- [著]士郎 正宗
- カテゴリ:
- コミック (304頁)
- ISBN:
- 406334441X
- 発売元:
- 講談社 (2001/06/28)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
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前作「攻殻機動隊(1)」の続編
草薙素子が公安9課を去った後の物語。
前作とはうってかわってアクションによる娯楽性は薄まり、その分電脳戦によるサスペンス性が高められている。
(1)の味を期待して読むと肩すかしを食らうので要注意。
ストーリーは何回か読まないと理解できないかも。
(私はできませんでした^^;)
楽しめる部分と全くそうでない部分の2面性
1巻が発売されたのが1991年でこの2巻が2001年です。
実に10年の開きがあり、その間に世の中も変化しました。
携帯電話は普及し、PCの高速回線は当たり前になり、駅に行けば自動化された電子マネーが堪能できます。
サイバー大学など完全にインターネットでのみ授業が受けられる公認大学も登場し、この2巻でさりげなく触れられていた
「駆動音がない車ばかりになったら危険」という未来もトヨタの大ヒットしたプリウスが現実にしてしまい
アメリカで騒がれるなどしました。
電子デバイスの小型化も進み、アンドロイドもAIはまだ未発達とは言え、外部デバイスだけみると
人間そっくりなものも登場するなど非常にゆっくりではありますが、この作品の世界に近づきつつあります。
攻殻機動隊は1995年に押井守という著名なアニメ監督の力でアニメ映画が作られ、それが全米で大ヒットし、
音楽雑誌ビルボードにも日本発の作品としては始めて取り上げられるなどしたものの
日本では一部のSFファンに知られるにとどまり、同時期の宮崎駿作品に肩を並べる存在にはなれませんでした。
しかし後の1999年に公開された映画マトリックスの監督がこの作品のファンであることを公言したり、
自らの映画に攻殻の影響を認めたりすることなどで一般のメディアでも徐々に露出が増え始めたり、
2002年からこの単行本で言う1巻の公安9課にスポットを当てたスカパーTVアニメシリーズ、攻殻機動隊SACが
アニメファンの間で口コミで徐々に好評を博し、2004年より地上波でも放送が開始され、
2005年よりDVDのレンタルが開始されたことで人気に火がついて今や2000年代の日本アニメの代表格のひとつとして
アニメファンやSFファンに数えられるほどにまでなりました。
さて、この2巻ですが、私はそれほど楽しめませんでした。
理由はやはり1巻がかなりいい具合に内容を反映していた映画版やアニメ版があったのに
今作は部分部分はアニメで使われたシーンがあるとはいえ、1巻ほど台詞やシーンが使われなかったからというのも大きいと思います。
それに、個人的に思うのは今作で使われた3DCGの部分がかなり胡散臭く見えてしまうのです。
変にモーションブラー(シュッとブラシで直線的にぼかした部分)の多様しすぎで1巻に比べると
絵や構成が分かりにくくなっていると思いました。
ハッキングシーンや戦闘シーンも周りに「人間」の仲間が少ないのでいつも無敵の素子とあまり感情移入できないAIが
一人相撲してる感じでどこか単調であまり熱い展開が無い気がするのです。
この点は1巻やSAC、2nd GIG、SSSなどのアニメ版は公安9課の中、または直ぐ近くでこういうシーンをやっていたので
バトーとかトグサとかイシカワとかサイトー(そいつをよこせぇ!の人)とかどこか欠点もある人間くさいキャラが
傷ついたり負傷したり悩んだりしているのが作品をリアルにしていたのですが、2巻は素子が
人形使いと融合してより死角の無い凄腕になって公安9課を離れてある意味では独立した戦いなので
義体もコロコロ変わるし本来の草薙素子というアイデンティティーを感じさせる描写も少ないためどこか味気ないのです。
ただ、それでも1巻のように作者コメントは面白いですし部分的にはおおっ、と思える場面はあるので
見ごたえはかなりありますが、1巻で終わらせておくのもひとつの手かもしれません。
難解と言うより・・・難読というような。
理解しても現実の科学とは違うものだし、屋上屋にさらに屋を架すという雰囲気のプロットが1ページもとぎれず続きます。
古典純SFならそれでも良いんでしょうけど、ぺらぺらした雑なテクスチャの、自筆より書き込み量が減ったCGで描かれた本作品には説得力が・・・
それと永野護氏のマンガのような、専業でない人が書いたマンガのような構成の荒さが読む際の集中力を大きく削ぎます。ファイブスターストーリーの様にプロットと世界観を楽しむためならと割り切れればいいのですが、ストーリーに至る以前の主張自体がこなれてないように感じられて終始納得のいかなさがつきまといました。
それから意味のない性描写にがっかりです。わざわざこのマンガに性描写がある必要ってあるんでしょうか?他のメディアや作家の方が確実に出来が良いと思うんですが・・・。
映画を見てその世界観や品質を期待して買ったため、落差にがっかりしました。
1は非常に高品質で楽しめたのですが・・・2はプルートウの愛蔵版より高額であることがはなはだ疑問です。
難解
世界観の構築は驚異的だが台詞回しに無駄が多い為テンポが悪く、活字や専門用語や登場キャラクターの造語の連発で非常に読みにくい、その上物語も難解で読み手側も相当なスキルを要する為、万人受けしない作品に仕上がっている。
戦闘シーンがチラっと有ったが、CGを使用してるせいも有るがこの漫画家は構図がヘタクソで見づらい。画力は間違なくトップレベルなのだが…
後、女性のセクシーショットや性的表現の多用も気になる、どちらかと言うと無い方が良いのでは?
