- [著]ルイス・ サッカー
- [著]幸田 敦子
- カテゴリ:
- 文庫 (339頁)
- ISBN:
- 4062755874
- 発売元:
- 講談社 (2006/12/15)
- 価格:
- ¥ 620 (税込)
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ユーズド商品:¥ 100 より
穴 HOLES
子供向けの本と知りつつ、大人でも楽しめる本だといいなと期待しながら読んだ。
結果は・・・やはり子供向けの本だと思う。
決して悪い本ではないので子供たちにはお勧めできる。
それ以上のものを勝手に期待するとちょっとがっかりしてしまうかも。
たまにはポジティブな世界で
様々な伏線がぱちぱちとはまるべきところにはまり、最後には人生って悪くないかも(まじめにさえ生きていればね)と思える大円団へ。育ちの良いお話です。
たまにはこんなポジティブな世界に浸ってみるのもよいかもね。
久々のヒット!
私の中で久々のヒットです。
本屋で何気なく手にとって、シンプルなタイトルと、おもしろげな表紙の絵が気に入って買いました。
砂漠の中の荒野での穴掘り作業をさせる更生キャンプが舞台です。
穴掘り作業の更生キャンプでの共同生活−
序盤からリアリティがあるような無いような不思議な空気がありますが、その雰囲気にすっと入れるかどうかで評価が分かれる気がします。
(ちなみに私はこういう雰囲気好きですけど。)
昔話が合間合間に入ってきますが、最初はメインの更生施設での穴掘り話の腰が折られるような印象を持ちましたが、ちゃんとつながってるんですねぇ。
全部読むとちゃーんと、全部のエピソードがつながっているのが分かります。
こういう風にきちんとつながってる話し、大好きです。
話の展開も主人公がどうなってしまうのか、ずーっとはらはらしながら読みました。
もう自分もすっかりいい大人ですが、主人公の頑張りに、自分も少年に戻ったような気持ちになって元気をもらいました。
何度でも繰り返し読みたいと思います。
できれば英語版をどうぞ!
英語版は、意外と字が小さくて量が多くてとっつきにくそうですが、文章そのものは非常に素朴で、読み始めたらスルスル行くと思います。「おー、読める読めるv」という感覚や、淡々と飛びまくるお話がだんだん収束してくるところなど、初級英語を卒業したい人には丁度良い読書経験になると思いますので、できれば原著を読む事をお勧めします。
けれど、うちの小4の子供(アメリカ現地校悪戦苦闘中)のように、1ヵ月で他2冊と合わせてこれを読破しろ!と言われちゃったり、「ムリ、英語は絶対無理」という人は、このお値段の文庫本ですから、邦訳をお試し下さい。先に英語で完読した私には、どーしても自分の脳内イメージとズレる部分が辛くて、本文読み飛ばしてしまいましたが、邦訳から入った子供は、随分と楽しんで読み返しています。
私が気に入ったのは、寧ろ「あとがき」と「解説」(森絵都さんじゃないですか!)。「説明するのが難しい、なんだか面白い本」という主張に、思わずウンウンと頷いてしまいました。
中学校の図書館でも、ハードカバー版が地味に人気でした。何を借りようか迷ってる子に、男の子でも女の子でも、物語好きでもそうでなくても、まだだったら薦めて、まず外さない手堅い本。特に本好きでもない子が、友達に「これは結構面白かった」と薦める本。
そうそう、なんだかとても可愛い文庫表紙ですが、「黄斑トカゲ」のビジュアルだけは、まんま受け取らないように。体色は「黄緑」で、黄斑はとても判別し難く、寧ろ目の周りが赤かったり、歯が黒かったり、舌が白かったりする方がよく見て取れるはずです。黄斑がはっきり見えたら・・・ああ、あなたが例のモノを食べてない限り、噛まれて終わり、ですよ?
耳をすませば。
これはまさしく聴く「物語」。語りに耳をすましたい。
「小説」として「読んだ」なら、好みの問題ではあるが、
食い足りないと感じる人もいるかもしれない。
行間たっぷり。間(ま)の文学。
その奥にふくよかなものが潜んでいる。
味わうかすっとばすかで面白さは天と地ほどに違うはず。
すべては読者の想像力と思考力にかかっている。
すっとばしたら、何がなにやら、筋書きすら満足には追えないだろう。
世の中、読書も急ぎ足。数をこなす。そういう読書も楽しかろうが、
一冊の本を、手垢がつくほどじっくりゆっくり、繰り返し読む読書もある。
どちらを選ぶかは人それぞれだが、
子供たちには、「本読み巧者」の大人をまねて、
なんでもかんでも読み飛ばす癖を最初からつけてほしくない。
トップクラスのファンタジー
子供向けのファンタジーだと思って読み始めたのですが、決してそんなことは無いです。もちろん子供が読んでも面白いでしょうけど。現実にはありえない設定ですが自然や人物の描写が巧みで荒唐無稽な感じはまったくしません。構成も見事で読んでて面白いだけでなく読後感も最高です。マーク・トウェインのトム・ソーヤーの冒険やハックルベリー・フィンの冒険に似ていると思いました。きっとこの小説も将来にわたって長く読み継がれることでしょう。
心温まる物語です
タイトルから受ける良く分からない印象とは裏腹の、心温まる物語です。
主人公は体は大きいけれどもひ弱な男の子。
無実の罪で砂漠の真ん中の矯正施設に送られます。
そこで待っていたのが毎日穴を掘り続ける生活です。
そんな穴掘り生活の話と並行して、
主人公のご先祖様の話などいくつもの昔語りが挿入されています。
物語が進むにつれ、主人公の成長の様子が描かれていくとともに、
穴掘り生活と昔語りの内容が巧妙に交差していきます。
あまり詳しいことは書けませんが、
読んでいて心が明るくなりました。
小さいお子さんでも読めるような内容になっているため、
物足りない方もいるかもしれませんが、いい作品だと思います。
アナだらけ・・・。
う〜ん、なんとも捉えどころのない小説です。
最後の「解説」で、「細部まで神経のめぐらされた構成の細やかさ故に部分部分を抜き出して誉めることが難しい」とあり、まあこれも「手放し賞賛」なのですが、主人公の少年が「穴掘り矯正施設」に入れられる経緯と言い、穴掘りの「衝撃の」真の意図と言い、全てがピンとこないというか最後までひたすら「入っていけない」話が続きます。
「見事な伏線」と評されている、途中途中で挿入される昔話も伏線と言えばそうだけど・・・という中途半端な内容。というか設定が飛ぶことで却って混乱します。
難しい言葉も言い回しもない「ファンタジー小説」なのですが、例えばコレを子供が読んで感動するか?という視点で考えても大きなクエスチョンマークがつくと思います。あっけない・訳のわからぬ結末も含め、読者としては著者に置き去りにされた感しか残らない読後感でした。全米ベストセラーというのは信じがたい。
