パール判決を問い直す「日本無罪論」の真相 (講談社現代新書)

  • [著]中島 岳志
  • [著]西部 邁

カテゴリ:
新書 (206頁)
ISBN:
4062879549
発売元:
講談社 (2008/07/18)
価格:
¥ 735 (税込)
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19,916 位
評価: 2.5
2008
10/26
Sun

帯の宣伝文句が間違い

100.0% (2 / 2)
[No.13] posted by ビン・ラーディン

 中島岳志の前著『パール判事』は図書館で予約して借りたものの、サイズの大きさ故に通勤途上で読めず、且つその衒いのある文体とトリビアルな内容に、「こりゃ別に読むまでも無いか」と、結局はじめだけしか読まないまま返却してしまった。

 その点本書は新書で対談形式で、通勤途上気軽に通読できた。他のレビューにも書かれている通り、小林よしのり『パール真論』への反論を期待すると全然駄目。帯にある「パール論争への回答」ってセリフがまずウソ。西部邁との前対談『保守問答』の続編みたいな趣で、パール判事への御両人の感想を述べ合っている本ですな。相変わらず西部翁の語義解説は胡散臭いわ、自慢話めいたお説教はウザッタイわで、読んでいてあまり快適ではなかったが、要するに二人とも「パール判事は保守主義者ではない」って主張したいのは分った。でも別にパール判事は彼の保守主義故に評価されている訳ではあるまいし、今更それがどーしたの?って感じ。

 長所は新書版のサイズと対談形式の読みやすさだけ。

2008
09/20
Sat

男として、人間として情けない!!

70.0% (7 / 10)
[No.12] posted by 歴史の番人

小林よしのり越えを狙ったのか知らないが、ずいぶん背伸びをしたがために、逆に小林氏にコテンパンに論破され、他の論客からも誠実さに欠けるとか内容が短絡的と批判される始末。最初の頃は小林氏をスケープゴートにしてサヨクメディアやサヨクの論客が喜びそうな論述を述べたために結構ちやほやされてはいたが、じっくり中島氏の著書と小林氏の著書を読み比べても、中島氏のほうがあまりにも稚拙で内容的に筋が通らない。中島氏も自分が不利に立たされたと感じたのか、苦し紛れに小林氏にガチンコ討論を申し込むが、あっさりはねつけられ、そして最後は西部氏に擦り寄ってまでして、自分の正当性を強調したいらしい。
とにかく、自分の主張をくだくだ述べるのはかまわんが、小林氏の反論に対し、きちんと対応することなく、反論から逃げて、西部氏に擦り寄ってぐだぐだ言い訳するのはみっともない!
それこそ、学者としての誠実さに欠けるというより、男として、人間としての誠実さに欠けていると思わざるを得ない。

2008
08/16
Sat

中島岳志と西部翁

85.3% (29 / 34)
[No.11] posted by エフ

本書によって中島岳志は全ての学問に不誠実なオナニー学者であることが立証され、西部翁もパールに関するあれこれには全くの無知であることが分かった。
中島岳志に関しては、もはや不買と無視を良識ある読書家達はすればよい。
残念だが西部翁はそろそろ隠居時かもしれぬ。

2008
08/10
Sun

保守とは・・・

86.4% (38 / 44)
[No.10] posted by ふーちゃん

お2人とも「保守とは(左翼とは)こう考えるべき」という硬直した考えを述べ合っているだけ。小林氏への答えにもなっていないし、パール博士が9条護持を訴えたなどというデマをここでも書き散らしています。彼らの嘘とごまかしも「平和の宣言」の復刊で誰にでも見抜かれてしまうでしょう。難しい専門用語や英語を使っても、結局言いたい事は「パール博士なんて信用できない人間だ」という事だけのようです。

2008
08/09
Sat

パールといえ一人の人間

9.6% (5 / 52)
[No.9] posted by メルロ

一部にパールを聖人君子かのように持ち上げるむきがある。
パールを持ち上げることで、それを援用する己の立場を補強しようという魂胆なのかどうかは分からないが、本書はそうした不当な過大評価や援用に懐疑を呈するものである。
パールの原爆慰霊碑批判が新聞に載せられた際、当時の日本人はそれに反論する投書を寄せたという。
翻って現在はどうかと考えてみると、こうした試みは意義深いものと思われる。
パール論争とされているものの論点は当然ながら東京裁判論と重なり、政治的立場、法律観、歴史観と密接に結びつき、重層的かつ複雑である。パール論争の特徴としては、さらに判決書解釈が絡むことも挙げられる。
西部と中島はそれらをおおまかにではあるが列挙したうえで、パール、右派、左派、先行する学説、自己の見解等を整理し批評している。東京裁判肯定の左派は概ね蚊帳の外にあるのだが。
本書においては、以下の点から自称保守に対してパールと距離を置くことを促している。すなわち、パールの思想的な立場が左翼的なものである点、法実証主義に関しては法律観の原則としては同意出来ない点、歴史観としては満州支配や日本軍の残虐行為に否定的である点などである。
東京裁判論またパール論争に関して、思想的な観点から分析したものとして、さらに「パール」を相対化する契機として本書の意味は大きい。
東京裁判研究者の一部からは、パールはすでに歴史認識の誤りや偏向が指摘されていることを最後に付け加えておく。

