- [著]田中 芳樹
- カテゴリ:
- 文庫 (281頁)
- ISBN:
- 4062762080
- 発売元:
- 講談社 (2008/11/14)
- 価格:
- ¥ 600 (税込)
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 488 より
二番煎じの駄作
宇宙に進出した人類の、飽くなき性なんていうふうけど。
登場人物にヒロインがいなくなってしまうので、とてもつまらない。
作者は遠大な設計図を書いてきたのだろうけど、自らの語り口にうんざりして放り出した感じ。
銀英伝では、ライバル同士の拮抗でそれなりに物語が一歩一歩と見えてきたが。
この物語では書きたいことがなくなっていながら、ズルズルと始めちゃったという感じだ。
銀英伝の手法を持って(やたらと長い名前(マスつぶし)尊大な語りでやってきたものの。 読む以上に書くのがしんどくなったのではないか?
銀英伝は新鮮さが有ったが、これは「 デガラシ」 こんな作品を必死にアニメにする人々には、賛辞を送る。
未購入の方には価値あり。他社版を持っている方には価値なし
田中芳樹氏が放り出した宿題の一つ、「タイタニア」の講談社文庫版第二巻。
他社版を未購入の方ならば星四つから五つ。持っている方には星一つ、どころか星ゼロでもいい本です。
今作で気になるのは、タイタニア側のキャラクターたち(ジュスラン、アリアバート、バルアミー、リディアなど)が個性豊かで魅力的、読んでいて非常に面白いのに対し、敵対するファン・ヒューリック側のキャラクターたちがあまりにも魅力に欠けることです。
「銀英伝」では、ヤン亡き後も、口ではいい加減なことを言いつつもユリアンを助け、ヤンの遺志を無駄にしまいとするキャラクターたちの姿がとても魅力的に描かれていました。ですがこの物語では、ヒューリック側は、場当たりと言うかいい加減と言うか不謹慎と言うか、とにかく誠実さに欠けます。
そこが魅力、と感じる方には何ら問題はありません。氏も前作のような重い思想戦争を描くことを嫌い、作品の差別化を図られたのでしょう。でも、私には駄目だった。
高校生の頃は、ジュスランの皮肉っぽくも真摯な政治考察や、彼とアリアバートとの複雑な友情、バルアミーとリディアのやりとりなどが楽しく、夢中になって読んだものです。今ノベルス版を読み返してみても同じ感想を持ちます。
文庫化に際し、続きが書かれる可能性はあるんでしょうかね? まあ今の氏では、書いても「蛇王再臨」のような低レベル小説になりそうな気もしますが。ああ、「隋唐演義」や「岳飛伝」の翻訳なんかどうでもいいから、あの頃この続きを書いてほしかった……。
