- [著]東野 圭吾
- カテゴリ:
- 文庫 (544頁)
- ISBN:
- 4062751666
- 発売元:
- 講談社 (2005/08/12)
- 価格:
- ¥ 790 (税込)
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ユーズド商品:¥ 232 より
時生
誰もが何らかのことで悩んだり
時には自分が嫌になったりする。
けれどそれは誰にしも与えられた試練で
自分が被害者ぶっても何も始まらない。
それが自分に与えられたカードなのだから。
被害者ぶっている内には大切なものを見失っている。
見えなくなっている。
主人公の"拓実"は、未来からきた我が息子"時生"に数々の大切な事を気付かせられる。
家族、親、友達、恋人…
色々な人と人との絆が見える一冊でした。
時生によって拓実が更正していく様子は、時生と拓実の絆が見えた。
「産んでくれてありがとう」
生きていくことで幸せや不幸は表裏一体な訳で。
捉え方次第で不幸が100あっても幸せが1あれば幸せな訳で。
生きていなければ幸せも不幸なんかも味わえない訳で。
生きているだけで幸せ、健康なだけで幸せなんて、普段気付かないけど
この本を読んで本当に"当たり前"が"幸せ"だって大切なことに気付いたような気がしました。
BACK TO THE FUTURE
不器用で猪突猛進な若者と誠実で深い思い遣りを持った少年の、心が温まるお話。
一方通行であるはずの時間を飛び越えて彼等が出逢った時、何かが起こる。
的な。
時を超えて生きる…
本作は、親子愛と、与えられた生命を前向きに生きる尊さとを、
ある女性の失踪事件と交えて描いた、心に残る小説です。
難病を抱えた17歳の息子を看病する宮本夫妻。
夫は20年以上前の不思議な出会いと冒険談を妻に語りかける…。
己の過去を呪い、浅草界隈で行き当たりばったりな生活を送る拓実は、
花やしきで時間をつぶしているうちに、トキオと名乗る不思議な若者と出会う。
やけに親しげなトキオに戸惑う拓実であったが、
同時期に、それまで物心両面で支えてくれていた恋人の千鶴に愛想を尽かされる。
しかし、拓実と別れて大阪に向かったらしい千鶴は、
何らかの事件に巻き込まれたようだ…。
そこから、拓実の千鶴奪回作戦と、
トキオの行動を媒介とした、拓実の過去の探索とが並行的に進められていく…。
トキオが何者なのか、そして物語がどのように収束していくのかは、
序章と、マイケル・J・フォックス主演の某有名映画あたりから容易に推測がつきます。
また、正直、千鶴を巡るストーリーは要らないのでは、と思えなくもない
(もっとも、大阪で出会う竹美の言動は魅力的)ですが、
それとは別に、親子愛を描く数々のシーンにKOされてしまいます。涙腺が刺激されます。
「秘密」同様、親子愛を描くためにファンタジックなアイディアが導入された作品です。
ただし、今回のアイディアには過去の改編など様々なパラドックスが絡みます。
必ずしも、その辺の処理が完璧でないようにも見受けられるのですが、
本作の家族愛や運命といったものに対するメッセージ性の素晴らしさの前には、
大した問題ではないと思えます。「秘密」と並び、個人的に一押しの作品です。
未来
めちゃくちゃ泣きました。とにかく、中盤は長いですが、読む価値あります。
時生の生きる事へ対しての想い。こんな時にしか気づけない自分が嫌ですが、生を与えられた限り精一杯生きなくちゃ、とありきたりな感想ですが、心の底から思いました。
成人することなく生涯を終える。それでも両親に感謝の意思を持ち、伝える事なんて果たして同じ立場になった時に思えるだろうか。
明日だけが未来じゃない。
ラストの一行、涙が止まりませんでした。
親子の絆は深いですね
若いころの拓実の行動、言動には本気で怒りを覚えてしまうほど、自己中心で自分勝手な性格だったので、冒頭のシーンと本当に同じ人物なのか?と思ってしまうほど、ギャップがあった。そんな拓実がある日花やしきでトキオと名乗る少年と出会い、自分の出生のこと、千鶴のこと、仕事のこと様々なことに対して考え方を改め、更生していく様子は感動した。特に産みの母須美子の拓実に宛てた手紙の内容はみなさんにも是非読んでもらいたいです。
なかだるみ
親子愛を描いている点では共感できたし、
琴線に触れた感がします。
作者の心の機微の描き方は基本的に好きです。
ただ、ストーリー展開として、大の大人が
探偵よろしくドタバタと主人公の彼女を
追跡するくだりが長過ぎて疲れた。
あれは何の為に必要だったのでしょうか。
物語を貫くのは愛情
時間軸を思いのままに操りながら展開される話にぐぐっと引き込まれました。
ミステリー作家だけに、少しずつ明かされていく事件の真相と、
出生の秘密にもなかなか興味をひきつけられました。
親子の愛情、恋人同士の愛情。物語を貫くのは、「愛情」に胸を熱くさせられます。
感動しました♪
内容(「BOOK」データベースより)
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。
これは東野 圭吾には珍しくミステリーではありません。最後は感動して泣きました。
難病にかかった高校生の息子が(もう回復の見込みはない)時を経て父親の若いころに会いに行くのです。
その父親がどうしようもないダメンズで、トキオは父を助けます。その若き父親はトキオが誰かを知りません。でも、なぜか心を許してしまいます。
事件に巻き込まれながらも、時生は、父を助けながら協力し合い父の隠された出生の秘密を解いていきます。
やくざとか独占企業の社員とか色んな人が出てきて面白いです。ダメンズは、時生と出会って変わっていきます。
そして運命の出会いを導くのです。心温まるストーリーなので寒い冬には是非お勧め!!
薀蓄のある言葉の数々
主人公は腹立たしいほどいいかげんな人間。
時生はそんな父の未来のために過去に戻り奔走する。
時生の言葉とか大阪の竹美の言葉とか、とても薀蓄があって感銘を覚えた。
単なるタイムトラベラーの話ではなく、親子の情愛を描いたお話。
息子がいる人にとっては、ラストは泣けます。
まあまあ
東野圭吾の作品は初めて読みました。他の作品も呼んでみたいですが、この作品は「まあまあ」という感じでしょうか。スピード感もあり、読者をぐいぐい引っ張る引力はあります。あまりにも不幸な生い立ちを背負ってしまった拓実が、どうやって父親になっていくのか、とどきどきしながら読みました。涙もでました。ミステリー小説としてはなかなかの出来だと思いますが、映画化するとしらける内容かもしれません。(ドラマにはなったらしいですけど)
ただ、拓実が最終的に仕事を見つけるあたりは、「え、そんなんでいいの??」って感じでした。
