- [著]河合 太介
- [著]高橋 克徳
- [著]永田 稔
- カテゴリ:
- 新書 (205頁)
- ISBN:
- 4062879263
- 発売元:
- 講談社 (2008/01/18)
- 価格:
- ¥ 756 (税込)
- Amazonポイント:
- 7 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 198 より
不機嫌な職場の状況はわかるが、具体的な改善例は弱い。 期待外れでした。
私もかつて不機嫌な職場を経験したことがあります。みんなただ黙々とパソコンに向かい、仕事のやりとりも連絡事項も席が前であろうが横であろうが関係なく無言で無機的なメールを交わすのみ。社員同士のコミュニケーションは当然悪く、協力もできない、それゆえ、余計に仕事が非効率になっていく。 こんな会社があるという話は聞いたことがあったものの、自分が実際、その環境に入ると正直驚いた。社員の出入りも激しく私も最後までその雰囲気になじむことはできなかった。
そのような実態をしりたいという人には非常に参考になる本だと思う。
過去にそのような経験のある私がこの本に期待したのは、本の帯にあった、「社内の人間関係を改善する具体的な方法を教えます」であった。しかし、その内容は教科書的なものにすぎず、これでは改善は出来ないなと感じた。
この問題の改善は難しいテーマであると思うが、その一つとして私見を述べたい。メールやイントラネットがなかった時代にはこのような不機嫌な職場は少なかったと思う。何か社内の人に連絡するには内線電話で話すか、直接話しに行くしかなかったからだ。
三つの伝達方法の違いとメリット・デメリットを啓蒙すると良いと思う。それは、@メールで伝えるべきこと、A電話で話して伝えるべきこと、B直接、会って相手の反応を見ながら伝えるべきこと。この三つの伝達方法は伝えるべき内容にふさわしい、それぞれの明確な違いがある。それを、忙しいとか非効率だとか言って、Bの方法で伝えるべき案件でも、@のメールですべて済ましてしまおうという、一つの常識のような考えが職場がおかしくなるきっかけだと思います。不機嫌な職場で行われているような伝達の仕方を家庭でやったらどうなるか想像してみただけでわかるのではないでしょうか。
"Greate Place to Work"と、「協力」の復権
ベストセラーとして、気になっていた本書をやっと
読みました。読んで真っ先に思ったことは、「ベストセラー
になる、ということが、そもそも、ばらばらに解体された、空虚な
職場組織という状態の異常さ、汎用性を示しているんですね」と
いうことです。
外資系には、"Greate Place to Work"と"Team Work(Collaboration)"という
スローガンを重視するところが多い。裏を返せば、ほっておくと、これらが
すぐに崩壊していくことを意味している。グローバル化の進展で、米国型の
個人主義と成果主義が日本の組織、職場にもはびこり、職場自体は、脱家族
主義、脱「お家のため」が急速に進み、単なる機能単位としての個人の集合
になりかねない場合が多い。
職場だけでなく、実社会での生活においても、Peer-To-Peerが好まれる
風潮がありますが、しかし、何かことを成し遂げ、機能面だけでの貢献ではなく、血の通った、感情のこもった「協力」「チームワーク」がないと、空虚
で不機嫌になるだけ。
本書は、難解な用語を極力排除し、読者に身近に伝わる工夫を随所にいれ
つつ、「共感力」「協力」そして、会社、職場に限らず、何かへの貢献と
感謝という切り口の大切さ、を改めて認識させてくれます。
知識資本主義社会、グローバル化の社会を生きていくうえで、一度は
読んでおいて損はない、稀有な良書です。
期待以上に良かったです!
