- [著]せがわ まさき
- [著]山田 風太郎
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 406361591X
- 発売元:
- 講談社 (2007/09/06)
- 価格:
- ¥ 560 (税込)
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頭脳戦!
今回は腕力勝負というよりは思考をめぐらして敵と衝突する、それが8巻だと思います。
「善」のためなら犠牲はやむ得ない、が沢庵和尚にとっては見ぬふりできなかった。作を懲らし、堀の女達と十兵衛は別行動になり、そして自らおとねと共に悪の巣・加藤明成の城へ飛び込む、、、。果してそれが沢庵和尚の思い通りになっているのか、未だに謎の怪人・芦名銅箔の思うつぼになっているのか、一歩踏み違えば一色触発のようでどちらに利があり不利があるのかわからずハラハラしっぱなしです。それにおとねの演技ならぬ艶技も新たに肝の座った女と変身しアッパレです。今後、どのように活躍してくれるのか楽しみです。反対に、今回も5人の僧侶の犠牲があり、いつも以上に思わずウルっとなってしまうのも彼らの覚悟が伝わってきている証拠だと思います。
幻法・夢山彦とは一体、何なのか?お千絵とお笛は銅箔の秘密を暴けるのか!?次関は来年、、待つのは長いです!
演技派おとね
この巻では、七巻で『どうやら不死身なんじゃないか』という疑惑が持ち上がった銅伯の秘密を探るべく、堀の女は二手に分かれ、お千絵とお笛が江戸に向かいます。残りは会津にこのまま潜伏し、十兵衛とともに沢庵の指示を待つことに。その沢庵は、明成に恨みを持つ女、おとねを伴い、敵の待つ城へ…。
内容自体は★4つですが、この巻で狂人を演じるおとねの演技派っぷりと狂いっぷりが大好きなので★5つにしました。個人的に狂人版おとねは、この作品ではおゆらと並ぶ好きキャラに一気に登り詰めました。9巻の発売は来年だそうで…。待ち遠しい限りです。
ちなみに、七巻の次巻予告に『魔王・銅伯の幻法、「夢山彦」が発動する!!』とありましたが、八巻では発動しません(笑)
脇役たちの奮闘が印象的
蛇の目があとふたつにまで減ったところで、この巻は緩やかな転換を迎えます。
まず第一に、「八人目の復讐者」としておとねが活躍すること。
そして第二に、銅伯の正体を探る必要性から堀の女一部が江戸に戻ること。
表紙にも登場したおとねは、おっとりした箱入り娘から一転。
堀の女以上に凄まじい変貌を遂げます。ただひたすら明成への恨みを晴らすため、もはや一度は死んだも同然と、恥も何もかも捨てて悪に挑みます。
堀の女たちも体をはって戦い抜きましたが、彼女の場合は作り物か、本物か見分けがつきにくいほど見事な狂気で敵を翻弄するのです。
怨念のこもった微笑みと、沢庵と二人きりのときに見せる穏やかな表情の描きわけがさすがはせがわ先生。見事です!
江戸に向かう女二人の護衛をかって出たのは、十兵衛ではなく沢庵配下の僧侶たち。
武芸の心得がまったくない彼らは、文字通り捨て身で守護者となります。
かつて廉助相手にも見せたあの恐るべき覚悟をどう発揮するのか?
その恐るべき勇気の前には、主役たる十兵衛や堀の女たちも霞みます。
今まで脇に回ってきた者たちの、捨て身と献身が印象的な巻なのです。
