- [著]井上 雄彦
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 4063286193
- 発売元:
- 講談社 (1999/03)
- 価格:
- ¥ 560 (税込)
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悩める青年の物語
この物語は宮本武蔵という侍の物語であると共に自己のアイデンティティーを模索する悩める青年の物語でもあります。関ヶ原以後、「剣」という物は平和の世で意義を失ってゆきます。武蔵のように剣に自己を見いだそうとする者にとっては難儀な時代だったでしょう。
いつの時代も青年は自己のアイデンティティーに悩みます。そう見ると武蔵もまた悩み続ける青年であったと言えます。
完結でみた時のホントの序章
若い頃の「自分は世界でどれぐらい通用するのか試してみたい」という部分で共感させられたこの作品。
このバガボンドは絵も内容も非常に長けていて面白い。
しかしながら、一筋縄の考えだけでは難しい内容もあり、そして何よりユニークである。
ジャンルは戦国。だけど、そこまで固い内容じゃないから誰でも入り込める。だからこそ、一度のめりこんでしまうととことん理解しようとするので深く深く沈んでいってしまう。
主人公は初めから例外なく強い。常人の域を遥かに超えた剛腕の持ち主。しかし、心と技が欠けている。それを実際に戦場で敗れて思い知る。
そんな壮大なストーリーの序章がその負けたところか始まる。
感動します。入魂の一作!!
学生時代に読んでいました。
この前久しぶりに読んだらやはりはまる。
主人公武蔵(たけぞう)は村一番の暴れん坊で、周囲からは忌み嫌われています。
合戦で武勲を挙げようとするが、うまくいきません。
己のずばぬけたうでっぷしをもてあまし、生きる意味が見つからないたけぞう。
やがて剣の道に活路を見出していくのですが、そこまでいく過程もじっくり描かれていて、
読み応えがあります。すばらしい。圧倒的画力、練りこまれた話作り、
間の取り方も絶妙で、読み出すと抜け出せません。
「生きていていいのか…」とたけぞうがつぶやく場面、序盤で気に入っています。
これは泣けた。そしてずっと読んで生きたい衝動に駆られました。
1巻は、たけぞうの力強さが描かれます。棒切れをぶんぶん振り回し、
ばったばったと人を叩き伏せます。しかし、これは悪意というより、
彼にとっては自己表現なのだと思います。
それでしか自分を出せない不器用なやつなのだろうと思うと、かわいらしささえ感じます。
文句なく面白い。28巻まで出ているようですが、
16000円くらい痛くないです。
スラムダンクとは対を成す作品
井上雄彦はプレイボーイでの本宮ひろ志との対談で
スラムダンクが陽であるならばバガボンドは陰であると
語っており、まさにその通りの少し暗めで
シリアスな作品に仕上がっている
青年誌に移ったのは少年誌の表現規制に
縛られたくなかったんでしょうね
血も出るし傷跡もかなり痛々しい
どうしてもテレビや映画の時代劇なんかだと
ここまで描けないですよね。
漫画だから許される表現技法だと思います
僕は常々、少年誌の時代劇物に疑問を持っていて
それはご都合主義であったり刀で切られたのに
その傷口のしょぼさはねーだろと不満に感じていたクチなので
この作品は溜飲を下げてくれました
結構、驚き
スラムダンクを読み終えた、少し後に読み始めたんですが、最初は残酷な描写があって戸惑いました。特に落武者狩りを殺す所とか。スラムダンクの後だったので、尚更そう感じたのかも知れません。でもやっぱり読み終えてみると続きが気になるんですよね、不思議な感じです。これはやっぱり井上先生の作品だからでしょうね。
漫画の昇り龍
1巻では、この漫画の真骨頂はでないと思う。読むなら10巻まで読んで評価したほうがいいと思う。
サムライ漫画として一番完成度が高いと思う。ありえない、ありきたりとマイナスな所も時々あるけど、それでも面白いと思う。
少なからず作者のこの漫画に取り組む威力は凄まじくて読んで自分にも伝わってくる。
強いとは?
一言に強いといっても、いろいろな強さがある。
権力を使って他人に敵を仕留めさせる者、銃や核兵器を武装する者、身分を偽って戦いを避ける者、近づく人を無差別に殺す者、寝込みを襲う者、敵の親・恋人・友人を人質にとる者、武術に長けた者、戦術に長けた者..
