- [著]山崎 元
- カテゴリ:
- 単行本 (238頁)
- ISBN:
- 4062820102
- 発売元:
- 講談社 (2006/04/21)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
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辛辣な「買ってはいけない」論
いわゆる「金融商品を買ってはいけない」系の内容。
ただそれぞれの主張に著者独自の辛辣な説明が施されており退屈しない。「チャート分析を理由にすれば、その企業の内容を知らない人間でも売買のタイミングについて意見を持てるようになる」「必勝法と自慢話は違う」「金(Gold)は金利や配当がない、働かない美人妻のようなもの」等等。
なかでも「異なる業種の銘柄を均等に…」まではPF理論として他でもよく聞くが、それらを「ボンヤリと(中長期)保有しているような」状態が証券会社に無用な取引手数料を払わずに済む賢い方法だという指摘はユニークに感じた。
ま、結局のところ売る側もボランティアではなく「儲けるために」やってるんですからそれを理解して勘案しないと痛い目に遭いますよ、ということ。挑発的なタイトルもこの本を売るための戦略と考えれば醒めてしまうが。
冷静に読みましょう!
銀行などの手のひらの上でコロコロ転がされている素直な消費者への警告書です。
正直ちょっと批判しすぎ&意見が偏りすぎな部分がありますがかなり広範囲な商品を扱っており投信から外貨や株・REITまで触れています。「投信にだまされるな!」という類の本は多数出版されていますがこれだけ広範囲な商品について言及している書籍はなかなかないのではないでしょうか。
全体構成としては、消費者の思い込みを1つずつ打破していく構成になっています。そのため全体を読み終わった後に「じゃあ、結局どの商品/投資方法が良いの?」という思いが残ってしまうかもしれません。一応ところどころで著者の信じる「正解」を述べているのですが本文のいたるところに点在している状態であるため主張がつかみにくくただの批判本という印象を受けやすいのではないでしょうか。
一応著者の思うところの「正解」は書かれています。が、この手の本はやはりたくさん読んで消費者が知識をつけそれぞれの著者の主張から自分なりの正解を見つけだすことが本当の読み方であろうと思います。そういう意味ではこの本のタイトル「投資バカ」につける薬というのは妥当な気がします。前書きにも書かれていますが、「投資バカ」とはバカという蔑みの意味よりも「投資でバカを見ているバカ正直な消費者」という意味合いの方が強いと思われます。「バカとは何だ!」と怒ってしまうのではなく冷静に内容を吟味できる方こそが自分なりの正解を見つけられる判断力を持っているのではないでしょうか。この本を含め、多くの金融本から少しずつ正解へのヒントを得られるようにしたいですね。
投資バカとはいったい誰のこと!!!
投資バカにつける薬とはとても挑戦的なタイトルですね。コストの安い日本株や個人国債を買うことがそんなに素晴らしく、投信を買うことはそんなにバカなのでしょうか。
私は、投信を買った、投資経験も人生経験も豊かなシルバー層の方々の見識の高さに敬意を表したいと思います。
世界には魅力的な投資対象がたくさんあるにもかかわらず、最も利回りの低い日本国債と最も上昇しなかった日本株に投資をしたら賢い選択だったのでしょうか。
金利も高く、通貨も上昇した外債ファンド、成長著しい中国株、インド株ファンド、日本株よりも上昇した外国株ファンドに投資したシルバー層の方々のほうが賢い選択をしたと言えるのではないかと思います。
