- [著]渡辺 浩弐
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (272頁)
- ISBN:
- 4062836084
- 発売元:
- 講談社 (2006/12/04)
- 価格:
- ¥ 1,365 (税込)
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新しさが・・・
渡辺 浩弐の作品は新しい時代を感じさせるような印象を持っていた。
ゲーム時代、IT時代、ネット時代とその時流を捕らえて
上手く作品に活かしていたようにおもう。
本書はネット時代に生まれる引きこもりや投げ銭システムなどを
取り上げた作品群ではある。
しかし、その作品のどれもが現代を描いているのみで目新しさを感じない。
一歩先を行く。
そのスタイルが好きだったので、
本書でちょっと辛口評価にします。
「急ぐかい。それとも、ゆっくりやるかい」
わたしは「ゆっくりやられた」かったので、
じっくり味わいながら、時間をかけて読みました。
期待した以上に素晴らしい完成度で、
改めて、渡辺さんにほれちゃいました。
第2話なんか、学校でいじめられていて、
自殺を考えている子供たちに、
ぜひ読んでほしいなぁと、思いました。
鳥肌が立つほどグロテスクな表現も多くて、
口のなかに酸っぱいものが逆流してくるほどだったけど、
ただ、それだけじゃなくて、渡辺さんの作品には、
最後に必ず、強烈なメッセージと救いがあるのが、
わたしが心惹かれる一番の理由です。
過去の作品の焼き直し
基本的に渡辺浩弐氏の過去の作品の焼き直しです。
・聖人プログラム
・プラトニックチェーン
・1999年のゲームキッズ
以上の作品が焼き直し元です。
それらの作品は近未来を舞台にしているため、非常に面白いのですが、
iKillは舞台が現代なので、タダの焼き直しどころか劣化コピーになってしまっています。
劣化したところにグロい描写をダラダラと書かれているので、正直うんざりです。
ファミ通で連載していた頃の無駄な描写を省いた切れ味のよい文章はどこへ行ったんでしょうか。
渡辺浩弐氏自身の作品は非常に好きなのですが、あまりに過去の作品のネタそのままなので、星二つ。
