- [著]北方 謙三
- カテゴリ:
- 文庫 (395頁)
- ISBN:
- 408746282X
- 発売元:
- 集英社 (2008/04/18)
- 価格:
- ¥ 630 (税込)
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おもしろかった
三国志を読み終えた後、何冊か本を読んだが物足りなかったので、水滸伝19巻+1冊に手を出しました。最初19巻という多さにひるみましたが、読み始めると一気に読み終えました。
最後の展開からすると、楊令伝を読むのが楽しみです。
この本を読むと、今の日本で替天行道の旗が上がっても不思議じゃない気がしてきます。
よく似た名前の登場人物が多いので、慣れないと誰が誰だか途中わからなくなる時もありました。
オチが惜しい
3週間ほどで一気に19巻まで読み進んだ。しかし、結末としては、何とも肩透かしな感じ。散り際に激しさや華が欲しかった。「楊令伝」に続くからまだ許せるけど、これでホントに完結だったら、心底がっかりしたと思う。ということで、この評価は、あくまで19巻単体としての評価。まあ、どんなに低い評価がついていても、18巻まで読んだ人は、手に取らずにはいられないだろうけど。シリーズ全体を通して評価すれば、5つ星。「志」を持って生きることの、なんと素晴らしきこと!
作者も真面目な方なのでしょう
『楊令伝』が出ていることもあり、17巻くらいから
李富・聞煥章たちとの決着がつかないのは予想していましたが、
これでは梁山泊の主要メンバーたちは楊令を世に出すための踏み台に過ぎなかった、
とすら言えそうです。
林冲の唐突な死に様も”騎馬隊を楊令に引き渡すため”に感じました。
あれだけ延々と続けてきた騎馬隊同士の対決も消化不良な気分にさせられました。
最後も、革命に殉じるなら文官たちも凄絶な死に様を示すべきでしょうし、
次世代への希望をつなごうとするなら宋江だけは官軍にはっきり判るように
開けっぴろげな感じで死ぬべきだったでしょう、終戦宣言として。
王英も…これでいいのでしょうか?
これならあのひどいエピソードも無しにして欲しかったものです。
全体的に、全員が真面目すぎ。女性の描き方も男に都合がいい感じばかりで、
自立した女性が読んだら腹を立てるのではないでしょうか?
水滸伝の本来の魅力は荒々しさといい加減さと勝手気ままなところ、だと思うのです。
ただ、私の好きな『水滸伝』が、様々な変更を加えられたとは言え、
これだけの評判を呼ぶ形で刊行され、完結したのは嬉しい限りです。
原作を読もうとする人もゲームをやってみようとする人も出てくることでしょう。
何より、「最後の一行まで書ききる自信がある」と言い切ったことを
見事実現した作者には敬意を表します。
いろいろ文句を言いつつも全巻を読み切り、
毎月、新しい巻が出るのを楽しみにしていたのは事実なので星4つで。
果てなき豪傑たちの夢
次々と倒れゆく同士達、生き残った者達の決意。
白熱する戦闘、張り巡らされる戦略、感動の友情、嫌われ者の漢としての死に様、と、褒め言葉をいくつ並べても足りない。そんな最終巻でした。ブラボー
終わり方は、賛否両論が出ると思います。中途半端だ!という声も多いでしょうが個人的にはとても良い終わり方だと思いました。
原本と違い、続編も出ているのなら、童貫死亡とか、梁山泊全滅とか、そういう安易で白ける終わり方より数段いいんじゃなかろうかと思います。個人的な意見ですけどね。
早く続編読みたい。でもハードカバー高いんだよなぁ
ついに完結。完結してほしくなかった小説No.1かも。
ついに全19巻が完結。
早く終わりを読みたいような、いつまでも読み続けていたいような複雑な心境でこの巻を開いた。
もはや、中国古典の一大絵巻「水滸伝」とはまったく別のストーリーになってしまっている。
「おいおい、南方の宗教反乱はどうなった?」なんて野暮な疑問はこの際どうでも良いのではないか。
原典の人物設定を下敷きに非科学的な要素を極力排除し、なおかつ激しく胸を打つ物語に再構築された。
一般的には、反乱の経済的基盤がどうの、兵站の確保がどうのといった論理的な裏話が多くなれば、言い訳や説明めいて物語の高揚感は低くなってしまうはずなのだが。
北方先生の筆力に敬服する。
イデオロギーという言葉でも宗教という言葉でも適切に言い表せない「替天行道」の志。
やはり志という言葉が一番適切だろう。
宋の統治に対する漠然とした不満に言葉を与え、よりどころを築いた「革命第一世代」の男たちの戦いはこの巻で完結する。
それも見事に、清々しいまでに完結する。
この巻に至るまでに戦死したものは数知れず、この巻でも壮絶に戦って戦死するもの、梁山湖で溺死するもの、砲の破裂に巻き込まれ爆死するもの、自ら死を決意し受け入れるもの。
志を共に抱いた友を見送り、生きることを選ぶもの。
命を賭しながらなによりも暗い闇を抱えたまま生きることを「選ばされた」もの。
戦いの幕を開けた男たちの役割は終わり幕が引かれた。
それでも志は消えてなくなるわけではない。
正規軍は勝たなければ負けだが、ゲリラ兵は負けなければ勝ちであり、「替天行道」の志を抱いて戦えるものがいる限り「完全な負け」はありえない。
志の種を心に植えられた「革命第二世代」の物語が、「楊令伝」なのであろう。
読みたくて読みたくて仕方なかった。
ようやく読める。
まもなくGWなので、「水滸伝」1-19巻と「楊令伝」1-5巻を読破しようと思っている。
水滸伝としての決着が見たかった
北方水滸伝、最後の一冊です。
毎月一冊一年半に渡って文庫刊行されていた長い長い水滸伝の物語もこの巻で終了致しました。原作と大きく違って物語中盤から次々と命を落としていった、梁山泊の英傑たち。晁蓋が、林沖が、魯智深が、秦明が、次々と命を落としつつも宋という国と信念をかけて戦いのうちに命を落として行きました。その彼らの最後の戦いがこの巻で語られています。
ただ、正直、予想していたような形での終わり方ではなかったので驚きました。ここまであれだけ激しい戦闘につぐ戦闘の物語だっただけに、ここでいよいよクライマックスとして、総力戦の末のはっきりとした結末がくると思っていました。原作を大幅に変更していただけにどういう形になるかは別として、童貫率いる禁軍との戦い、ひいては宋との戦いに決着がつくと思っていました。
しかし。物語はそういう終わり方はしませんでした。確かに、宋江率いる「水滸伝」の物語としては、最後の最後に、象徴的な「替天行道」の旗のエピソードで幕が降りました。でも、本当の意味での物語はまだまだ終わらないまま、新しい楊令の物語に引き継がれていきました。
正直、これはかなり意見が割れる終わり方だと思います。個人的には、あくまで水滸伝の物語としてここで完璧な形で物語に結末をつけて欲しかったなという気がします。楊令の物語は物語としてまた別に続「水滸伝」という形にして、ここまでの結末を物語的に付けて欲しかったなと思います。なんだか最後がちょっと残念な終わり方という気がします。途中迄がものすごく面白く、盛り上がっただけに逆にすごく残念です。
