- [著]東野 圭吾
- カテゴリ:
- 文庫 (332頁)
- ISBN:
- 4087462846
- 発売元:
- 集英社 (2008/04)
- 価格:
- ¥ 580 (税込)
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シンデレラはとってもテクニシャンらしい
人間の内面は、醜くて、しかも面白い!!自分をよく見せようと必死になる人間、そもそも自分のことをまったくわかってない人間。すべての女性が巨乳に見えたり、ストーカーになったり、ちょっとブラックでちょっとエッチでかなり面白い短編集。
もうひとつの大いなる助走
筒井康隆の「大いなる助走」をパロったような短編が掲載されているという噂をききつけ、読んでみました。確かに、「大いなる助走」!
でも、死人は出ませんが。
文壇裏話をパロディにした作品が、とにかく楽しい。このB級的なノリと、しかしどこか真剣な批判精神が行間から滲んでいて、まさに怪作。
冒頭で登場した万年候補止まりのベテラン作家が、最後に新人賞の「選考委員」に選ばれるというくだりとその落ちは、暗澹とした気分になりました。しゃれにならない。
ブラックですね…。文壇楢山節考として読んでしまいました。
文壇ネタ+下ネタ+…
本作は、公の場では笑えないけれど、
思わずほくそ笑んでしまうという内容が詰まった短編集です。
特に目を引くのが、タイトルにも掲げたように、
まず、著者の経験を多分に踏まえたであろう、
文学賞を巡るブラック・ユーモアに満ちた4編です。
とりわけ、空気の読めない寒川センセイと熱海クンには、
著者は突き放しているようでいて、強い思い入れを抱いているようにも思えます。
次に、インディーズAVのタイトルのような、男子向きの3編の魅力も捨てがたいです。
男の悲哀を描く「インポグラ」、「ストーカー入門」ももちろんですが、
絵が浮かんで笑えたのは、何といっても「巨乳妄想症候群」でした。
主に著者のシリアスな長編小説を好んでいたのですが、
これを機に短編小説も読破していこうと思わせてくれた、
著者の引き出しの多さを如実に示す逸品です。
会社でバカ受け
インポグラを、会社の弁当を食いながら話題にしたらバカ受け!
みんな、飯が食えなくなるほど、笑い転げ、笑いすぎて
腹が痛くなるほど、話した俺まで、腹が痛くなって、
日本は、平和だーなーなんて言う始末。
平和ではないのに、そんな言葉が出てしまうほど、面白い!
おもしろい
東野圭吾の短編集大好きです。ミステリーを書く東野圭吾とユーモアを書く東野圭吾が世の中には二人いるのか?と思ってしまうくらいギャップがある。 特に『臨界家族』がおススメです。
まさにブラックな笑い。
「黒笑」タイトルそのまま、ブラックな笑いがちりばめられています。
個人的には、子供をターゲットにした玩具業界の企みを拒みつつも、
結局は玩具メーカーの企みにハマっていってしまう「臨界家族」。
女の見栄とそれによって良い様に踊らされてしまう、お人好しの男性を
風刺した「ストーカー入門」が好きです。
他にもいろいろありますが、どの作品も短いながらに濃い「黒笑」が盛りだくさん。
「爆笑」はしなくても、思わず「ニヤリ」としてしまいます。
東野氏の「白夜行」や「さまよえる刃」などの重い作品の後の毒消しに最適です。
いろんな種類の笑いを味わえた
一篇、20〜30ページの短編集。
さまざまな種類の笑いが詰まった小説だ。
条件設定だけで笑ってしまった「巨乳妄想症候群」。
笑いながらも感心してしまった。アイデア商品の
アイデアをさらに活かしたアイデア商品を作ってしま
う「インポグラ」。
男性ならだれしも笑える「モテモテスプレー」。
笑いながらも男性ってつらいな〜としんみりしてし
まった「ストーカー入門」。
小さい子どもを持つ親なら必ず共感する「臨界家族」。
個人的には、最初の4篇が一番笑えた。
この4篇だけ、関連性をもった内容で、売れない小説家と
新人賞をとった小説家をテーマにした小説だ。
誰しもがもつ内心と外向きの顔のギャップ。それが見事に
描かれていて、自分も同じだと思いながらも笑いが抑えきれ
なかった「もうひとつの助走」。
ラストでは、思わずうなってしまった。そして、あとから
笑いがこみあげてきた「選考会」。
ちょっと気持ちがへこんだときには、20〜30分この本を
手にしてみれば、少しは元気になるかも。
ブラック
予め知っておいた方が良い事として、この本は笑える様な話はあまりない、って事です。
作者が息抜きで書いた様な短編集だけど、最初が小説の賞レース関連の話で、後半はバラバラに短編が収録されています。
短い事もあって読みやすいし、テーマも楽しいモノばかりでサラッと読めます。
東野圭吾の作品は悪く言えば「重たいモノ」が多いので、こういった内容のものは貴重。
個人的なツボは「ストーカー入門」。
女の子の行動が面白かった。
黒笑(ブラックユーモア)
『怪笑小説』『毒笑小説』に続く、ブラックユーモア・シリーズの3作目。
最初の4作品は「文壇裏事情ネタ」です。
設定はもちろんフィクションですが、巻末の奥田英朗氏の解説でも「編集者が情熱を注ぐのは賞を獲れそうな新人と売れる作家に対してだけである。」と書かれている通り、ここに出てくる編集者の言動などはかなりリアルに近いものなのでしょう。
それゆえ人によっては、「見る必要のないものを見せられた気分」になる部分もあるかもしれません。
しかしこのような裏事情を同じ世界に属する著者が「黒笑」という形で描き世に広めた、その著者の「黒笑っぷり」を、私はぜひとも絶賛したい。
あと、名作童話をブラックユーモアに仕上げた「シンデレラ白夜行」は、その掛け合わせ方の上手さが光ります。いっそのこと他の童話でもやってほしいぐらいです。
また、最後から2作目の「笑わない男」は、それまでの濃厚な「文壇裏事情」や「男と女モノ」を読んだ後だと、話の流れがあっさりした印象がありますが、「こってりしたものを食べた後にはあっさりしたものを食べたい」のと同じく、すっと入ってきて素直に「ぷっ」とふき出しました。
作品の配列のバランスもいいのでしょうね。
ただ、下ネタ系と、「女にふりまわされる男」が出てくる内容が、私はあまり好きでないので-1としましたが、ブラックユーモアシリーズ3作を一気に読んだ今、他にも同著者の「ユーモア本」があればぜひ読んでみたいと思いました。
新作は楽しみ!!
作者、東野圭吾さんの作品は毎回新作が出ても 期待を裏切らないのが嬉しい!!
是非読んでみてください!!
