- [著]大和 和紀
- カテゴリ:
- 文庫 (407頁)
- ISBN:
- 4063600505
- 発売元:
- 講談社 (2001/08)
- 価格:
- ¥ 693 (税込)
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古典の副読本にしたい名作!
源氏物語をもとに、光源氏の生涯を描いた『あさきゆめみし』。古典の副読本にしたいほどの名作です。まず、何と言っても絵がきれい。姫君たちの十二単や小袿、公達の直衣など一枚一枚が美々しいばかりですし、几帳や脇息、御簾といった当時の貴族の生活用品も細かく描かれています。光源氏の姿もまさに、絵に描いたような美しい貴公子です。源氏の君が舞った「青海波」なども見られ、活字だけではどうしてもイメージしにくい平安の御所の様子が目の前に浮かび上がってくるようです。
とはいえ、当然作者ならではの解釈や創作も入っているので、源氏物語そのものではありません。例えば、光源氏が人妻に襲いかかるシーンがカットされていたり(後で回想で出てきますが)、泣いて嫌がる若紫を無理やり拉致するという変態じみた行為は、泣いて光源氏と離れるのを嫌がる若紫を自分の邸に連れ帰ったというように巧妙にさしかえられています。また、桐壺帝と桐壺の更衣の馴れ初めや源氏の幼少時代は創作されてますし、藤壺の宮や葵の上といった「源氏の女たち」の光源氏への想いも作者なりの解釈が加えられています。それがいけないというのではなく、むしろ逆に源氏物語が読みやすくとっつきやすいものになっていると思います。ぜひ一度、壮大で華麗な平安絵巻に触れてみてはどうでしょうか。
つぼみ
源氏物語(古典)が苦手で苦手で…でも今年は受験生…そんな苦手とも言ってられない!
そんな時期
先生が『理解できて、漫画なのに読んでいても母親に怒られない漫画!!』
と言って紹介してくれたのが、この『あさきゆめみし』
先生も受験中に五回以上は読んだとか。
実際読むと、あの苦手な源氏物語がだんだんわかってきて、わからない人物がいたら3ページ目ぐらいに主要人物の系図もあって、ほんと便利!!
受験生にはピッタリ!!一回読んでみてください
娘達に残す宝物
男のくせに少女マンガのほうが好きで、未だ中年になっても立ち読みしている変人オヤジです。
でも、良いものは良いのです。この「あさきゆめみし」は傑作です。
いまさら私如きが言うまでもありません。
私はこのコミック本と大判、そして「画集」「絵巻上下巻」をそろえました。
まだ幼い娘達が成長したときにはぜひ読ませたい作品です。
そして娘達に残したいものです。
1000年の恋
帝と桐壺の更衣とのあいだに生まれた、輝くばかりの青年に成長した光源氏の恋愛と、出生から栄華を極めるまでの正編、子供達の匂宮・薫を中心とした宇治十帖編に大別された古典・源氏物語を描いた作品。
平安の時代に、天皇の次男として生まれた光源氏が、若くして死んだ母の面影を追って、いろいろな女性と付き合っていく様子が描かれています。
禁断の恋やら、行きずりの恋やら、その数・・・いっぱい!良い人ばかり。古文をそのまま読むよりはずっと、わかりやすく、ストーリーが追えます。入門書として、一般常識として、恋愛(小説)コミックとして、読むとお勧めです。
古典嫌い克服ギプス
ワタクシ、古典が大の苦手。
源氏物語なんて読もうとも思わなかったですね。
でも、すばらしい作品であるということは
疑いようの無い事実だと思ってました。
だって、あんな昔から今にかけて
残っている作品ですしね。
だからこそ、読んでみたいなとも
少々思ったりなんかもしました。
そんな願いをかなえてくれたのがこの本。
源氏物語の内容を忠実に読みやすく表現。
受験にも使えるんじゃないでしょうか。
それほど良い出来。
さらに面白い。
古典嫌いな人にこそこの本はオススメです。
これを機会に
古典嫌いを克服してみてはいかがでしょうか。
ちょっとキツイ・・・。
