東京膜 (クイーンズコミックス)

  • [著]渡辺 ペコ

カテゴリ:
コミック
ISBN:
4088653238
発売元:
集英社 (2006/01/19)
価格:
¥ 530 (税込)
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評価: 5.0
2008
05/24
Sat

女、一人、生きる。でも一人じゃないこともある。

100.0% (1 / 1)
[No.6] posted by natsuyasumi

短編集。夫婦の話もあるけれど、
ほとんどは妙齢の一人で生きる女性が主人公。
振られたり、片想いしてみたり、泥棒に入られてみたり、
と、なんだかんだある中で、一人であることを噛み締めてみたり、
一人ではないんだと言うことを発見して救われたり、
というお話が多いです。

なんてかくとベタな人情物って感じですが、
主人公達がまっすぐした視線を持っているので、
べたつくことなく、抜けがよい物語たちでした。

あと、兄弟の絆の描かれ方も素敵でした。
疲れ離れずだけど、ちゃんとお互いを信頼しあっている物語は、
あたたかい気持ちになれました。

読後、気持ちがアップする、素敵な作品集だと思います。
女性だけでなく、男性も共感するところ、あるのじゃないかな?

2006
05/17
Wed

味わい深さを持った作品

100.0% (3 / 3)
[No.5] posted by 海山ごはん

東京在住の若者にスポットをあてた、1話読みきりの短篇集です。
始めの一、二篇を読んだ感じではどうもなじめないなと思たのですが、だんだんと読み進むにつれて、作中には書かれていない背景をも読者に読ませるような、奥深さを感じて好感を抱くようになりました。
端整ながらどこか力強いものを感じさせる、絵のタッチも好感が持てます。

2006
04/02
Sun

暖かいため息が出る

66.7% (2 / 3)
[No.4] posted by ゆえりゃん

蛇にピアスを漫画化した渡辺ペコのオリジナル作品の短編集です。
デビュー作から光るものをギンギンに感じていたので、
蛇にピアスも楽しく読みつつ
彼女自身から生み出されるものを租借したいなと思っていた矢先でした。
一話完結の物語が詰まった単行本ですが
結局のところ彼女が表したいものはひとつなんじゃないかなと思いました。
財布の小銭入れをそっと覗いて
500円玉を見つけたらレジに行ってしまいましょう。

2006
03/31
Fri

この女子漫画スキ

100.0% (4 / 4)
[No.3] posted by ガム

ダヴィンチに載っていた4コマ漫画がなかなか良かったのを覚えていたから、本屋で時間潰し漫画を探していた時に手に取りました。大正解でした。
わたしの先入観で、最近の格好良さげな女子漫画は、エロをさらりとかいたりとか超恋愛な感じてんこ盛りとか思っていたのですが(だったらちょっとうんざりだなと)、さっぱりした日常が初夏っぽい空気でかかれてて読み終わってとても気分が良くなっていました。登場人物がみんな友達になりたい感じの人で、どれも続きが読みたいお話。

2006
02/12
Sun

魅力的な「妙さ」

100.0% (3 / 3)
[No.2] posted by tawawa

サブカル的な小ネタあり
正統な少女漫画のリリカルさあり
笑えるギャグがあり
グッとくる切なさもある
一言でいえない魅力が詰まっている本。この妙な感じがすごくいい。
さらっと読むこともできるけど
いろんなところにフックがあるから
実はとても深い漫画だと思う。

まだ新人なのに、懐の深さを感じさせる人。
今後の活躍にも期待したいので☆は4つにしておきます。

2006
02/01
Wed

時代を代表する漫画家(になるかも)の実質的デビュー単行本

90.9% (10 / 11)
[No.1] posted by カスタマー8

「蛇にピアス」の漫画化で単行本デビューした新人漫画家、渡辺ペコの実質的デビュー単行本とも言えるオリジナル初単行本です。

これが、とても面白かったのです。病気も死も暴力も無い、地味な話ばかりの短編集なのだけれどなかなかに一話一話がどこかヘンテコでとても味わい深いのです(美男美女が出てこないような良質の単館系映画を見たときのような味わいでした)。

連載時はヤングユー誌(あるいはその増刊)に載っていたのですが、典型的なヤングユー誌の作品から想像されるよりもずっと青年誌っぽい感じがあって(それでも良質の少女マンガにあるリリカルな感じが残っていてそれがまたいいのだけれども)、いままでに無かったような感じの、とても独特な漫画だと思います(あまりにも独特な感じなので、読んでいていつのまにか色めきたってしまいました)。

まだ読んだことの無い人に渡辺ペコの作風を敢えて説明するのなら、「黒田硫黄」と「くらもちふさこ(特に、天コケ以降)」を合わせたような作風、と私なら説明するかもしれません(異論は大いにあるかもしれませんが、むかし枡野浩一が南Q太の作風を紹介するときに「岡崎京子」と「内田春菊」を合わせたような作風、と紹介していたのと同じような比喩だと情状酌量ください)。

ともかく、とても独特な作風を持った(それでいてメジャー誌で活躍できる一般性を持った)希有な漫画家の実質的デビュー単行本として、(特に漫画読みには)一度読んでみていただきたい作品だと思います。(ちなみに、男子でも普通に読めると思います)


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