- [著]奈須 きのこ
- [イラスト]こやまひろかず
- カテゴリ:
- 単行本 (328頁)
- ISBN:
- 4062836092
- 発売元:
- 講談社 (2007/01/10)
- 価格:
- ¥ 1,365 (税込)
- Amazonポイント:
- 13 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 1 より
”空の境界の奈須キノコ”による”空の境界”からの脱出劇
このDDDは、著者の過去の作品である空の境界へ向けた著者なりの解答という印象を強くうける。
自分で物事を定義して、その中だけで生きようとする。その結果、自分に縛られる息(生き)苦しさが”空の境界”にはあった。また、空の境界は説明が非常に多い。登場人物が自己を弁護するような内容を喋りすぎていると感じる。以上の2つが私が持つ空の境界の印象であり、面白いと感じた内容だった。
さて、このDDDは”空の境界”で露呈した著者が考える人間の(もしかしたら著者自身も含めた?)弱さを受けとめて、それを克服はできないのかもしれないが、せめて狂わない為にはどししたらいいのか?というテーマが盛り込まれていると感じる。文中の患者に対する厳しい言動は、かつては狂うかもしれなかった著者自身に向けられたものなのかもしれない。
空の境界に共感する人、面白いと感じる人は読むことを強くおすすめする。著者の本を初めて手にする方、空の境界を読んでから読むと面白いのかもしれない。
精神の破綻から異形が生まれるという、発想がすごい。
奈須きのこ作品の中では、いちばん読みやすい作品だと思います。連作の短編集のような形式で、気楽に読めていきます。実際の精神疾患とは、あまり関係ありません。どちらかというと超上能力による異形の出現、初期の「Xファイル」のような雰囲気です。文体が奈須きのこ独特なものなので、好ききらいがあると思いますが、次回作が楽しみなシリーズです。残念なのは講談社のBOXシリーズは価格が高すぎることです。装丁もいいかげんで、ページ数も少ない。ラノベやマイナーな作家さんを対象にしているのですから、この半額くらいの値段にしないとなかなか手が出ません。
苛々
まず、この作品のキャラが好きになれない。
ストーリーや設定自体はとても面白く楽しめましたが、やはりキャラが・・・
確かに個性豊かで魅力的なキャラ達ですがどうも不快です。
特に、マキナ。
死ぬか警察に捕まったら良かったのに。
所詮、凡人はいくら努力しても天才には勝てない。
そういいたいんですよね、この作品。
3年かけた年月を私なら3日で〜は本当に腹が立ちました。
後、妹の設定も嫌。
こういう最強キャラは格好良い人じゃないと。
萌えキャラが最強とはあざとすぎて・・・(まぁ、この作者の物語はみんな天才でヒロイン最強物ですが)
主人公も微妙で影が薄いし・・・
寧ろ、ツラヌイや的さん、霧栖の方が個人的には好きなのですが。
散々文句を書きましたが、私的に型月作品の中ではトップの出来だと思いますよ。
空の境界に比べて、台詞も短く難しい蘊蓄も少なく、そして何より文章力が上手くなった気がします。
好みは人それぞれですかね
空の境界よりは・・・
大分読みやすいと思うが、個人的には空の境界のほうがいいと思う。
なんか子供(っていっても中学生以上)向けになったと思う。
でも全体的に見たら奈須さんの雰囲気が出てるからいいと思う。
価値観は人それぞれ
他の方のレビューを読んで分かるように人を選ぶ作品です。
自分はFateから奈須さんの作品に入ったので大して抵抗はありませんでしたが駄目な人も居ると思います。
2巻は野球の話が半分以上なようなので3巻が出てから購入して一気に読みたいです。
新タッチで読みやすい
奈須作品は、全体にトリックが仕掛けられているのがお約束。当初は矛盾ないし疑問に
とらわれるが、読み進むうちにパズルのピースがはまっていき、真実が見えてくる快感。
そうしたストーリーの切れは一層増している。文章も、大量の世界観説明は今回抑えら
れている一方、涼宮ハルヒ調の軽快なテンポで書かれており、親しみやすく読みやすい。