筆者は、本当にコストの安いネット証券で、日本株を買って儲かったでしょうか。今度、セミナーでお目にかかったら是非とも質問してみたいと思います。
でも、投信批判本は売れ行きが良いので、筆者は極めて賢い投資(著作)行動を行ったといえましょう。
それでは、薬が必要な投資バカとはいったい誰のことなのでしょうか・・・・・・・。
金融商品の仕組みを知ろう
基本的には金融商品の実態を紹介して、米国と比べて手数料が異常な位高いと伝えている本。
個人的にはっとさせられたのが
1.長期投資をリスクの分散と勘違いしていた。(あくまで手数料を抑える行為。それ相応の根拠があるなら別だが)
2.プライベートバンクに幻想を抱いていた。
3.保有銘柄が少ないと値動きに動揺して無駄な売買を行ってしまう。
4.成功報酬型は運用者がハイリスク運用をすればするほど儲かってしまう仕組み。
5.日本破産の確率と損失を教えてみせろ。
あくまで趣味と実益を兼ねて個人運用を行ってゆきたいと思っていますが運用方法が堅実で手数料0.25〜0.5前後の是非利用者側に配慮ある信託商品も欲しいです。
私自身が抱く誤解や偏見、無知から来る傲慢さ、そして何より失敗を認めたくなかったつまらないプライドと接するよい機会でした。
金融商品の仕組みや性格を理解し、落ち着いて資産構築を行ってゆきたいです。
性格が素直すぎる方への警告書
今の金融商品のセールスに対する反駁方法がほぼ網羅されている本書
騙され易いというよりも性格が素直で従順な方にはぜひ一読していただきたい
セールスマンの言われるがままでは確かに自分が損をする可能性は大いにあり、その点は昔も今も否めないのだから
ただ本書を読むとやたらと投資というものに対して悪イメージを持ってしまうかもしれない
おそらく著者にそのような意図は無いのだろうが、これだけ反論を列挙されると「じゃあ、投資しなけりゃいいのでは?!」という疑問を持つ方も少なくないと思う
一方で”貯蓄から投資へ”と政府が積極的に言っている以上、これからはバブル期までのように国がわれわれの財産を守ってくれる時代は終わりを告げ、投資の大前提である自己責任時代が到来していることは周知のとおりである
その意味では本書によって投資を如何わしいものとして毛嫌いするようなことはさけていただきたい
ネガティブ情報を知っておくことは物事を冷静に考える上において非常に重要であり、本書の有用性は大いにあるとは思っているが、本書を鵜呑みにして特に投資に二の足を踏みがちな保守的思考の強い我々日本人がさらに貯蓄という名の殻に篭ってしまうのは決して多くの方にとって好ましいことではないので、注意しながら読まれることをお奨めしたい
なかなかによろしいですよ
山崎氏は転職経験が豊富なことだけを誇って(要するにどこにも落ち着くことができなかったということですな)、そこでの経験をつまみ食い的に語っているだけの人物だと思っていたが、なかなかに骨がある人なのねということを感じられた著書。
読後一週間経った今となっては、何を書いてあったかも忘れる程度の内容だが、まあ、「いい本だよね」と思えるのだから、多分まとも。
しらなきゃ損する基礎知識
結論からいうと、投資信託、生命保健、外貨預金、マンション投資、REIT、毎月分配ファンド等
あらゆる金融商品を否定し、また投資本も否定、そして、国債だけを肯定するといった内容です。
投資初心者なら、知らない事ばかりだと思います。非常に参項になると思います。資産運用というのは、そういったデメリットも理解した上でやっていくものだと思います。そしてアセットアロケーションを組むというふうになっていきます。
金融商品のメリットは利殖できる可能性がある事です。逆に、デメリット(リスク)があるのも事実です。そのデメリットを簡単にわかりやすく書かれています。投資初心者にはおすすめ
これを読めば、あなたはもうだまされない!
