは、
今まで泣き寝入りを余儀なくされていた弱い個人からの多種多様な法律相談だった。
離婚、多重債務、境界問題、国選弁護…、経験も少なく不安だらけの松本弁護士は、
それでも生来の負けん気を発揮して職務を全うしていきます。
法の支配が貫徹されてこなかった地域社会固有の問題と共にクローズアップされるのが、
自閉症の青年が起こしてしまった交通事故を巡る刑事裁判です。
こちらも、被害者遺族の怒りと加害者青年の家族の崩壊との狭間に立たされ、
松本弁護士は苦悩します。それでも、ひた向きに職責を果たす姿に感銘を受けます。
弁護士過疎と障害者弁護の二本立てをコンパクトにまとめた本書は、
司法試験制度の説明に古さを感じるものの、法曹志望者にお奨めの一冊です。
過疎地の派遣弁護士のリアル
この本の舞台、紋別市に暮らしています。新人の女性弁護士を通して語られるこの街の特性は、私が実際見聞きし、感じる地域性そのままに書かれています。弁護士という仕事柄、どうしても陰の部分がクローズアップされてるので、地元住民が読むとあまりに身近で生臭い内容かも・・転勤族の私としては、弁護士の奮闘ぶりが痛い程伝わり、大変感慨深い本でした
小粒だがリアルな弁護士ノンフィクション
本屋の新刊コーナーで見かけて、新米美人弁護士が弁護士がいない地方の街に行ってがんばる話、というのが何だかドラマっぽくて面白そうだったので何となく買ってしまいました。著者のことも松本三加弁護士のことも全く予備知識無く読んだのですが、弁護士業界の問題について色々知ることもできたし、著者の視点も公平だったように思うし、結構きれいごとじゃないリアルな感じが好印象でした。読む前の予想とは、ちょっと違う読後感だったんですけど面白かったです。文章がややこなれてなくて少し読みづらかった点がマイナス☆1。
