- [著]綾辻 行人
- カテゴリ:
- 文庫 (445頁)
- ISBN:
- 4062758814
- 発売元:
- 講談社 (2007/11)
- 価格:
- ¥ 700 (税込)
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そして、新たな謎が・・・
謎解き編の第四巻。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ページをめくるごとにスッキリしていきます^^
そして、まさに「人に歴史あり、館に歴史あり」という大団円を迎えます。
・・・が、続きが気になることだらけじゃないですか!綾辻さん!
これを読み終わると、もう一度『十角館』から読み返したくなるのは必定。
なるほど、今度はそうやって時間稼ぎをする気ですか(笑)
またどこかで暗黒館のその後を書いてほしいと、切に願います。
奥様が『魔性の子』を書いたように、外伝的な形でもいいですから。
4巻通して読み終えての感想ですが、「みんないい具合に記憶を失いすぎ」などのご都合主義を差し引いても、広げまくった風呂敷を綺麗に畳み込んだ手腕には素直に脱帽です。
余韻の残し具合も良い感じ。
館シリーズでおなじみの人びとがみんな出て来ますし、それぞれに新事実が盛り込まれていますので、またシリーズを読み返したくなります。
そういう意味でも「おいしい」作品です。
ただ、1巻のレビューにもチラッと書きましたが、これまでのシリーズのような「手に汗握る恐怖感」は薄いかな、と思います。
それはひとえに、登場人物が基本的に「いい人」ばかりというのも原因かと。
もっと救いようの無い、悪意に満ち溢れたドロドロの展開にするのもアリだったのかな・・・とも思いましたが、この原点から、今後のああいう事件へと繋がっていくことを考えると・・・。
そっちの方が怖いですね・・・。
何だか奥歯に物が挟まったような書き方しかできませんでしたが、読めばご理解いただけるかと思います^^;
間違っても最初に読まないでください。
十角、水車、迷路、時計、黒猫、(人形?)。
少なくとも5つの館シリーズを読んでからではないと、意味や前後関係が分かりません。各館シリーズで謎が解き明かされた上で、この暗黒館が成立します。最後のあっと驚くトリックは仰天ものです。猿の惑星シリーズみたいに、このあと十角館に帰るような「新館」が出るのか、それとも大作なので作者がしばらく充電するのか。
館シリーズの集大成でかなりの読み応えがあります。そして、すべて分かったところで征服感と同時にこれで終わりではないかという虚無感が起こります。
次のシリーズ、絶対期待しています。
