- [著]法月 綸太郎
- カテゴリ:
- 文庫 (445頁)
- ISBN:
- 4062760274
- 発売元:
- 講談社 (2008/04/15)
- 価格:
- ¥ 730 (税込)
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2008
07/17
Thu
「ノーカット」、そして「新装版」へ
100.0% (2 / 2)
▼あらすじ
早朝の教室に少年の死体が横たわっている。
しかも、教室に在るべきはずの机と椅子が、ひとつ残らず消えていた。
そして、そこにはなぜかコピーされた遺書が残されていて……。
死者の級友にして、ミステリーマニアである工藤順也は、
この事件の真相を暴くことができるのか!!
▼感想
作中、探偵役の工藤は試行錯誤しながら推理を重ねていきますが、
ことごとくその考えは覆されていきます。
彼の信奉するロジックの力は決して現実には届かない――
ということが繰り返し強調されるわけです。
のちに、苦悩する探偵・法月綸太郎を生み出した著者が、
処女作の時点で推理小説の無底性という主題を追究していた
ことを証す記念碑的作品。
2008
06/19
Thu
机と椅子が消えた教室に、死体と遺書が……
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教室にあった48の机と椅子がすべて消え、代わりに
コピーされた遺書と男子高校生の死体が残されていた。
しかも、窓は施錠され、ドアは内側から、
ガムテープが貼られているという密室状態だった……。
本作は、探偵役が「世界」から徹底的に拒絶される物語
であるのですが、それはじつは他の登場人物も同様です。
彼ら一人ひとりが、不条理で理不尽な「世界」に翻弄され、
裏切られていった果てに「密閉教室」が現前したのです。
「密閉教室」とは、いわば「世界」の矛盾と歪みの結節点であり、
なお且つ、混沌とした「世界」をなだめる供犠でもあるのでしょう。
