- [著]京極 夏彦
- カテゴリ:
- 文庫 (834頁)
- ISBN:
- 4062758628
- 発売元:
- 講談社 (2007/10)
- 価格:
- ¥ 1,140 (税込)
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ありえないのに読ませる凄さ
主人公榎木津探偵の能力は、探偵小説としてはありえない能力である。反則でしょう、これ。しかし、あまりおかしいとも感じずにすらすらと読めてしまう。そうゆう能力があるんだから仕方がないじゃないかと読ませる筆力がある。その上、続きが読みたくなってしまう。読みたくてしょうがないので、京極堂のシリーズを読むとオカルトのような世界に絡めとられてしまう。僕が読みたいのは、からっと明るい、昔の探偵小説の匂いがする榎木津のシリーズなんです。もしかするとこれ、ファンタジーなのかな?京極先生、お忙しいでしょうが、次回作お願いします。
文学としては如何かと。
楽しく読めましたが、キャラクターに頼り過ぎていて、アニメ風の挿絵の“ライトノベル”を読んでいる気分でした。
この本、そういうふうに売り出せば馬鹿売れしそうですね!!
漢字の勉強に小〜中学生位の子供に調度良いのではないでしょうか。
榎木津=阿部寛
何も言うことはない。
おもしろすぎる。
以上。
榎木津の新たな一面がみれるかも・・・
『百器徒然袋』は「京極堂シリーズ」からのスピンオフ作品で、人気キャラクターである榎木津を主人公にしたものです。本作では、『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の中編三編を収録。
本筋のストーリーである京極堂シリーズの重々しい雰囲気とは違い、こちらの方は『百器徒然袋・雨』に続き榎木津が大暴れするのでそんな雰囲気は全くありません。
榎木津ファンには、その「榎木津が大暴れする」というのが面白いのかも知れませんが、本作は読んでいて少し傍若無人っぷりがやり過ぎではないのか、と思いました。
特に得意の「名前の呼び間違い」がくどく、どう考えてもマンネリ化していて、読み終える寸前まで「前作の方が面白かったなあ」という感想でした。
が、ラストまで読むと作者が今回榎木津にここまで暴れさせた理由がよくわかり、面白くって思わずニヤニヤしてしまう程でした。
途中まであまり面白く無いと疑ってしまってごめんなさい京極さん。
『雨』を読んでいない方は絶対に『雨』から読むべきです。
あなたも榎木津礼二郎の下僕に
京極堂シリーズのスピンオフに当たる「榎木津(ただ一人の正しい探偵)シリーズ」。
相変わらずというか,期待通りというか,榎木津礼二郎は大活躍。
捜査とか証拠とか事件の解決とか,そんなものは関係なし。
「おもしろそうだ」という理由でかき回し,それでいて事件は解決する。
その榎木津に「不本意ながら」巻き込まれていく「僕」こと本島氏が,
今回も大迷惑をこうむる。同じ下僕の益田や和寅と状況を嘆きつつ,
どんどんと深みにはまっていくあたり,おかしいやら可哀想やら。
読み終わってからふと思う。榎木津に出会わなければ,「僕」は普通の平凡な
生活を送っていたはずだ。下僕となった彼に,平和な日々は訪れるのだろうか。
待てよ,「普通の平凡な」人が,ひょんなことで榎木津と関わりを持ってしまうということは……
我々もいつかどこかで,榎木津と出会う機会があるかもしれない。
怖いもの見たさで会ってみたい気もするが……名前は覚えてくれないだろう。
読みがいのある一冊。
京極さんの本はいつもとても分厚い。
それでも、途中でなげださない、あきさせないだけの筆力があります。
おもしろかったです。
不幸なことに榎木津絶好調
京極堂のサイド・ストーリー。榎木津を主人公に据えた中編三編、『五徳猫』・『雲外鏡』・『面霊気』からなっている。 『・・・雨』に続く第二弾。不幸なことに榎木津絶好調である。
榎木津がいない京極なんてつまらない。僕はそう思っている一人である。もう一歩押して榎木津のいない京極堂なんて読まないかもしれない。いつもながら絶好調の作者の筆は榎木津を頭に据えてまさに極限の絶好調。躁状態とも言えるかもしれない。
ただし少し『・・・雨』よりパワー・ダウンしているかもしれない。そうは言っても世界でただ一人の『正しい』探偵、榎木津礼二郎が下僕の名前を毎回間違ったり、喧嘩がメチャクチャ強かったりは相変わらずだ。こういう探偵に挑もうというとても己を知らない犠牲者の続出にただただ笑い続けてしまう。続作期待・映像化期待の傑作だ。
