- [著]竜騎士07
- [イラスト]ともひ
- カテゴリ:
- 単行本 (387頁)
- ISBN:
- 4062836491
- 発売元:
- 講談社 (2007/11/02)
- 価格:
- ¥ 1,365 (税込)
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話は面白いんですよ
各方面に衝撃をあたえた「ひぐらし第二話、綿流し編」の下巻です。
話は文句なしに面白い。忌まわしき伝承とおぞましい因習が残る村。そこに伝わる禁忌を破った主人公たちの身に起こる、世にも恐ろしい事件の数々。横溝作品が好きなわたしは、どうしようもなく惹かれます。
第一話から読まれた方は、同じ登場人物、同じ設定でゼロから始まる物語に困惑されるかもしれませんが、それこそが、物議をかもしながら同人世界で大きな波を巻き起こした「ひぐらし」なのです。登場人物も設定も同一なのに、まったく新しい事件が起こり、キャラクターと読者を翻弄し、悲劇的な終焉へと導いていく。ほんとに、作者さんの頭の中はどうなっているのだろうと(良い意味で)興味を誘われるほど。半端な本格ミステリよりもはるかに大仕掛けで、じっくり腰をすえて読まないと、舞台の謎を解く前に頭の中がこんがらがってしまうこと必至です。そして、そういった難解さを持つがゆえに、「ひぐらし」は傑作として体験者の心に残るのでしょう。
けれども、問題はあります。
文章はどうしようもなくライトノベル的(それも一時代前の古いライトノベル)で、この時点で読むのをやめる方も多いはず。一線級のラノベ作家さんと比べると明らかに下手で、会話文ばかりで描写も少なく、文章それ自体が物語のレベルに追いついていません。これは非常に残念です。
値段は1300円オーバー。第一巻から思っていたことですが、間違いなく高すぎます。一冊二冊で終わる話ならいいのですが、連続七冊刊行となると痛すぎます。まったく、どこの誰が箱に入れるなどと言い出したのでしょうか。講談社には、もう少し読者のことを考えた販売をしてほしいものです。
物語自体、キャラクター自体を楽しめる方ならば「買い」です。しかし、欠点のほうが気になる方ならば、ゲームやアニメ、コミックで「ひぐらし」を楽しむほうが良いと思います。