「だったら、なぜ自分で投資しないのですか?」
投資の「常識」といわれることや、金融機関の巧みなセールストークに潜む嘘に、だまされないための知恵が詰まった本。
今まで銀行預金や郵便貯金でしか、資産を持っていなかったような方がいざ投資をするとなると、銀行などの巧みなセールストークや、マネー雑誌がスポンサーである金融機関のために書いている記事などを疑うことなく信じてしまいますが、本書を読めばそれがいかに有利な資産運用に反することであるかが分かります。
それぞれのセールストークへの反論は、しっかりした現代金融学に基づいたものですので、これを言われたセールスマンは再反論は難しいことでしょう。(ただし、セールスマンの方も、別にだまそうとしている訳ではなく、素朴に無知であったり、正しいと信じているだけであったりするので、キョトンとするだけかもしれませんが)
ただし、この反論の裏にある理屈は、ある程度基礎的な投資の基本概念を知らないと理解するのは難しいかも知れません。
著者は高コストのものは、期待利益の大小を問わず全否定しています。そしてコストの安い「個人向け国債+日本株」での運用を薦めています。ただ、単位株が残っている日本の現状を考えると、日本株の個別株のポートフォリオで十分に分散の効いたものを個人で作ろうと思っても、それなりの資産がないと厳しいかもしれません。
また、意識的なのか分かりませんが、外国株式についての記載がありません。日本国債デフォルトのリスクは少ないかも知れませんが、日本経済の成長が、他の国の成長を下回るリスクは大いにあります。これへの対策が特に触れられていないのが気になります。為替についてはリスクをとっても期待リターンがゼロであることは理解できますが、さまざまな国への分散投資によるリスクの低減と期待リターンの増大についても、触れるべきと思います。(海外投資については、橘玲さんの著作がおすすめです。)
ただ、全体的には非常に勉強になる本。これを読めばもう簡単にはだまされないことでしょう。また、証券会社サイドにいながら、これだけバッサリと金融商品を批判した本を出す勇気には拍手です。
大筋ではその通りだが
今,ザっと一読したところ.確かにいい事を書いておられますが多少疑問もあります.
投信,特に分配型投信がいかにに馬鹿げているかは真実.生命保険への記述はグッド.
最悪の民間の生保で皆どれだけ大損をしているか,痛快である.で,お薦めの商品は
「日本株の個別投資」と「個人国債」となるそうです.長年,株式投資をやった経験
では株で儲け続ける,最終的にプラスとするのは至難である.安易に株式投資を薦め
ないで欲しい(商売柄仕方ないが).個人国債もタコが自分の足を食っているような金融
商品で僅かな利息(日本に高金利や長期金利の暴騰が起きることはない)をそんなに喜
ぶのもおかしい.「自分だけは別」という錯覚に依存しているのが個人国債だ.
全体として内容自体は当然悪くない.が,なぜか記述にイマイチ精彩がない.
週刊ダイヤモンドの2006年12月2日号の「投資信託の罠」ほどの魅力はないと
正直感じた.
ぼったくり金融商品への警告書
すごいですよ、この本。
今ある金融商品をほぼ全否定している。
保険商品も投資信託もみなぼったくり。
こんなに高い手数料とられてはまともな資産運用はできないと、
金融商品の儲けの構造を解き明かし、
金融機関のセールストークのおかしなレトリックを、見事に論破している。
これだけ本音を書けるのはすごいんですよ。
というのはね、エコノミストも評論家もファイナンシャルプランナーも、
みんな今、金融機関の片棒担ぎをして、金儲けしているから、
現金融商品を否定したくても誰も否定できないわけですよ。
しかしこの人、ほぼ全否定している。
これはすごい勇気ある発言。
金融機関が「これが儲かるからぜひ」と勧められたら、
「なぜあなたは儲かるのに買わないのか?」と聞いたらいいという一言が、
すべてを物語っている。
金融機関は手数料で大儲けしている。
その金融商品のパフォーマンスがどうなろうが関係ないわけです。
特に団塊世代は、金融機関からこの本に出てくるような、
さまざまなセールストークで愚かな資産運用をして、
引っかかってしまっているに違いない。
ぜひこの本、読んでみてください。
いかに今の金融商品がぼったくりであるかが明確にわかります。
ただこの本の著者は「だから、国債と個別銘柄の株式投資をするべきだ」というのが、
結論らしいが、それはちょっとどうかと思うけど。
