負け犬の遠吠え (講談社文庫)

  • [著]酒井 順子

カテゴリ:
文庫 (349頁)
ISBN:
4062755300
発売元:
講談社 (2006/10/14)
価格:
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104,282 位
評価: 3.5
2008
11/22
Sat

良薬はいとおかし

[No.22] posted by juran-22

2004年の流行語大賞トップ10入りの「負け犬」、30代、非婚、子なし女性を指す言葉、
その出展元がこの酒井順子著「負け犬の遠吠え」である。

内容は当事者である本人の開き直り、自虐ネタという偏見をもって読み進めれば、
これがあにはからんや、それは単なる販売戦略であって、「世間」という呪縛とからいかに逃れて幸福を追求するかを面白く読ませる本である。

そう、この本は面白かった。興味深く読んだというだけではなく、本当に数箇所で声を出して笑った。

女性には人生のグローバルスタンダードがある、とされている。
結婚して子を生し、子育ての後にゆったりとして老後を楽しむ、であろうか。
オプションとしては、仕事と家庭を両立コースもあるかもしれぬ。

このコースに乗れた女性を勝ち犬、乗れなかった女性を負け犬とあえて区別することが、
この本のスタートだ。

そう、勝ち負けが結論ではなく、議論の土台にすぎないのだ。
だから、その区分けは赤ワイン白ワインでもゆり組バラ組でもなんでも良かった。
(でも、タイトルが「白ワインの味気なさ」や「バラ組みの憂鬱」じゃわかりにくくて本は売れんわなあ)

じゃあ、何が結論かと言えば、このグローバルスタンダード=世間は選択肢のひとつであり、
どちらを選んでも間違いではない、ということにつきる。

いやいや、この選択肢には正解不在はあり得ず、グローバルスタンダード=世間こそが正解だと信じて止まない人々に対して、
酒井女子は、確かにそういう考えもございますが、両方正解という考え方もあるのではないのですかという遠吠えを記している。そう、まさに遠吠えだ。一番届いて欲しい人は一番遠くにいるのだから。

もちろん、身近な同輩負け犬にもエールを送る。それは世間に負けずに頑張れではなく、両方とも正解なのだから、二つの正解の間に折り合いをつけて生きていくのが楽しいですよ、というエールだ。

ここまでがこの本の面白さ基本編。
では応用編はというと、「世間」の呪縛は女性の幸せ以外にも、例えば、男らしさ、ビジネスルール、民主主義、環境保護やら複雑に絡み合って私たちの考えと行動を自然に制約しているが、その不自然さから如何に自由に生きるかを考える上での
ケーススタディとして使えるということだ。(ん、なんか犬井ヒロシの苦悩と自由のブルースっぽくなってきましたか?)

言い換えれば、「空気」を読まずにはいられない、それを読んで発言して行動することこそ人として正しい道だと信じる人たちと折り合いをつけつつ、如何に「空気」を利用して楽しい人生を送るかを考えるための最良の本だと言えるかもしれない。

♪負け犬フリーダム、負け犬フリーダム、ダダダダダダダダダダン♪でも雄の負け犬にはちょっぴり辛口なのは内緒やでえ、サンキュー!

http://yabounokatachi.seesaa.net/article/110024905.html

2008
08/07
Thu

読む価値無し!!!!!!!

16.7% (1 / 6)
[No.21] posted by 悦子

この本は読む価値無し。
つーか負け犬っていう差別用語を生んだ本でもあるし、
著者独特の上から目線の語り、
自らが負け犬のクセになんでそんなに偉そうなの?とも思う。
個人を批判する様で申し訳ないがこういう本を書く人は
自分がこういった経緯で負け犬になりました、だからみんなもこうならないでね、という
注意書きを込めてくれる本かと思えば、、、。
読むの放棄しました。30代から歌舞伎にハマるとかくだらん内容ばかり。
30代で結婚していない人は負け犬だとか独断偏見の切り方が勘に触る。

