- [著]重松 清
- カテゴリ:
- 文庫 (261頁)
- ISBN:
- 4062756994
- 発売元:
- 講談社 (2007/04/13)
- 価格:
- ¥ 540 (税込)
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いまいち
重松ファンの私ですが、本書はずいぶん面白みのないものだった。
官能小説としても、一般小説としても。
たしかに、肉欲を描きながら夫婦の精神的繋がりを主題としているように読めるところは重松氏らしい。
けれども、すべての話が男性S/女性Mのような構造で仕上げられていて、
エロさの切り口として単調であるばかりでなく、重松氏の鋭い人間観察眼も影を潜めている。
ほんとうはあまりエロい人じゃないんじゃなかろうか。
また、文章も大事に練られたものというよりもは書きなぐったようなものに感じてしまいました。
ただ、重松氏個人には、本書によって、一層好感をもった。
家族問題を温かく描いて来たがゆえに、自らに貼付けられた「聖人君子」のようなレッテルに抗うために、
そして、真の家族をもう一度世に問い直すために、
本書を書く必要があると考えた著者は、きっと、大胆で誠実な人だと思う。
女には理解不能
官能小説って、もっと情緒があるものかなぁと思ってました。夫婦愛には いろいろな形があってよろしいと思いますが、女性の中にはトラウマになってしまうようなシーンがあってショックをうけました。男性の為だけのファンタジーではないでしょうか?
「夫婦」とは
家庭の様々な問題、例えば、不登校とか、家庭内暴力などを扱った小説が多いのですが、本作は夫婦の大きな要素を占める性愛について扱っています。
6編の短編集で、6組の夫婦の性愛の形が扱われています。
アブ・ノーマルな形も多く受け入れがたい人も多いかと思いますが、ただ、そうした形式ではなく、夫婦の間の愛情という面では6組とも非常に強く感じられます。
ジャンル的には、「官能小説」と言うことになるかも知れませんが、それ以上に「夫婦」を描ききっていると思います。
俺には分かる。
評価が割れて当然の内容ですよね。
でも、俺には分かります。全ての短編に感情移入できたわけではないですが。
決して全てを晒してはくれない妻への焦燥。そこから生まれる妄想や、屈折。
何かが、手錠でもAVでも、何かがピンを外してくれたら劇的に違う世界が出現するんじゃないか、ってね。
片思いの果てに結婚に漕ぎ着けた俺は、未だに引きずってるからなあ。
タイトルに惹かれたバカな私
中学受験によく出る作家さん。
『きよしこ』『小学五年生』など共感しながら読みました。
が、この本は・・・
うーん。私には気持ち悪さだけが残りました。
実は途中でやめてしまいました。
これは普通の夫婦のおはなし?
だとしたら、私は普通の妻ではないのかしら。
ショック、というのかな。
読まなければ良かった気さえします。
重松清様へ
んーーん 才能を感じませんでしたね。月刊の雑誌の特集を読んで購入しましたが、何でこの程度の文章がエロティックなのだろう、素人の自慰的な文章のようなものにすぎないのに…もっとエッジぎりぎりのところまで表現して勝負しないと感動は呼ばないですよ、重松様… 一流の芸術家はそのぎりぎりのところまで(シュールな世界へは決して入らないが)行くから一流の才能な訳でして。
日本の作家は世界競争の波を泳ぎ切っていないので甘いね。
大人のエッチ
「愛妻日記」を読んだ関西の大御所作家K氏,ある編集長に「勃ったぁ」と一言言ったという(「文庫版のためのあとがき」)。
確かに,ものすごく卑猥な作品である。特に,前半の3作は,粘膜のピチャピチャという音が聞こえてくる気がするほど,中年男女のねちっこい感じがよく出ている。
にもかかわらず,官能小説にありがちな,汚らわしい,あるいは薄汚い感じがないのは,直木賞作家・重松清のうまさゆえだろう。
素晴らしい!
不登校、いじめ、家庭内暴力など、家庭内の
問題を主に取り入れておられる重松さん。
その為か 「子供(学生)に読ませたい作家」として
広い年齢層に受け入れられており、その重松さんが
即物的な表現をも含むこの官能小説を書かれ、
失望した読者やファンもいらっしゃったとの事。
私は逆に、書店でこの本を目にするや、
「やってくれましたね!!」という新しい発見に
似た気持ちでワクワクませて頂きました。
『愛妻日記』という事で、やはり家庭内が題材ですが、
どの短編も面白く読ませて頂きました。
逆!本屋大賞。
エロさ承知の上で、購入しようと大阪市内南部と和歌山の大きな書店を何軒か回ってみたが、
売ってない。
エロいという噂だけに、カウンターで聞くわけにも行かず。
いかに「重松清」といえど、ちょっと気恥ずかしい。
結局アマゾンで購入した。
噂にたがわず、エロい。
ただ、幸せな夫婦を描いてるなーと思う。
ある意味、こういう夫婦ってあこがれたりする。
特に「煙が目にしみる」のようなことは、私には絶対出来ない。
それだけ妻を愛しているということだろう。
作品はどれも、普通の官能小説とはちょっと違い、重松的味付けがされている。
そういう意味では評価が難しい本である。
官能部分を評価するのか、作品全体を評価するのか。
作品全体といっても、基本はエロなのだが。
私は、純粋に官能部分だけをとって星3つとした。
さて、書店を回っているうちに考えたのだが、
今世間では、「本屋大賞」が流行である。
そう、書店員が売りたい本のベストというわけだ。
そこで、この本。
「逆!本屋大賞」があれば、ぶっちぎって第一位となるのではないかと。
書店員が売りたくない本ベストというかワースト1。
そうとしか考えられない書店での扱いだった。
エロいです
え〜っと、エロいです。
重松さんが描く夫婦の性愛。
ただ、不倫とかそんなものではなくて、本当に夫婦間の性のお話。
妻に抱く夫の異常なほどの性愛。
綺麗さを想像してたらいけません。
これはまさしくエロです。
官能小説です。
もちろん、重松さんなのでそこまで激しくはないと思いますが、
でも、あの重松さんが・・・って思うと
これはこれで面白かったりもします。
ただ、この夫婦間の性交渉が
あまりにもアブノーマルだったりして・・・。
夫が妻に対して持つ性欲、情欲の深さを
思い知らされました。
でも逆にこれはこれで幸せなのかも・・・とも思います。
だって夫婦なんだもの。
誰にも後ろ指さされるような関係ではないんだもの。
純粋なんだもの(?)
そう思って読むとこれはこれでよいのでは・・・。
ただ、これも重松的夫婦愛を描いた作品だと思って読み始めると
痛い目に合うかも知れませんね。
