- [著]東郷 隆
- [イラスト]上田 信
- カテゴリ:
- 文庫 (233頁)
- ISBN:
- 4062755602
- 発売元:
- 講談社 (2007/03/15)
- 価格:
- ¥ 520 (税込)
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うならせる細部描写
雑兵、足軽の武具の細部、行動様式から始まって
該博な知識に基づく描写に舌を巻きました。
普通に読んでいると消化しきれない程細部が説明
されるので、軽い感じの表紙と文庫だということで
何気なく手にすると良い意味で裏切られると思いま
す。
日本史ファンなら必読!!
足軽の成り立ちと進化が、かなり詳しく書いてます。値段と釣り合わないくらい詳しいです!!
歴史的背景、武器、戦法が相互に影響し合いながら、近世的足軽へ進化していく様子が、上田信先生のイラストとともに、とても分かり易く解説してあります。
前作「戦国武士の合戦心得」が気に入った人なら是非買うべきでしょう。
面白いのは、江戸期の足軽と大日本帝国陸軍兵士の類似性を(最後にちょっとだけ)指摘している事!確かに陰湿ないじめや待遇の悪さは、同じDNAですね。イラストで並べると、あまりにも似ているので笑えます。
タイトル通り、
主に雑兵の視点から戦場の様子が描かれている。
戦国時代や合戦を、ミクロの視点から見られる良書。
読んでいて人間が武器を持ち、命を奪い合うことの峻烈さが垣間見える気がした。
殊に、武器・防具・携帯品の合理性、武器別の戦い方、
陣中での生活(食、排泄、医、博打、盗み、略奪、女、商売)
など、最下級の兵士たちの姿をほうふつとさせる章が面白いと思った。
「下級兵士の発生」から「江戸期以後の足軽」まで
時代を追って雑兵たちの歴史を眺めることが出来る。
また、戦国時代好きには、時折挿入されている『雑兵物語』からの抜粋が大変勉強になると思う。
ただ一つ、細かいことを言うと、編集のツメが甘いところがある。
15ページの「お貸し刀」と言う挿絵の解説にいきなり、
「そんな薩摩藩も、、、」と、
冒頭からそれまで、薩摩藩の話なぞ、これっぽっちも出ていないのに、
いきなりそんな表現が出ていて、「げ、落丁本か?!」と思った。
が、前後を見るとどうもそうではなく、結局、かなり後に、
ほんの少し薩摩藩に触れているところがあり、そこと繋がるのだということがわかった。
内容は☆5つ。
安直な雑学本ではない
タイトルとパラパラとめくった印象から、足軽たちの生活を述べたものだと思って読み始めましたが、歴史的事実の解説も多く、平安末期から幕末までの歴史の勉強にもなります。
戦い方の変化が武具を変え、逆に武具の変化が戦い方を変えるといったことがわかると、歴史の流れの必然性が理解できるように思えます。
決して安直な雑学本ではありません。