カイエの正体・カナタの存在・所在の能力(昼の記憶を残せないことと生きていたツラ
ヌイ等)など、物語はまだ無限のポテンシャルを秘めている。今後に期待したい。
精神病のところは確かに引っかかるが、奈須さんらしい作品です。
天才というよりは、奇才と言った方がいいです、奈須さんは。
久々に面白い作品を読んだ、というのが正直な感想なのですが、ただ、精神病といういささかデリケートなテーマを扱っているがゆえに、多少引っかかる点もあります。特に、うつ病などで悩んでおられる方々には、いささか不愉快に思われる箇所もあるようです。まあそこを考慮して星一つだけ減点。
私が読んでいて一番興味を引かれたのは、模倣者「久織巻菜」の章ですね。模倣することにかけては天才的な彼女は、なんと、物語中最も重要な人物に模倣します。それは果たして誰か…?この章のラストでは、今まで読んでいて先入観にとらわれていた読者をあっといわせてくれるような展開が待っております。思い込み、先入観を捨てて読まないと、あるいは彼女がどのような能力を持っているかということをよくよく理解しながら読まないと、思いっきり騙される事になります。この展開は見事。
個人的にはトマトさん(笑)が好きなんだけど、似たようなキャラクターは他の作家の作品にも出てくるので、オリジナリティーという点においてはいささか欠けるかも。
できれば映像化してほしい一作なんだけど、扱っているテーマがどうしても微妙な上、またストーリー展開から実現は難しいかなぁ?
確かに引っかかる
設定と展開は魅力的と言って良いと思います。
精神病と悪魔憑きというのは、昔から混同されていました。奈須さんや講談社にも、うつで苦しむ人を愚弄する意図はないはず。ストーリーを読めばわかりますが、この二つは切っても切り離せない要素となっています。作品成立のためには仕方ないでしょう。
それでも、どうしても引っかかる。ゲーム「Fate」をプレイして感じたことですが、奈須さんの技量ならば、わざわざこんなテーマを選ばなくても、もっと楽しい作品が創れたのではないでしょうか。他のレビューで言及している方も多くいらっしゃいますが、実際にうつ病で苦しんでいる自分にとっては、確かに不快です。娯楽作品で面白おかしく使っていいテーマと、そうでないテーマというものがあります。これはやはりきちんと熟考し区別するべきです。
そもそも、シニカルすぎる登場人物たちと、精神の病との両立のさせ方が気に入らない。悪魔憑きで苦しんでいる人を救おうとするならば、「セイバー」や「衛宮士郎」のようなキャラクターに活躍して欲しかった。奈須作品だから星三つ。そうでなければ、星二つです。
類似性
正直微妙でした。
他の方も書いているように鬱病に関連する記述が不快であることと、
話に特に新鮮味が感じられなかったからです。
キャラクターも他の作家の作品と多々かぶってましたし。
というか主人公と監察官はとある有名作品のコピーを見ているようでした。
数あるライトのベルのただの一冊という印象でした。
これだけでは決められない
サリンジャーやジュネの一人称の作品も読んでて、
それなりに現代の漫画的世界観に触れてる人なら、
この文章は読み易いと思う。
読み難い、と意見されている方もいましたが、
自分は普通の文庫本(ポッケに入るぐらいのサイズ)に比べて文字が大きいのと上記の理由で読み易かったぐらいです。
さて、自分はこの作品で初めて奈須さんの作品に触れましたが、個人的には面白かったです。
ただそれは登場人物の性格が自分好みというのが大きく、
正直新鮮味とか衝撃度はフツーでした。
それより気になるのが、さてはて、
精神病をテーマにしながら結果ドンパチになるのは如何なるものか。
ただでさえ鬱病は世間の理解が得難いものです。
僕みたいに健康で「作品は作品」と割り切って読める人ばかりではないはずですし、
いやはやこの後にものすごーいどんでん返しがあるんだヨ、
と言われてもどーしてもこれだけ気がかりです。
単に僕が畑違いだったか(奈須初心者にはキツかったのか?)、
出版社が楽観視しているか、
作者がそれでも描き切りたいものがあるのか。
三番目に期待して、
続きを待ちますかね
