- [著]かわぐち かいじ
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 4063726789
- 発売元:
- 講談社 (2008/04/23)
- 価格:
- ¥ 540 (税込)
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この巻から引き伸ばしが始まった気がします
ここ最新の数巻を一度読み返して見ました。感じたのは、この巻くらいから、決定的に何かが欠けてきたなということです。
それを考えてみて、なんとなくわかったのですが、こういう物語に必要な「登場人物の行動に対する、納得の良く動機付け」が欠落しているように思うのです。
登場人物の動くように書いてみる、というスタイルがネガティブに働くと、こういう展開になっていくと思います。人は動くのに、物語が進まない、という典型的なケース。
具体的に言うと、「大和の原爆を止めたら広島に原爆が落ちる」ということを、みらいの乗組員が全く気にしていない。議論すら起きていない。ただ、日本が最初の原爆使用国になることをやめさえるという動機で動いている。みらいの館長が主人公的なこのマンガですが(よってその主人公に有利に物語が進むことは容易に想像が付く)その点において、読者の中に彼の行動に対してモラルハザード的なものを感じる人も出てくると思います。
原爆は使わないに越したことはないが、それならばつかった場合と使わなかった場合の両方において納得のいく説明と動機を、登場人物たちが失っている…
そういう展開が、面白さを奪っている感じがするのです。
かわぐちさんのような希有の才能をもたれた漫画家には、ガス欠を起こすことなく、集中力を最後まで維持してほしいです(沈黙の艦隊でも終盤にはかなりのガス欠起こしていた気が…)
ネタバレ!
草加が発信した通信にホワイトハウスは、激震が走る。その波紋は、マンハッタン計画関係者と太平洋の謎『みらい』に迫る者に大きく影響する。その間隙突きリスクを背負い原爆無機能化作戦に打って出る角松。一方草加は、そんな角松の行動を、想定内である様なシーン。角松の作戦がどうなるなか引きつけられます。
角松達に同行を許されなかったカメラマンが、角松率いる原爆無機能化部隊に手渡したデジカメの存在が、物語に大きな影響を与える様な気がします。次巻への大きな布石と思える35巻です。
36巻発売の7月23日前後まで待ち遠しいです。
根拠のない決断
最近,登場人物の判断過程があまり詳細に描かれていないように思え,どうもどの決断も根拠がないように見えてしまいます。また,どのような結果を想定しているのかも曖昧にされているようで,どんな結果が起きても,その人物の想定内なのか想定外なのか,その心情をうかがい知ることができず,どうも感情移入できません。宙ぶらりんなまま物語が進行しているように感じます。