予備校の先生にすすめられ、男子としてはずかしいながら読んでみましたが、受験必須の源氏物語の登場人物、全体像が把握できて古文に対する意識がすこし沸いてきた。・・・が、とにかく人物がにかより過ぎてわけが分からなくなる。場面もいきなり前触れもなく変わったりするので読んでてかなり辛かった。それでも、ここまでまとめられたのは賞賛に値すると思う。
参考書売り場に並ぶ漫画
内容については省略しますが、この丁寧で美しい漫画のおかげで、私は模試等を切り抜けました。当時はまだ未完結の頃で、漫画になっていない部分が早く出てほしいと祈っていました。たしか、原典と漫画の登場人物の台詞がほとんど一致していたのに驚いたのを覚えています。
数年後、某大型書店の参考書売り場を通りかかった折、棚に「あさきゆめみし」がズラリと並んでいるのを見つけ、「おおっ!ついに!」と嬉しくなって足を止めました。
原典ならではの言葉の美しさも大切ですが、短歌や短編はさておき、ここまで長大になると涙がちょちょ切れ。原典を確認しながらの細かい作業、大和和紀さんは想像を絶するほど大変だったことと思います。
今後もこのような素敵な漫画が増えてくれることを願っています。
光源氏の青春
誕生から元服、正妻葵との苦悩、六条の御息所への憧れと緊張からの疲労、藤壺宮への断ち切れぬ思い。様々な女人と光源氏との間で揺れ動く感情と憎悪。男と女は今も昔も変わることなく恋に溺れ、愛に苦しむということを教えてくれる。若さ故に犯した一生消える事のない過ち、それでもひとはまた強く生きようとし始める。
千数百年前の男女の物語が今同じように現代に投げかける疑問と、そこから見出した源氏の君の真実とは…。
テーマは女性の自由
大学受験前によく「あさきゆめみし」を読んであらすじを頭に入れておくと良い、と言われませんか?確かにあらすじが簡単に分かりやすいので、一読をお勧めします。でも私は受験が終わった後にでも、是非もう一度読んでいただきたいです。読めば読むほど分かることですが、光源氏というプレイボーイに係わった女性たちが何を想い考えるか、すばらしい心理描写がなされています。とくに紫の上の「女性が真に自由になるには」~「生きる事、愛することの素晴らしさ」を悟っていく様は見事、現代女性にも十分通用するでしょう。愛ゆえの嫉妬・悲しみ・もどかしさ、これが1000年以上も前から繰り返されているとは、私たちに通じることたくさんです。考えさせられます。
まさに「もののあはれ」
これを買ったのは中1の頃。
当時、「源氏物語」を紫式部の連想としてしか知らなかった私ですが、難なく話に入り込むことが出来ました。
帝と桐壺が出会い、帝が真っ直ぐに桐壺を愛し始めます。
月の照らす中、一瞬にして目を奪われた主上と、美しい顔を隠す桐壺の更衣。
思えばここから、物語が始まるのですね・・・。
更衣は小柄で儚げな女性ですが、考え方はしっかりしている人です。
女御から嫌がらせを受けても、「こんなに美しい人を自分は苦しめている・・・」と少しも憎んでいませんでした。
頼りにならない侍女を置いて、夜の庭に一人踏み出す彼女は、決して弱い人間ではないと思います。
そして、光る君と藤壺の女御。この二人のお互いへの気持ちは何とも美しいです。
このような立場でなければ、きっといつまでも幸せに暮らすことが出来たでしょう。
この二人の想いが成就しないばかりに、様々な女性たちが各々の恋愛を甘くもあり、切なくもしていくのですね・・・。
最終的に、本当に一緒にいたい人とは離れ離れで、大切にしたい人ほど早くに逝ってしまう。
寂しさを紛らわせるために、色々な女性と想いを通わせても、結局は本当に想う人のために愛する人を傷つけてしまう。
そんな切ない生き方しか出来なかった光源氏の幼少から青年になるまでの話がここにあります。
大和和紀さんは、この微妙で難しい繊細な人物たちの心情を、素晴らしく描き上げています。
絵や人物の仕草、表情、どれをとっても他では表せないものがあります。
読んで損はありません。簡単に古典を学べ、更に幸せに生きるとは何か・・・?そのようなことを語りかけてくれます。
全十三巻。その始めの序章である第一巻。是非読んで頂きたい一冊です。