この本の影響で
派遣で給料不安定な男性や家庭に問題があって結婚できない人など
何らかの事情で結婚できない人もまとめて
世間から負け犬でくくられたりしてました。
実際私の知り合いもそうでした。

また雑誌で作者の写真を見てなおさら幻滅、
この本のヒット後2年後だったと思う。
眼鏡ノーメイクの黒髪、カジュアル服でお洒落を感じさせない顔付き
あんたに切られてもねぇ、、。
この著者マナー本も出してます、内容ちらっと見たら
「著者自らのマナーがなっていないから良くしよう」という内容では無く
こういうのはマナーじゃないといった独断偏見切りの本。
作者進歩無し、

この本読むくらいなら自分磨きの本や恋愛活用本を買った方が10000倍マシです。
ただ悪口書いてるだけで良く売れたなと感心しました。

2008
04/02
Wed

楽しんで読めました

0.0% (0 / 1)
[No.20] posted by ハル

・得てして負け犬はすごく繊細な生き物なので、これを読んだ勝ち犬は今後負け犬の友達に会った時には鈍感なことは言わないであげてほしい
・負け犬は今後、己の寂しさや劣等感ととどうつきあっていくか考えてほしい
・まだどちらにも属さない人は今後勝ち犬・負け犬どちらの方が自分に納得して生きていけるか考えて欲しい

このようなメッセージ性を本書から感じとりました。

2008
01/06
Sun

不倫をすると負け犬になるよ

33.3% (1 / 3)
[No.19] posted by イサーン太郎

著者によると「負け犬」とは「未婚、子なし、三十代以上の女性」のことを示す。そして「勝ち犬」とは「普通に結婚して子供を産んでいる人たち」。また「未婚で子なしで三十代以上の男性」はオスの負け犬と呼ばれる。

著者は負け犬に属している。そして、負け犬とは何か、人はどうして負け犬になるのか、負け犬の特徴、負け犬の処世術、負け犬と敗北などをユーモアあふれる筆致で分析し解説してくれる。

一口でそしてカタく言えば、本書はなぜ三十過ぎても未婚、子なしが最近目に見えて増加するようになったかについての心理学的・社会学的考察だ。

本書を読むまでは私はこの晩婚化・未婚化現象は主に経済的理由によるものと考えてた。経済格差により低所得者層の男性は結婚して家庭を営んでいくのに十分な収入が得られないので結婚の可能性が低下する。

しかし、『負け犬の遠吠え』によると、女性自身の性格にも原因があるという。負け犬になる女性は「人生の根本の部分において享楽的にすぎる」からだそうだ。 

男を選ぶ場合も就職先を選ぶ場合も旅行の目的地を選ぶ場合も、負け犬達はまっとうで安全だがあまり面白みのないほうよりも、あぶなっかしいがスリリングでアメイジングなほうを選んでしまう。

勝ち犬だって面白いことは好きだが、いざ二者択一となると、それこそ犬のような嗅覚をはたらかせて面白そうなことが放つ危険な匂いをかぎ分けて、そういう場所には近づかない。