この手の作品はアニメや映画の方が分かりやすいし上質に仕上がると思う。
一言で言うなら全てに置いて難解な作品だった。目が痛い…
blackmagic1929
彼はうるセイやつら2の映画 すべてが夢という終わり方が好き
胡蝶の夢 ・・我思うゆえ我あり likeなかた(”
soopllofeivよりlol
まぁ これはこれで…
「攻殻機動隊2」とタイトルには書かれているが内容とは全くリンクしておらず、普通に「攻殻機動隊〜外伝〜」とか「クロマ」にして欲しかった。
作者もカバーの部分で謝罪を入れていたが、今作では公安9課の活躍は皆無で 素子がクロマと名前を変えてから(攻殻機動隊1.5参照)のストーリーだ。
特に今作は今後の「攻殻機動隊」の繋ぎとなるであろう構成になっているので謎が残されたままになる部分もあり読者によって好き嫌いが分かれると思われる。それでも一つの話としてまとめ上げられているので理解さえ出来れば十分に楽しむことが出来る(個人的には1より2の方が楽しめた)。「攻機」のファンなら持っておいて損のない作品であることは間違いない。
攻殻1よりも未来的な世界
舞台は攻殻機動隊と同じ時期ですが、そのなかで繰り広げられる人形使い素子の生活はさらに未来の概念を描いています。
特定の肉体と呼べるものは無くなり、意識だけが自由に存在する世界。
はるか未来の能力を手に入れ全く新しい生命体になったかのような人形使い素子だが、ゴーストは未だ従来の人間の形式から進化していなかった。
それが最後、ゴーストも進化をしはじめてついに…本物の新しい生命体となった…。
ここからは完全に私的な見解ですが、攻殻2で誕生した新しい生命は合理的でいて平和的で、無限の向上心のあるものとなっていたように描かれています。
この新しい生命体のゴーストは、人間にとって理想の理念でしょうが、実際にこの理念を実行しつづけることができる人間は少ないと思います。
動物のゴーストにも本能的に理想のようなものはあるでしょうが、やはり動物たる所以のゴーストが邪魔して、無限の向上心と合理と平和を両立する理想は実現できない。
攻殻2で進化した素子ゴーストが神々しく思えてくるのは、それが我々のゴーストの目標なのだからだろうか。!
攻殻最高!
認めてもらう意義は何なのだろう
何ヶ月も読み続け何度も読み返しているが、そろそろ飽きてしまったので感想でも書いて本棚に並べる事にする。
命や魂についての妄想は手塚治虫譲りであることに『2』読んで初めて気づいた。ツールとしての電脳に気を取られていると『マトリックス』になってしまうんだなぁとも思う。
ま、テーマが生命であれば扱いにくいのは確かで、ビジュアルで説得力を持たせようと思えば切り捨てるハリウッド手法も分からんではないが、ウォシャウスキー兄弟がテーマに注目したかどうかは知らない。
同人誌系の絵柄とどこまでもマニアな設定がメジャー化を妨げているんだろうが、なぜ人々はそんなにアホなんだろう。と言うかアホだと仕込まれたまま生きて行けるのだろう。
この作品が「マイナー界のメジャー」と言う存在なまま世は続いて行くのだろうな。
理解してもらう努力は本当に必要なのか? 認めてもらうことの意義は何なのだろう。中学生の時には次の段階として必要だとはっきり自覚していたことが、だんだん分からなくなっている。広告の意味が咀嚼できずじまいだったせいだろうか。
自分には合わなかったです
個人的に、2は全然ダメでした。
1は作者の趣味とエンターテイメント性が上手い具合に両立していて
面白かったのですが、2はエンターテイメント性を放棄しているように
思えます。緩急の緩の部分が無くて、ひたすら急で最初から最後まで
突っ走っているような・・・。
3に期待します。
自分なりの解釈
一巻では近未来のこれから現実社会での科学の進歩した結果が表されていると思います。実際に現在、義体やAI、そして脳をPCように操作できるような実験や開発、研究が進められています。それで起こりうる犯罪などについての予想図といった感じでしょうか?…そして、この二巻のテーマはその科学の進歩した先にあるものは?だと思います。現代ではアナログ時代からデジタル時代に移り変りつつありますが、それではデジタル時代の次に来るものはなんでしょうか?アナログ⇒デジタル⇒そして?…自分が考えるに、アナログ⇔デジタルなんだと思います。いくら科学が進歩したところで、人の観念や思想、魂と言ったようなモノはデジタルでは計ることはできません。そういった事を言いたいのではないかと思います。ともかくただの娯楽としてではなく、これから実社会で起こりうる未来の予想図として二巻も読む事をお薦めします。
