- [著]安藤 慈朗
- [著]かとり まさる
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 4063143600
- 発売元:
- 講談社 (2004/10/22)
- 価格:
- ¥ 570 (税込)
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「ヒカルの碁」のヒットの延長線上にある亜流作品のひとつ。全8巻というのが微妙。ヒットしたと言えるか・・・?
確かに「ヒカルの碁」のヒットを意識した上で作られた作品・・・という感じは否めない「将棋漫画」。
「タイトル」からしてそんな臭いがプンプンしています。
数からしたら「将棋漫画」のほうが「囲碁漫画」よりも多いはずなんですが・・・。
そういえば「サンデー」や「マガジン」でも一時期は「将棋漫画」が連載されていたような記憶があります。
でも所詮はそういう「二匹めのドジョウ」狙いの作品は淘汰されていくわけで、ほとんどが「打ち切り」の屍を並べただけでした。
・・・・なんで、この漫画は「何とか残っている」ので、その辺は評価されていいと思います。ええ。
物語は3人の若手女流棋士を中心に展開されます。
テーブルゲームの将棋・・・と言っても、やはり基本は
「人間対人間のドラマ」
であるわけじゃないですか。
これが「機械同士の対決」だったら「面白味は皆無」なはずです。
主人公の少女の「生い立ち」に、幼少時に一家を惨殺された・・というヘヴィな設定を加えた点は・・・「将棋」との関わりと考えたら普通はミスマッチ。
そこを今後どうやって「主人公の成長」とリンクさせて犯人探しに挑むのか?
考えれば「将棋漫画」もまだ大ヒットは出ていない現状。(1番のヒットは『月下の棋士』か?)
さらにテーブルゲーム繋がりで言うならば「チェス漫画」がないように思う。
ヒットの材料は・・・・まだまだ探せばいくらでも見付かりそうですよ。
アフタヌーンの新看板「大きくふりかぶって」に続いてアニメ化されました。
林葉直子さんは、まだご健在でしたね
原作者のかとりまさる氏は林葉直子さんのペンネームの一つと言うことはよく知られていると思いますが、いろいろありましたが、未だにご活躍のようで嬉しく思います。
本書は将棋界を舞台に、サスペンスを盛り込んだもので将棋を知っていればより楽しめると思いますが、そうでなくても推理ものとして十分楽しめます。
安藤慈朗氏の絵も素敵ですね。
将棋界を舞台にしたサスペンスものでは、秀逸な作品に斉藤栄氏の「殺人の棋譜」「新・殺人の棋譜」や亜木冬彦氏の「殺人の駒音」など多数ありますが、漫画ではこれが秀逸では無いでしょうか?
サスペンスものとしてだけでも面白く読めます。
熱い将棋と人生を
★特徴★
幼い頃に両親を殺され、自身の声も失った少女棋士紫音(しおん)の将棋と人生を描いた物語です。両親の殺害が全体を通して大きな謎となっており、誰が犯人なのか分からないというミステリー要素もはらんでいます。アニメ化も決定し、注目度が徐々に上がってきましたね。
★よいと思った点★
声を失い筆談で話す主人公の他、ラブコメ担当の兄弟子や女装して女流棋士に潜む青年など、シリアスな展開の割りには高い漫画的バラエティを誇る登場人物が揃っています。先の展開が全然読めないので、読者に対する強い牽引力が持ち味です。読むのをやめたら先が気になって仕方がないという。
★よくないと思った点★
まずは絵。特に1巻時点での画力は致命的レベルかも。最初の数ページでちょっとガックリきました。あとネーム。コマとコマの繋がりが不自然で、読者の物語への没入を妨げることがあります。ストーリーとか設定が面白いだけに、非常に勿体無いなあと思いました。個人的には絵の上手い下手がそのままマンガの評価になることは少ないんですが、シリアスストーリーとリアルタッチな画風を扱う以上、やはりクリアしてほしいレベルってのはあるんですよね。
局面の解説あり
中年のプロ棋士が負け将棋のことを奥さんにこぼす。ホームドラマ風の場面から一転して
流血!殺人事件!
ミステリーとほのぼのドラマこの二つが巧みに織り込まれたこの作品の特徴を示す出だしである。
両親を目の前で殺され、ショックで口を聞けなくなった少女は7年後弱冠12歳で女流棋士となる
しかし、将棋大会になると犯人と思しき人間からの殺人予告。少女は両親を殺した犯人を捜す手がかりを探るべく、将棋界へと身を投じる。
将棋を題材としながらも読者に犯人探しをさせるというミステリーの要素を盛り込み読者をぐいぐいと引き込んでしまう。局面解説を後で解説するという手法も斬新。
将棋ファンもうならせる巧みな局面設定が好評という。惜しむらくは編集者側の手落ちかケアレスミスが多少ある点。
将棋に興味がある人はもちろん、興味のない人も楽しめる将棋漫画の良作である。ガラスの仮面、エースを狙えといった少女漫画のファンにも受けそうである。
専門的な将棋の話はなかった
両親殺害の現場に居合わせた紫音(しおん)は失語症となってしまい、隣近所の棋士の養子となる。
養父母のもとで暖かく育てられた紫苑は温厚で人当たりの良い少女となり、若くして女流棋士に。
そしてその背景故に記事にしたがるマスコミ・何者かの脅迫と雑音がつきまとうも、心を強く持ちプロ棋士として…。という話です。
事件の真相に将棋が関係しているらしく、加えて登場人物の個性を映すものとして将棋が使われているようで、
今の所は棋譜がどうのこうの、「今の手は~~で」「あの局面では…」と言った専門的な話はほとんどありませんので、
将棋が分からなくてもすんなり話に入っていけると思います。
また、紫音に限らず他の登場人物にも肉付きのしっかりしたストーリーがあり、読み応えがあります。
背景は陰惨ですが読んで気持ちが沈むようなものではありませんので是非どうぞ。
ヒロインの表情の描写が秀逸です!
この作品はジャンルとして珍しい女流将棋を題材に、ヒロインの過去に関わる事件を絡めたミステリー仕立のストーリーが特徴です。
更にビジュアルの綺麗さも作品に魅力を与えています。
それもそのはず、作者の安藤慈朗さんは「あるまじろう」のペンネームでも知られる、「百鬼夜翔」などの小説のイラストレーターでもあるのです。
特に口を利くことができないヒロイン紫音の表情の描写が秀逸で、一見の価値ありです!