本書の題名と表紙の体裁をみたときは、最近良く出ている社会の揚げ足を取った
内容の程度と思い、正直さほど期待していなかったのだが、実際読んでみると、
社会心理学というアカデミックな視点から職場にはびこるに至った「協力しない関係」
のメカニズムをわかりやすく浮き彫りにしており、実際の職場と照らしやすく腑に
落ちやすい。
またグーグルなどの企業の取り組みはこれらをいかに排除する取り組みであるかを
先述の内容と照らして分かりやすく解説している。
なかなかの良書でした。
「社会的交換」と、読む場所に注意
現代社会の、なんともいいがたい
ギスギスした人間関係について
社会心理学の知見を借りながら考察された一冊。
この本で想定しているのは
職場(特に企業)の人間関係だが、
友人関係や教師―生徒の関係を考える上でも
参考になる点は多い。
事例もいくつか具体的なものが書かれているが、
第2章で登場する「社会的交換」の概念を
しっかり理解できないと、
いざ実践の際に困惑してしまうだろう。
平易に書かれている分、
あっさりと読み飛ばしやすいので注意が必要。
あと、この本は知り合いのいる場所では読まないこと。
本を持っているだけで、
「この人は職場の人間関係に困っている」と
誤解されかねないので…。
現代は稀にみる認知飢餓社会である。
タイトルとだけ読むと、実力主義の歪とか、価値観の推移、コミュニケーション不全といった、最近よく聞くの職場の課題提起かな?と思ってしまいそうですが、分析と対策の展開が新鮮な本でした。社会学的な論理的分析を元に、どうすれば活気のある現場を作り出せるかを考えるための、新しい視点を与えてくれます。
まずは、職場の分析。役割構造、組織構造、インセンティブという3つの要素のフレームワークを元に、なぜ職場に活気が無いのか、コミュニケーションが円滑にできないのかを考える。そこから、改善の糸口として「交換」という概念を中心にすえて考えを進めていきます。インセンティブは「交換」によって成り立つが、その交換資源である「認知」が圧倒的に不足している。ネットの世界ではこの認知の交換だけでSNSは盛り上がり、優れたブログの数々が生まれ、Linuxまで動く。一方で、職場の中では自分の仕事以外はやりたくない、協力できないという現象を見ることが多い。
----------------------------------------------------------
現代は稀にみる認知飢餓社会である。
----------------------------------------------------------
この表現にはやけに納得した。
現状を変えるには、まず「認める」ということ。そのための仕組みや場(きっかけ)を作っていくことが、不機嫌な職場を打破するための第一歩だろう。
あと、多くの職場で見られる最大の問題は、職場の関係がうまくいかないという悩みを個人の問題ととらえてしまうことである。
精神的にダウンしてしまった人をカウンセリングなどに放り投げてしまうという場面を見ることが多いが、「心の専門家はいらない」でも論じられているように、彼らは問題を自分に帰着させることで解決に導いてしまう。これはあくまでも対処療法であり、根本解決にはなってない。
----------------------------------------------------------
社会交換という観点は以前から論じられていたものの、主な対処法は「個人のコミュニケーション」に限定されていた。これは必要であっても十分ではない。「自分が協力する意図」と、「自分に協力してもらえるニーズ」を、周りのみんなにわかってもらうための方策を皆で実践することである。(3章最終節から抜粋)
----------------------------------------------------------
個人のマネジメントだけの問題ではない。
本書でも述べられているように、全員で意識を持って、組織・社会の仕組みの改善に戦略的に望む必要がある。
参考になる事例が具体的に紹介されている良書
最初はありきたりの一般論かと思ったのだが、後半は参考になる事例を具体的に紹介するとともに、解決策についても著者らの意見が述べられており参考になった。この著書でも述べられている通り、1日2日でいきなり環境を変えることは難しいため、長い目で見て、社員一人ひとりが少しずつでも職場の空気を変えていくことから始める必要があると思う。ぜひ同じプロジェクトのメンバたちにも紹介したい書籍である。
感想
本書は研究論文のように書かれていて、簡単には読めません。
専門用語が多いし、いかにも学者様が書いたものという印象。
私は、イヤになって途中で読むのを辞めてしまいました。
なんとなく読み始めた私には、最後まで読破する我慢が足りなかったようです。
実例があるのがいい
書店で売れている本にもかかわらず、まだ読んでいなかったので早速購入して読んでみた。
内容は、職場の人間関係にありがちなパターンを冷静に分析。また、著者が実務家や研究者で構成されているせいか、実践的な内容にもなっている。
評価できる一冊といえる。
協力
この本を読んでいると、私の職場も同じようなもので、私自信いつもイライラしてます。
特に、主婦層です。子育てがいそがしいといいながら、1日中愚痴り、仕事もいいかげん。
協力には消極的。
おまけに、勤務緩和制度があるため、自分達が残業をする事が無い為か、仕事の効率性等
考えず、、仕事もやりかけのまま帰社します。その知りにぬぐいは、のこされた者の仕事となります。
協力という名目の強制労働が現状です。
職場で人が協力しないのは、協力しなくても困らないと考えている人が多いからではないでしょうか?
職場に労働組合がありますが、ほとんど機能してません。
組織力=個人の力×、個人のつながりなら、このつながりはないに等しいです。
(利害が一致しないと協力は難しいです。)
ここに自分の(職場の)ことを分かってくれる人がいる
出だしを読んで「ああ、ここに自分の(職場の)ことを分かってくれる人が少なくとも一人いる」と感じてしまった。これは幸せなのか不幸なのか。少なくとも本書を手に取ったことは幸せだと言える。読んでいると、そう言う感想を常に抱かせる本だ。
最終的にはいかに協力関係を作り出せる職場にするかという議論になるのだが、「一人一人が主役になる、一人一人が輝いて生きていくことを支援しあう協力関係」というメッセージは、まさに学園ドラマのテーマそのものだと改めて感じた。そういえば小学校の道徳の時間に見たNHKの「明るいなかま」も同じ構成だった。我々は、昔からそういう事例を学習している。ある時はTVの学園ドラマであったり、企業で研修を受けるケーススタディーだったりする。つまり人間の行動や他人との関係とはそれだけ普遍的だと言うことだろう。そして同時にそう言うことが忘れやすく、自分だけは大丈夫と思いがちなことも人間の変わらない性癖だと言うことだろう。
会社生活の中で、いつの間にかざらついてしまい、他者との共生を無視するようになった感情に染みこむ感じだ。くじけそうなときに読むと、もう少し頑張ろうかと思える本だ。