さらにオスの負け犬の増加がメスの負け犬を増やしているという。

これでは日本の少子高齢化は深刻になるばかりだ。この問題を解決するには行政の介入・支援が必要であろうと著者は言う。

また負け犬にならないように自分でできることを十箇条、負け犬になってしまってからの注意事項を十箇条あげている。

負け犬にならないための十箇条:
1 不倫をしない
2 「.....っすよ」と言わない
3 腕を組まない 
以下略

本書は負け犬、勝ち犬、それぞれの予備軍、そしてそれぞれの親たちに一読を強く薦めます。

2007
09/07
Fri

楽しき負け犬

80.0% (4 / 5)
[No.18] posted by missrio

「負け犬」(30歳以上の独身女性)に自分も分類されることは知っていたものの,
他人の遠吠えには別に興味がなかったので,読んでいなかった。
が,「女子と鉄道」が雑談的で面白かったので,勢いでいまさら読んだ。
感想は,・・・思ったとおり何の役にも立たないが,
「女子と鉄道」同様,雑談的でそれなりに面白かった。
「負け犬」だの「不幸な感じ」だの「イヤ汁」だの「ああはなりたくない」
だの,書きたい放題であるが,
「負け犬」に分類される私が別に頭にこないのは,
そう言ってる酒井順子本人も「負け犬」だからである。
しかも,負けた負けたと言いながら,
実は,酒井は,自分が負けているとは全く思っておらず,
現状打破を図る気配もない。
酒井の「負け犬」の心理分析は,
単に思いついたことをずんずん書いているだけのようにも見えるが
その実,かなり鋭い。
全面的に賛成というわけでもないが,「勝ち犬」との会話に感じる違和感は,
そのとおり,というところも多く,
まるで「あなたの深層心理」みたいな占いコーナーを読んでいる気分にもなる。
また,発想が面白く,
子供がほしいという気持ちが欠如している人に,
「子供っていいわよー」と確信をもって薦めるのは,
ツルッパゲの人に「どうして茶髪にしないの。顔が明るく見えていいわよ」と
薦めるようなものだ,というくだりには笑ってしまった。
ということで,娯楽ものとして4つ★。

2007
08/11
Sat

エンターテイメントとして面白い

83.3% (10 / 12)
[No.17] posted by 倒錯委員長

ベストセラーを今更読んだ。
率直に言って面白い。辛辣なことを言っているのだけども、筆者独特
の文体がそれをユーモアに還元している。
それにしても驚いたのは、レビューの多さ(私の前の時点で432件!)。
たいていレビューが多い本は、全体的に支持されているというよりは、
賛否両論なことが多く、この本も売れた割にそれほど☆の評価は高くない。
批判的レビューを読みとおすと3つのパターンの批判があることに気付く。
A:内容がつまらない、くだらない。
B:勝ち犬/負け犬の二元論では語れない。
C:負け犬は負け犬で幸せなんだからそれでいいじゃないの!
Aは批評ではなく感想だ。ただそれが悪いわけではなくカスタマーレビュー
なのだからそれはそれで正しい。面白い/つまらないは主観の問題で、他の
人間がどう言おうと本人が面白くないと思うならば仕方ない。不快という表
現を使う人が多いが快/不快も主観の問題。仕方のないことだ。
次にBのタイプの批判だが、酒井は勝ち犬/負け犬という差異の内部でもさ
らに差異化していると私は思うのだがそれは違うのだろうか。
またCのような生き方の多様性を阻害しているという意見も目立つが、彼女自
身のスタンスは「(私も含め)負け犬であることを認めましょうよ」という
提案者だ。
しかし、BやCに対するもっとも重要な返答は酒井がエッセイストであり、
この本が新書の棚ではなく、講談社文庫の棚にある本であるということだ。
そして学知を世間一般に広く広めたいという動機で書き上げられた本ではな
い。この本が社会現象にまでなったことは彼女にとって埒外。エッセイスト
とは自分の思っていることを面白おかしく書き、それで読んだ人を楽しませ
る職業だ。だからエッセイスト酒井順子に対して正当な批判は、Aだけだと思
う。
そして私は冒頭にも書いたが面白いと思ったので4つ☆。多少、最後のほうま
でテンションが維持できていないような気がしてマイナス1。

2007
05/21
Mon

週間ゴシップ雑誌以下

50.0% (12 / 24)
[No.16] posted by 正直な感想

作者の酒井順子が、自己を人ではなく「犬畜生」呼ばわりしたいなら、
何の役にも立たない下司な書物を世に出す必要はなく、
自己満足な回顧録でも書くなりして己を哀れみ、蔑んでいれば良い。
人は生きるための努力が必要だが、
一々個々を他人と比較したり、「勝ち・負け」を意識して生きる必要は無い。
品性の欠片も感じられないこの作品は、週間ゴシップ雑誌以下。

