- [著]今野 敏
- カテゴリ:
- 文庫 (257頁)
- ISBN:
- 4062760940
- 発売元:
- 講談社 (2008/07/15)
- 価格:
- ¥ 540 (税込)
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リアルなガンダム
ガンダムのようなモビルスーツの製品名がギガースです。
地球圏連合vs木星圏連合が太陽系内宇宙戦争を繰り広げる未来。
地球連合が新型のモビルスーツ、ギガースを開発し、少女を初号機のパイロット
に抜擢します。しかし、戦闘機乗りたちは、モビルスーツをまともに戦える武器
だとは認めない。まして女性、しかも10代の少女が乗るモビルスーツなど、はな
から相手にしない。
でも、少女の乗るギガースは、戦闘でその実力を発揮し、徐々に男どもに認められていく。
そんな物語が1巻です。
ギガースは、ガンダムのように、自由自在に宇宙を駆け巡ることができません。
ギガースの行動は、物理法則、搭載燃料や酸素の量などにシビアに制限されて
います。このへんの縛りが、物語にリアリティを与えています。
魔法のような超科学で縦横無尽に宇宙を飛び回る痛快さより、リアリティのある
科学技術を重視しています。
重力、慣性、軌道の選択などといった話をダラダラとした、どうでもいい説明と
感じるか、リアルで面白いと感じるかで、本書の評価は分かれると思います。
眠い……そして辛い
宇宙を舞台にした未来戦記小説。
大層な受賞歴のある作家の新境地、といった触込みに期待したのだけど……。
正直言ってつまらない。読了するには、睡魔との厳しい闘いが必要になる。
人類が宇宙に進出し、地球以外の惑星やスペースコロニーに暮らす時代。木星圏に住む人々が独立を求めて地球政府に宣戦布告。木星軍の強力な兵器に対抗するため、地球連合軍は新兵器「ギガース」を開発する……というのがおおまかな流れ。
大枠で『ガンダム』を踏襲したストーリーに、新しい解釈を盛り込んで面白くなりそうなのだけど、しかし、面白くならない。
キャラクターの書き方があまりにも平板だから。
戦闘機部隊のエースパイロットというキャラクターが、最新鋭機ギガースの活躍を目撃して得た感想が、以下の通り。
「それにしても、あの新型のドライバーはどんなやつなのだろう」「今後の戦局を左右するかもしれない」
うーーーーん………。この程度の感想なら、素人でも言えるんじゃないか。
もうちょっと、こう、エースパイロットならではの思考とか洞察とかいうものを見せてくれないだろうか。
ほかの場面も同じで、皮肉を言われれば「いけ好かないやつ」、女性パイロットに出会えば「気の強いお嬢さんだな」という具合。
機械のスイッチを押すがごとく、決まりきったリアクションだけが延々と続く、この辛さ。
生きた人間の話を読んでいる気がしない。
これなら、本物の『ガンダム』を観れば充分。そんな一冊。
テンポが良く、読みやすい!
あまり期待せずに購入したのですが、良い意味で裏切られました。
先が読みたいけど、終わってほしくない。
それでもどんどん読み進んでいってしまう。
そんなSF小説です。
