- [著]漆原 友紀
- カテゴリ:
- コミック (230頁)
- ISBN:
- 4063144887
- 発売元:
- 講談社 (2008/02/22)
- 価格:
- ¥ 620 (税込)
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ユーズド商品:¥ 289 より
しっとりと静かな
蟲師は他の漫画と違って、「早く続きを読みたい」と思わせない。「ゆっくりと書いてほしい」と思わせる。
古き良き哀愁
この本には、古き良き日本古来のわびさびが存在している。人々は、ゆったりと慎ましく生きておりそんな世界だからこそ「蟲」達も存在しているのだろう。現代の日本に消えてしまった古き良き日本が存在している。 何より目を引くのは、この本のカラーの秀麗さ。まるで墨絵のようなぼかしの濃淡で表現されていながら色の美しさは、はっきりとけれどそれが嫌みになっていなくて逆にこの本の世界観をきちんと表現している。話自体も何処にでもあるようなものでは、ないけれど日本に古くから語られてきた身近なもの。読んでいて懐かしさを感じさせる作品だと思う。
出会えてラッキーな独自の世界観
実は一昨年見つけて読み始めたので、偉そうなことは言えないのだが、出会えてラッキーだった。これを知らずにいたら人生損するところだった(笑)。これから読む人、1冊目でリタイアせず、読み続けてみてほしい。作者の成長が著しい作品だからだ。はっきり言えば、1巻のデビュー作は、よく商業誌に載せたなーという感じだったけれど、編集さんの目は確かだった。こんなに伸びる人だったとは。ただ、好き嫌いは分かれるかも。
ん〜
以前にもあったようなストーリーのパターンが…。
前にもこんな話なかったっけ、なんて思うようになってきました。
そろそろ多少物語に展開があってもいいような気がするのは私だけでしょうか
無責任なハッピーエンド
蟲師にとっては、そんな心配はいらない。
今回も雰囲気を大事にした作品がズラリと並んだ。
夕暮れ
夕暮れの儚さを表現できる漫画家は数少ない。ちょっと怖い暗闇、夜が
始まる前の段階。一日が終わってしまう名残惜しさ。心から安心できる
家に帰る安堵感。夜も明るくなり、夕焼けなど気にもしなくなった私からは
憧れにも似たうらやましさが募ります。
悲しい結末
「水碧む」では、はじめてギンコが大きな失敗をしたと思います。
ユウタの溺れていないという証言を信じていれば・・・
母親が最後に立ち直ってくれたようなので、よかったです。
ギンコ独り立ち
トコヤミにのまれて以来、ギンコは荒んだ生活を送る。異形の子と
蔑まれ、寄ってくる蟲は周囲に害を及ぼす。自分は他とは違うという
疎外感からギンコ自身も周りに壁を作っていた。そんな幼少ギンコが
蟲を受け入れるきっかけとなったのが今回の「草の茵」。
「理」という懐の大きな存在を知ったギンコは恩返しの気持ちなのか、
蟲とヒトとの共存、架け橋として行動を始めます。
世界は雄大で美しい!
あきないですね◎
短編だからあきないんですよね♪
いつでも、どっから読んでも蟲師の世界に入れちゃうし、なんと言っても発想が素晴らしい!
普通、なんかおかしな病気にかかったり、変なものが見えたりするとオカルト、サイコ系になっちゃうでしょ、でも蟲師は別世界ですもん、
なんかほんわかしてていいですよね◎
ぞくっと背中をなでられるような根源的な怖さ。
アフタヌーンのマンガにはこういうマンガが多い。びっくりするくらい一貫したトーン&マナーがあるように思います。
蟲師も、
おばあちゃんから昔訊いたような、昔話の根底に流れる迷信を聞きかじったものなのか、
「夜口笛を吹いてはいけない」といわれた時のあのぞくっとした感じ、
井戸を覗き込んだ時の丸い闇にすうっと入り込みそうな気がした子供の時の体験、
あのなんともいえない根源的な恐怖(ハリウッド的ではない恐怖)に吸い込まれてしまいそう。
個人的好みが別れそうな巻
長らくお待たせしましたの感がある「蟲師」9巻です。
見える人もいれば見えない人もいる不思議で多種多様な「蟲」たちを払ったり、うまく御したりする蟲師の一人、ギンコの物語も気がつけば、ずいぶんと巻を重ねてます。途中ではオダギリジョー主演での映画化もありましたね。
いまでないどこか、明治あたりの日本のようなところを舞台にした連作短編集のこの漫画の中では、いい意味でも悪い意味でも時間が流れていない感じがあります。いくつかの話の前後ははっきりしていますが、それ以外はどれが先でも後でも構わないニュートラルな世界です ただ、その変わりのなさが、今回はちょっとマイナスに出てしまったのか、あくまで個人的な感想でいえば少し暗めの哀しい話が並んでいてパターン化してしまっているように感じました。個人的にはもっと明るい話や、はじけた話なんかも読みたいです。哀しい話だけでなく、しあわせでほほえましくて、楽しい夢が見れるような物語も読んでみたいです。「蟲師」はそういう事も描ける奥行きのある作品だと思いますので。
何かを失う事、手に入れる事、それでも生きていく人という生き物について哲学的な部分もすごく好きですが、ちょっと変わったパターンもそろそろ読みたい気がします。
やわらかい世界
線一本一本に生命を感じる“蟲師”
悪いヤツとか敵とかそういうのがでてこなくて、《倒す》とかじゃなくて、《共存》や《理解》する方法を探す。なんだか、不思議な感覚にとらわれる。
9巻は他の方も書かれているようにシンプルな話が多い。しかし、“家族”をテーマに内容はしっかりしている。どちらかというと、“切ない”終わり方が多い。最後の話は、ギンコがどのようにして、今のギンコになったのか?『草を踏む音』の後の話が綴ってある。今巻もとてもオススメです。
シンプルストーリー
蟲師もこれで9巻目。隔月で5話収録なので発刊ペースは遅いものの、
出れば必ず独自の世界に浸れる頼れる作品である。始まりから今まで雰囲気が一貫してるのも良し。
だがこの巻は個人的に今までを含めてもかなりシンプルな話が多いな、と。
しかもどちらかというとあっさりしてて切ないような、そんな終わり方が多い。
結構説明を省いて感覚的な表現に傾いてるというか。
なのでかなり判りやすいというか、本当にその話にスッと入っていけるような
即効性を持つ話が多く、全体的に淡々としていて且つしんみりした印象を持つ。
特に口笛で蟲を操る青年の微妙な心理を描いた「風巻立つ」と
水を異様に欲し、執着する子供の「水碧む」あたりはかなりのクオリティだ。
元々、構成に関しては上手い作者であったがますます冴えてるような感じがした。
どちらもラストシーンが本当印象に残るので是非読んでみてほしい。
また今巻ではギンコが蟲を悪用しようとする青年に忠告するシーンが非常に格好良かったり、
「おじさん」といわれてムッとしたりする微笑ましいシーンもあった。
更に久々に彼の過去を描く話が最後に収録されたりするので、そこら辺も見所の一つ。
ちなみに全て1話完結で、設定もわかりやすいのでこの巻から読んでも全然大丈夫だと思う。
と、この9巻を読み終えて改めて思った。
