- [著]舞城 王太郎
- カテゴリ:
- 文庫 (187頁)
- ISBN:
- 4062760819
- 発売元:
- 講談社 (2008/06/13)
- 価格:
- ¥ 520 (税込)
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ネタバレします。
上の舞城王太郎にしては…の人の補足をします。
この小説は、小説の中に出てくる小説家がこの小説の中に短編小説的に収められている“小説”を書いている、という設定になっているのです。メタメタしてますが、これは【暗闇の中で子ども】でも使われていた手法ですね。舞城史的には特に新しい表現方法ではありません。
この小説はわたしはけっこう楽しめたのですが、やはり一般ウケはなかなかしにくい内容なのだと思います。あまりにも純文学的過ぎるというか…。
セカチューなんかがツボだった人にはこの小説は理解不能なことでしょう。
基本的に舞城の小説は人を激しく選びますからね。セカチューファンやケータイ小説好きを舞城は完全無視しています。それはまあ、それだけ舞城が小説に対して真剣に誠実に取り組んでいるということなのでしょうが。舞城は安易なセルアウトは絶対にやらない作家なのです。素晴らしいですね。
でも、作中に出てきたドイタカコの部分は完全に舞城の咄嗟の思い付きの描写にすぎず、はっきり言って純文学的にもミステリ的にも何の意味もないことでしょう。
こういうはちゃめちゃさかげんが舞城の魅力でもあったりするわけです。舞城はパンクな人ですからね。
舞城王太郎にしてはあっさり。(いい意味で)
装丁がなんだかなあって思ったんだけど、それは評価には入れてないです。
えっと、舞城作品によくあることなのかも知れないけど、最初はよくわかんなかった!なんか短編集っぽいんだけど、その話のひとつひとつにどこか似てるなあって部分があって、けど全然違うくて。登場人物も舞台もめちゃくちゃで頭がごちゃごちゃになろうとしたとき、やっと僕は理解できた。
裏表紙のストーリー紹介の文のとこで、"「恋愛」と「小説」をめぐる恋愛小説。″と書かれていた意味がやっと理解できた。
これ話すとたぶんネタバレだから言わないんですけど、最初、ちょっとわけわかんなくて、なんか読みにくいなあって人も、少なからずいるかも知れないんですけど、ちょっと我慢してみて。
後からちゃんと、分かります。
おもしろい、やっぱ舞城王太郎でした。
甘さ控えめ、でも恋愛は祈り
『好き好き大好き超愛してる。』です。
内容は、セカチューへのオマージュであると同時にアンチテーゼでもあり、小説を書くことに対する作者自身のスタンスの代弁、ともいえます。
「タイトルが気に入らない」みたいに言われて芥川賞落ちたらしいですが、確かにタイトルはもっとマジメっぽいのでもよかったかと思います。
舞城らしい勢いとスピード感のある文体。ページの文字組が独特で、本としては読みやすいとは言い難いのですが、文章はタイトル同様に超口語で読み易いです。
愛は祈りだ、というフレーズから始まる、病気だとか何とかいうのをぶっちぎった愛。ただ愛だけを書いたなら、セカチューに対する一部の批判や反発と同じものを感じたかもしれませんが、愛していることについて、作中人物が小説として描く、ということを通じて上手くフィルターをかけて客観化できたのかな、と思いました。
泣けるwww
舞城王太郎の本で泣くとは思わなかった。
これ程、内容とタイトルが沿った本もないだろ。