2008
08/06
Wed

まさしく、自嘲“保守派”の二人…

86.7% (52 / 60)
[No.8] posted by 自嘲「保守派」

はっきり言って、失望というより絶望した。 何故なら、小林よしのりらによる『パール論争』における根本的な批判に全く本書が答えていないからだ。ただ単に「自称保守派」なる漠然とした対象に向けて、西部と中島が“お説教”という名の自己弁護に終止しているだけである。そもそも中島は、まがいなりにも学者ではないのか? そうならば、何故、小林らによる批判に真っ正面から「論文」という形式で受けて立たないのか?対談形式で、西部に援護してもらわなければ、持論も展開出来ないのか? この二人は「自嘲保守派」の形容が相応しいと、残念ながら言わざるを得ない。

2008
08/03
Sun

問題提起の力

11.6% (8 / 69)
[No.7] posted by くにたち蟄居日記

 中島岳志のパール判事関係の著作の毀誉褒貶ぶりは注目に値すると思う。これは中島自身の問題なのかもしれないが それ以上に「パール判事」に対する評価、解釈が非常に多様であるからではないかと僕は思う。

 「東京裁判」は今なお僕らの現実には色濃く影響が残っている。靖国神社を巡る数々の問題は「歴史の解釈」ではなく 「現実の政治外交問題の課題」だ。時の首相が 靖国神社をどう解釈し 扱うか という問題の大きさは 「東京裁判」をどう解釈するかに大きくかかっている。
 そんな「東京裁判」にパール判事が参加しなかったならば この現在の靖国神社をめぐる「風景」も だいぶ様変わりしていたような気がしてならない。であればこそ パール判事を巡る論議も 百家争鳴になるのではないだろうか。その意味では 論議を起こした中島の著作は それだけで有意義な仕事なのだと僕は思う。問題提起をできることは それだけで一つの才能なのだから。

2008
07/28
Mon

日本無罪論に非ず

8.5% (5 / 59)
[No.6] posted by モチヅキ

 本書は2008年に刊行された、1939年生まれの著名な保守派評論家と1975年生まれの保守派のインド研究者の対談である。本書の主張は、第一にパール判事は東京裁判で、平和に対する罪と人道に対する罪、日本政府の共同謀議の存在を否定したが、同時に通例の戦争犯罪を裁くことは容認し(ただしパール自身の政治的立場ゆえに、証拠不十分としてA級戦犯の全員無罪を主張)、また日本軍の残虐行為の道義的責任を厳しく指摘したこと、第二に彼は近代日本以上に欧米帝国主義を批判したこと、第三にパール判決書は東京裁判を政治と見た上で、ケルゼン流の法実証主義的立場とパールの反欧米的価値判断を混在させた政治文書であり、したがって日本では左翼にも右翼(小林よしのり等)にもご都合主義的に利用されていること、第四に彼は非武装主義、ガンディー主義、絶対平和主義、世界連邦の重要性を説き、そうした保守派と相いれない左翼的価値観が彼の判決書の背景にあること、第五にそれゆえに著者たちは、法律以前の慣習や国家を重視し、大東亜戦争を肯定する立場から、パールを批判すると同時に、左翼以上に日本の自称保守派に対して、厳しい批判を随所で行っていること、として要約しうる。ただし、第一に国家が一枚岩でないことを認めながら、国民国家を絶対視しており、第二に東京裁判以外の仕方でも大東亜戦争批判が可能であることを見逃しており、第三に慣習が社会変化により再編されていることを軽視しており、第四に理性的な試行錯誤の意義を軽視して、安易に設計主義を否定している、という点において、著者たちの発想の前提は問題含みである。したがって本書は、パールの思想の全体的な概略を知る上では良い本であるが、それ以上の意義は乏しい。

2008
07/26
Sat

保守?

75.0% (18 / 24)
[No.5] posted by le jeune

著者は、東京裁判やバール氏の主張を、真の保守主義の観点からどう解釈すべきかを、ずっと論じているのだが、いかにその保守主義からの解釈というものが論理的にこの歴史的課題の解釈に適合しているか、いないか、について何も述べていない。たしかに、西洋近代の合理主義や「設計主義」の限界を指摘しているようには見えるのだが、それが、保守の立場による解釈よりも、いかに、なぜ優れているのかは、示されていない。というのも、そもそも、保守であれリベラルであれ、伝統主義であれ進歩主義であれ、どれか一つをイデオロギー的に設定しておくことで、その「主義」による方法が、あらゆる事象の解釈に適用できるなどと考えること自体が、観念的であろう。伝統主義や慣習重視の考えは経済的であるが、新しい状況への対応を不可能にする場合もあり、伝統もまた非伝統的な要素を取り込まざるをえない。リベラルの主張も、理想主義的であるだけでは現実的ではないのであって、保守的な慣習に依拠して判断する必要が生じることも当然ある。つまり、保守だか、リベラルだか、どちらかのイデオロギー的傾向に自らの位置をはじめから置いてしまうのは、世界を認識するためには不都合だという、21世紀においては当然理解されているべき単純なことが理解されていないように思える。

2008
07/22
Tue

いや、だからさ。

85.4% (82 / 96)
[No.4] posted by 麿

パールが何度も日本は憲法9条を護持すべきと言っていたっていう証拠を出せよ。早く。


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