- [著]古川 裕倫
- カテゴリ:
- 新書 (190頁)
- ISBN:
- 4087204367
- 発売元:
- 集英社 (2008/03/14)
- 価格:
- ¥ 714 (税込)
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笑顔は実力の証
古川裕倫『バカ上司、その傾向と対策』集英社新書¥680-にこう書いてありました。
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(上司が)暗いと部下の士気が下がります。
孫子の兵法に「善く戦うものは勢いにこれを求め、人に責めず」とあります。
戦上手な人は兵全体の勢いを最優先に考えるものであり、個々の兵士の能力や働きをいちいちあげつらったりしない、と言っているのですが、細かいことばかりに拘泥して思い悩むような暗い上司の下では、部下に元気(勢い)が出るわけがありません。
また、上司が暗いと部下は話しかけるのが億劫になります。
その結果、コミュニケーション不足に陥ります。(25p)
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人は、思い煩うことが多くなると、暗い顔になります。
悩みは脳のワーキングメモリを占拠してしまうからです。
笑えるのは、このワーキングメモリに空きがある証拠なんです。
空きがあるから、くだらないばか話も意識に乗せて笑える。
空きがないと、くだらないばか話が鬱陶しく思えてしまう。
余裕のなさです。
特にリーダーとなる人は余裕がないといけませんね。
余裕のなさは、部下にも伝わります。
ワーキングメモリが不足しているため、部下への指示命令もいいかげんになり、部下の仕事も雑になりがちです。
それが失敗を生み、ますます余裕がなくなり、笑うどころじゃなく、暗い顔になっていく。
そういうリーダーの言うことを部下が聞くわけがありません。
聞くと失敗しちゃうんですから。損しちゃいます。
そばに寄りつかなくなるのも当然です。
コミュニケーションどころではなくなってしまいます。
笑顔は余裕が生み出します。
余裕は実力が生み出すのです。
人は笑顔のあるところに集まってきます。
だってその方が楽しいし、得にもなるからね。
いつもへらへら笑っているはバカに見えるかもしれませんが、実は実力の証なんです!
自分がバカ上司になっていないか、確認するための本として。
人望がなく部下からも嫌われ、社内でも陰口を叩かれそうな上司のタイプを、「イヤな上司」「ダメ上司」「バカ上司」の3タイプに分類し、どのような傾向を持っているか羅列している。
タイトル通り、部下がついてこない駄目な上司の傾向を挙げ、部下はどう接したら良いか、ということが自身の経験談をもとにまとめられている。よくありそうな上司と部下の関係本になってしまっているため、あくまで表面的な内容を記してある程度。
正直、期待を遙かに下回る内容であり、社会人経験の浅いビジネスマンやマネジメント系の本をあまり読んだことがない人にとっては、学びがあるかもしれません。部下を持つ立場に身を置いてみて、部下が自分についてきてない、信頼されてないと感じたら、何が問題か、自分は駄目な上司になっていないか、確認する程度に読むのであればいいのではないでしょうか。
来るべき闘いに向けて
ある程度の年齢になってから性格を直すなんて、とても難しいし、
能力の有無なんかも、見方によって変わる。完全に線引きはできないでしょう。
その意味で、イヤな上司、ダメ上司は許してあげなさい、という本書の主張、
まことに共感できるとこと大であります。
だけどわが身かわいさから組織に害を与えるバカ上司とは「断固闘え!」。
そしてその闘い方も指南してくれて、大変勉強になりました。
来るべきUSB上司(意味は本書を参照のこと)との対戦に向け、
まずは自らを鍛錬する励みとなりました。
新入社員からすでに上司となった人まで、
また自らを振り返るためにもお奨めです。
お薦めの対象の範囲の広い本
この本を読む人のほぼ全員が自分の周囲にいる人を思い浮かべながら読むだろうと思います。私自身もそうでした。が、なかなかイメージが一致しないでいたところ、P.76から始まる「『イヤな上司』『ダメな上司』は許せるが、『バカ上司』は許せない」以降はおもわず頷いてしまう人物像が描かれていました。笑っていられないことですが。
タイトルにあるように、そういった上司に関する「傾向」だけでなく、ある程度説得力のある「対策」も書かれています。ただし上司クラスの人間にまっとうな人間がある程度いる場合に役立つ方法で、「バカ上司」が連帯感を持ってつるんでいる場合には無効な対策でもあります。
いずれにしても「上司」との関係に悩んでいる方、将来メリハリのある人物になりたいと考えている方、些細なことまで決裁を求められていると感じている経営者の方など、お薦めの範囲の広い内容でした。
