- [著]宮崎 哲弥
- [著]藤井 誠二
- カテゴリ:
- 文庫 (424頁)
- ISBN:
- 406281143X
- 発売元:
- 講談社 (2007/09/20)
- 価格:
- ¥ 880 (税込)
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ためになる
敢えて、門外漢の私がレビューさせていただきます。
少年を裁く際に生じる問題で、障害か、非行か判断せねばなりません。
それはなだらかに連続していくものであり、
はっきりとした境目は難しいところです。
宮崎さん。藤井さん共にはっきりとした意見をお持ちではっきりと敵が見えてきます。
有名かもしれませんが、光市の事件で少年の精神鑑定を行った精神科医野田氏の、
屍姦は「死者再生の儀式」だった発言などへの批判。
専門化が言えばつい思わず信じてしまいそうな発言を論理的に批判。
僕でも分かる言葉で書かれていて、それでいてとてもためになる一冊です。
少年犯罪の入門書として。
評論家・宮崎哲弥氏とノンフィクションライター・藤井誠二氏の、少年犯罪についての対談。
親本は2001年に出版されたものであるが、文庫化されるにあたって「光市母子殺害事件」についての対談が序章という形で追加収録されている。
藤井氏は9割8分ぐらい被害者遺族寄りの意見であり、時折(いくら被害者遺族の感情を優先するといっても)少々無茶な提言をしたりするが、そこを宮崎氏ができる限り冷静に、反論する時は反論し、乗っかる時は乗っかる、といった感じ。
藤井氏がほぼ被害者側の意見を代弁しているので、構成としては非常にわかりやすい。
少年法をベースに、現在の少年に対する処罰のシステムや、被害者遺族が加害者にどういうことを望んでいるのか、更には報道の問題等、「少年犯罪を考える上で、一体何が問題となるのか」が、詳しい注釈もあって予備知識無しでもわかるようになっている。
多少が偏りがあることが気にならないのなら、間違いなくお勧めできる一冊。