強いとは?
この漫画を読めば「強い」ということが少しは分かるかもしれない。そして、この漫画はなんといっても画が圧巻だ。
(注)宮本武蔵よりも佐々木小次郎の方が好きな人は、まず14巻〜20巻を読んでから1巻に戻るという読み方を試してもらいたい。
さて、この巻の内容はというと....主人公は、関が原の戦いで生き残った野武士・武蔵(たけぞう)と又八(またはち)。
二人は討ち死にした武士から武具を盗んで生計を立てるお甲と朱美に助けられ、その家で世話になる。そんな時、辻風組に家が襲われ、武蔵と又八が返り討ちにする。しかしその直後、辻風組の報復に遭う。家に残ったお甲を助けるために武蔵は一人で敵のいる家の中へ。一方、又八は恐怖で家には入れない。お甲は家の外にいた。又八とお甲は一人戦う武蔵をよそに二人で逃げてしまった。
又八に裏切られた武蔵。しかし武蔵は又八の家族と許婚・おつうに又八の無事を知らせるため、故郷を訪れる。しかしそんな武蔵に辛い仕打ちが。
お通さんはこっちの方が普通さん?
自分は吉川英治の「宮本武蔵」が大好きでこの「バガボンド」に興味を持ったんですが、一言で評価するなら「原作とはいい意味で別物」ってところでしょうか。
普通原作モノは原作それ自体と漫画が比較されがちでどっちかの優劣を論ずることがまま見られるんですが(自分もそういう観念の持ち主です)、これは原作を「宮本武蔵」と記載していますが、原作の宮本武蔵と人格が違うように見えてそういう愚劣な比較はしないですんでるような気がします。
「バガボンド」の武蔵は基本的に普通人の感性ではとても理解できない異常人で(武蔵自身もそれを自覚している)、大衆の価値観と自分の価値観の違いに葛藤しながらも己の決めた大衆には決して理解できない道を歩む危険人物(あくまで普通人にとって)です。
「宮本武蔵」の武蔵は基本的に江戸初期によくいた剣によって自分を磨き、それによって立身出世、または悟りを開くこと(こっちは結構マイナー派)を生きがいとする武人ってとこでしょうか。作品自体が戦中に書かれたこともありやはりちょっと固い話で、あまり武蔵にリアリズムは感じられません(それでも面白くて魅力的なのには変わりありませんが)。
「バガボンド」ではお通さんの扱いも大いに違いますね。まずお通さんは原作ほど「武蔵ストーカー」ではないということ。確かに武蔵を追って旅をしていますがそれは「恋心」とかそういうものでがなく「アイツ今頃何やってんのかな〜。」って感じで武蔵に会ってそれで愛の告白したいとかそういうことではないようです。まあ携帯もないし、自分もヒマだし特にやりたいこともないし、なら親しくそしてちょっと放っておけない幼馴染の動向でも追ってみようかっていう感じのような気がします。そういう意味じゃお通さんは結構現代的価値観からすれば「普通」かな〜。
又八は原作以上にダメダメ。クラスにひとりはこんな駄目なヤツいるってくらい落ちこぼれですね。でも他人とは思えないところもあるかも!
まあともかく面白いことに変わりはないかな〜。
絵は実写のようだが
なぜか絶賛されているが、期待はずれ。刀の描写、人物の描写、一見、それらしく見えるが、それだけなのだ。この作者は経験をフル活用する。そのためリアルな描写が可能となるが、創造の方にはやっぱり限界がある。経験に凝り固まってしまって、それを漫画の全てに反映させてしまう。だから、想像を越えるような展開が存在しない。あ〜わかるよこの気持ち、みたいな共感しか得られない。剣術や武道を経験している人には、物足りなさが増すもの。
いまさらながらはまってしまった
スラムダンクでバスケの名作を描いたので次はどうくるかと思っていたのですが
吉川英治原作で武蔵!連載当時あまりにも人気でアマノジャクなので今まで
読まずにきました。でも漫画喫茶でなんとなく読み始めてはまってしまいいまさらながら全巻購入。
参りました。時代劇描かせてもすばらしい。NHKが便乗して大河ドラマを武蔵に
したくなる気もわかりましたよ。でも完結までどれくらいかかるんだろう・・・・