2007
05/07
Mon

あと2年で負け犬

42.9% (3 / 7)
[No.15] posted by ねこ

移動の1時間で読めそうな著者の容姿の時代がおもしろかったので、話題の時期をかなり過ぎて読んでみた。おもしろい指摘だけれど、浅い感じ。著者は人間観察がお好きなようで、幅広くものを見てるようで、この本の内容に深みは全くない。確かに最近周りには30代、高学歴、留学経験あり、流行の服を着て、趣味あり、彼いない暦2年以上の人がごろごろいる。幸せな条件を持つ彼女達がたいして幸せそうには見えないのはなぜか。。それに反して、経済力、名誉と地位をもつおじさんと言われる年の男とつきあっておいしものや旅行に連れていってもらうことに満足している若い女もたくさんいる。彼女達の中にはただそういう人達にくっついていると、自分もレベルが上がったと勘違いして見てて甚だしいやつもいるが、概して幸せそうに見える。地元の子は高校卒業してもそこを離れず、なんとなく結婚した子もいれば、大学の友達は医者だ野球選手だなんだとコンパしまくっておちついてしまった子もいる。私は以上のどこにも属さず、なんとなくそんな子達とつきあっていろいろ勉強させてもらったが、大学時代から本音でつきあう仲間は留学生の外国人ばかりで、今は日本人の男と半同棲して暮らしている。日本人の男は心底やさしいけれど、外国人の男の表面的でも一時的に心地よくなれるようなものはない。結局、完璧な人間はいないから、みんなどこかで妥協して選んだ人と一緒にいるんじゃないか。。後は自分好みに彼を変えていくしかない。長期、彼がいない子は何よりも自分が大事で受け身な人が多いとも思う。そしてなかなか人を受け入れない。穏やかじゃない。仕事や趣味は一生懸命探すのに、彼は突然現れたり、人が紹介してくれる。。なんて思って休日も家にいるんじゃないのかな。。

2007
04/22
Sun

この二つの分類はナンセンス。

68.8% (11 / 16)
[No.14] posted by Jennie

もうブームが去った頃ですが、おくらばせながら読んでみました。
負け犬=30才以上・未婚・子なし、勝ち犬=既婚・子供あり、で全ての話が進んでいるんですが、個人的には凄く違和感がありました。
例えば負け犬は勝ち犬とは話が合わないとか。それは個人次第ですね。少なくとも私には当てはまらないです。後、世の中には、結婚=子供を産む人だけではないのですが、この本は「勝ち犬=結婚=子供」なわけです。私自身は既婚ですが子供が出来なくいません。なので、作者の考えでいえば「負け犬=バリバリ仕事」でもなく「勝ち犬=結婚して子育て」でもないわけです。
そんな私って・・・と少し考えたりもしてしまったのですが、本は本として楽しみ、「それぞれの環境で自分が自信を持ち生きているならば、負け犬も勝ち犬もないな」というのが私が感じた事です。

2007
04/13
Fri

分析できるうちが華

79.2% (19 / 24)
[No.13] posted by 冬苺

かつてオリーブ誌上でよくエッセイらしきものを書いていた著者。(誰なんだろうこのヒト、と思っていた)一回だけ本を買って読んだら鼻につくうえにつまらなくて、それから敬遠してましたが、この本はなかなか面白かったです。ずっと人生の勝ち組でやってきたであろう著者がはじめてぶち当たった壁のようなものが結婚、出産だったのでしょう。その挫折(?)がなければただの苦労知らずなイヤな女ですよ。うなずける部分もあるけどやっぱり根本で共感できないんだなあ。独特の「上から見下す視線」が所々見られますが、書いてある内容と本人の外見(浮ついたギャルからもっとも遠い感じ)のギャップが謎。そもそもバブルを謳歌した世代とその下の氷河期世代は同じ負け犬でもなにかが違う気がしてならない。こうしてやたら細かく分析していられるのは余裕があるからでしょう。「負け犬・勝ち犬」もやがて死語になるのでは。(あ、もうなってるか)


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