- [著]つの丸
- カテゴリ:
- コミック
- ISBN:
- 4088574702
- 発売元:
- 集英社 (2007/08/17)
- 価格:
- ¥ 530 (税込)
- 在庫状況:
- 在庫あり。
ユーズド商品:¥ 1 より
地方競馬の現状
『みどりのマキバオー』が、根性・努力・勝利を描いたいかにも少年漫画的な漫画だったのに対し、こちらは劣等感ただよういわゆる負け組を描いた漫画です。
しかしながら、どちらも「挑戦」を描いている点では変わりありません。
(そういう意味では、同じジャンプ作家・井上雄彦の『スラムダンク』→『リアル』の流れと似ていると思いました。)
場所は競馬界のへき地・高知であり、主人公ヒノデマキバオーは競馬場の見せ物状態で、競走馬としては土俵にすら立てていない状況です。 一度は競走馬として挫折したマキバオー。はたしてここからどのように物語が進むのやら・・・
勝ち組・負け組という言葉にしばられている現代、広く読まれてほしい本です。
ミドリのマキバオーの続編であって続編ではない。
1巻のつの丸氏の作者コメントの一部ですけど、これが全てを物語っていると思います。
安易な前作の延長線上の話ではありません。
世界観だけ繋がっていて旧作のテイストもあるが完全に新たな物語です。これから読み出す新しい読者は勿論、旧作 ミドリのマキバオーを読んでいる私のような人も新鮮な気持ちで読めます。ただ、前作を読んでいた方がより親近感はわくでしょう。
前作のマキバオーも色々と苦難がありましたが、それとは違った形の苦難が今作のマキバオーに降りかかります。
前作もパーフェクトだったけど少年誌から青年誌に移った分、話の内容、心理描写がより深い。
・゚・(つД`)・゚・ 文太・・・
同じ思いが・・・
あれから10年後。
ダントツのつわものフィールオーライが活躍する中、一人の観客が
ぼやいている、
「でもマキバオーの時代はつわもの揃いの黄金時代だった」と。
そのぼやきを聞いて周りの新しい時代のファンたちは「過去の栄光に
しがみつく時代遅れのうぜぇ奴」と失笑をあびせる。
なんか読んでいて初めのほうから涙が出そうになりました。
自分が大好きだった馬が大活躍していた頃がちょうど10年ぐらい前。
平成の最強時代と言われていた時でした。
そしてその後大活躍したテイエムオペラオーやディープインパクト。
彼らは確かに強かった。ディープは別格だったかもしれないけど、でも
あの最強時代後はあまりにも他に強敵がいなさすぎた。
でもそう思っている自分もやっぱり過去にとらわれすぎ?
とふと思ってしまいました。
みどりのマキバオーとは完全に切り離して読んだほうがいいと書いて
あったので恐々読んでみましたが、立派に物語りは引継がれていました。
当時の馬達が種牡馬になって・・・
たいようのマキバオーには今後も期待大です!
ファイティングポーズを取る自由だけはあるんだ!
小学生の時からモンモンモンにはまって以来、マキバオー、サバイビー、ごっちゃんです!!、とリアルタイムに小中高大にて僕の心の鷲づかみにしてきたつの丸先生。
ごっちゃん終了後、連載ギャグ一本化でいささか迷走したか?と思いきや、再びストーリー物に帰ってきてくれた。
元々テンポ良いストーリー展開に、ギャグを交えつつ、感動的に話を盛り上げるその作風には定評のあるつの丸先生だが、(上記作品は全て残業(加筆)を加え、丁寧に風呂敷を閉じている)
この「たいようのマキバオー」では、トップランナーになれない(コンプレックスを抱く)側を負け組と呼ぶとして、その負け側にスポットを照らし、ドラマを展開させる新境地に達した。
もしかしたら「たいようのマキバオー」は「みどりのマキバオー」に人気は遠く及ばないかもしれない。
でも負け組にだって、”ファイティングポーズを取る自由だけはあるんだ!”というエールを送りたい。(同じく僕の好きな須田信太郎先生の言葉を拝借)
つの丸ワールド
「ヒノデマキバオー」に主人公が変わり、高知競馬場からの物語スタートになった「マキバオー」の新シリーズ。
「つの丸」の底力をまた見せ付けられたような気がします。
いろいろな漫画が「続編」的なものを出していますが、大半は「一作目のほうが面白かった」というのが落ちです。
しかし、今作の「たいようのマキバオー」は違うものを予感させてくれます。
高知競馬場の財政危機という生々しい現実を、しっかりとつの丸らしいギャグでコミカルに描き、その中でも、また人馬の友情を描き出す・・・。
今回の巻では、あの悲劇のドーハワールドカップ後の最強世代の競走馬たちの後も少し知ることができますし、マキバオーの主戦騎手だった「彼」もでてきます。
「モンモンモン」から続き、マキバオー、そして、「たいようのマキバオー」へと引き継がれてきた、「爆笑と感動」が融合されたつの丸ワールドが好きな人には、買わなきゃ損です。
もちろん、初めて読む人も十分楽しめる内容になっているので、この機会に「つの丸ワールド」を感じてみてはいかがでしょうか?
The Rising Sun From The Ocean
舞台は、ミドリマキバオーの時代から10年後、高知競馬。
主人公は、姿形はそっくりな、甥に当たるヒノデマキバオー。
今回はレースそのものだけではなく、地方競馬を取り巻く環境をうまく織り込みつつ、
中央・地方の対比、また地方の中でも恵まれた南関東と最も厳しい高知に軸となる馬を置き、
話を多面的に展開。1巻はそれらが劇的に描かれていく。
1巻の見所はなんといってもマキバオーの初勝利。高知の最下級戦(E5)をここまでドラマチックに描けることに感動した。
そしてこの巻の最後、サトミアマゾンの息子、アマゾンスピリットが京浜盃で初登場する場面には、やはり読み終わった後鳥肌が立つのだ。
