- [著]浦沢 直樹
- カテゴリ:
- コミック (254頁)
- ISBN:
- 4091852785
- 発売元:
- 小学館 (2002/02/28)
- 価格:
- ¥ 580 (税込)
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恐ろしくないモンスター
ミステリー好きなので、こういうストーリーはとてもワクワクします。
でも、肝心の「モンスター」の正体に肩透かしを食らいました。
一流の漫画家の想像力が産む最悪の怪物とはどんなものかと、
どんだけ恐ろしいモンスターを登場させるのかと期待してたのに。。。
このモンスターを怖いと思わない、そういう自分が読んできたいままでのものが
いかに極悪なものだったのだろうかと、そっちで愕然としました。(ウソですが)
ともかく、あまり新鮮味がなかったのが残念です。
絶賛レビューばかり読んで期待しすぎました。
自分としては、一気買いして失敗したと思っています。
どこを評価するのか
この作品を簡単に言ってしまえば、「ありふれた素材でも、有名料理人が腕をふるうとこうなる。」という事だと思います。
考えてみれば、今時に限定すれば、すべてといってもいいんじゃないでしょうか?
まったく新しい物語を期待するほうが無理なんだろう、と思い悲しくなりました。
という事で作者の腕は高評価ですが、最後が、へ?これで終わり?結局今までなんだったの?とシャボン玉がはじけて、夢から覚めたようでした。
もう読んでからかなりたちますが、今思えば、最後の1コマだったと思うのですが、ヨハン・リーベルトの病室での状態は、作者自身の姿とだぶらせていたのか、と笑ってしまいそうになりました。
結論は気持ちは星1つですが、総合点では2つ。
怖かった
友人の評判がよかったので18冊まとめ買いして読んだが、怖かった。
夜、家族が寝静まった頃、机の電気だけで読んでいたのが悪かったのかもしれない。ラストや長期連載等、色々評価が分かれているみたいだが、私にとってはスリルのある、精神的に怖い思いをさせてくれる作品だった。こういう怖さは久しぶりだ。
ああ・・・要は逃げたわけねw
タイトル通りです。
たかが漫画とは言え作者が作品から逃げるとこうなるんですね(失笑)
ツインピークス商法を思い出してしまったw
感動の最終巻!
ラストに感動。この一言につきますね。浦沢先生の作品はどれも完成度が高く、吃驚しました。伏線も一つ一つ丁寧に紐解かれ読みやすいです。超オススメですよ。
持ち上げた周りに責任がある
傑作と言われる一方で長いだけだとかハッタリだとかいう不評も確実に存在する。
何故こんな事がおこるのかと言うと、恐らくは不明瞭な部分の存在が原因だと思います。
読者の想像に委ねるというのも一つの手段ではあるけども、それなりの答えを導く為の
ヒントが少なければわだかまりを残すだけでしかありません。EDは違う意味での恐怖を喚起されたからその点は成功しているけど、結局どんな意味があるのかは分からない。
ヨハンがわざわざ妹のアンナに変装する意味もよく分からず消化不良気味。
読者もキャラクターと一緒になって振り回されている印象を受けました。
単に「分からない奴は馬鹿なだけ」ということで片付くと言えば片付くのでしょうが、
せめてあの丸投げともとれるラストについて、分かりやすい説明が欲しいところです。
味のある登場人物も多く、先の見えない展開など良いところも豊富です。人々との交流の描写は昔よりも上手い。
終わらない恐怖
ラスト十数ページ
自分は
「あぁ、浦沢先生よ
やっぱり最後はほのぼのと、締めてくれるんだね
今回のテーマはアレかな
『どんなに傷を負っても生きてる限り、歩かなきゃいけない』
とか、そんなとこかな」とか、思ってました
…自分は間違っていました
まさかあの十数ページで全てを破壊しつくすとは思いもしませんでした
ルンゲ警部も、グリマーさんも、何から何まで霞みました
ヨハンにはまだそんなものを寄せ付けない深い、深い『なにか』がありました
恐怖、不安、憎悪…
そんなものじゃ足りません
人間にしかないオドロオドロしい『なにか』
まさに『なまえのない怪物』がそこには存在したのでした
色々な人間がいるということ
ラストについて議論が起こるのは浦沢先生の勝ちってことでしょう。それを狙ってたと思います。
謎を残したまま放棄した作品だなんて声もあったけど、私はこの答えは浦沢先生もわかってないんじゃないかと。
浦沢マンガはまず、主人公達が中心ではないというコト。
マンガにありがちな、世界の中心は私たち のご都合主義 がなく、
主人公達から始まるのではなく、あった「モノ」に巻き込まれてゆく。そのあった「モノ」が主人公という感じ。
テンマはただの駒だったのでは・・・。
そして凄くリアル。なにがって恐怖がリアルとかじゃなくて人生が。
マンガの中盤になると、毎日が銃撃戦なワケではなく、長々とまったりとしすぎた気だるさがある。←ここであきる読者が多い。
私はここにすごく人間臭さを感じるわけですが。人生毎日が破天荒なワケではないな、と。
浦沢の作品は、今日も世界の片隅でこんな風に生きてる人がいる。そういうマンガじゃないかと。
ヨハンの行動は
あくまで創りモノのエンターテイメントとして見るともの足りなさや、理由の無さに目についてしまう。
でもリアルな現実としてみると、人間なんて矛盾だらけで行動に理由をもたないコトが多いんじゃないかと。
ヨハンの殺しの理由なんて、同じ環境で育った人にしか理解できないんでしょうね。
創造力&想像力の貧困
ヨハンの動機が全く頂けない。幻想的な雰囲気のストーリーの中で、現実的な動機をもってくるとしらけると考えたのか、それにしてももう少し大人に「動機」を首肯させるものであってほしかった。現実の世界では、もっと不幸にさい悩まれている人がどれだけいることか・・・。
点睛を欠く
スリルとサスペンスまんさいのちょう大作ですが、わたしは最後までよんで、がっかりしました。
1)人の命は平等ではありません。ふだんは、差別の必要がないからしていないだけです。Dr.テンマは万人ののぞむ医師のすがたでしょうが、かれののうりょくをかんがえると、不自然です。しかも反省がない。
2)さいごに明かされたエピソードは、どこかの映画でみたのとおなじせっていです。わたしはどの映画か言うこともできますが、この作品を読む上で大切なひみつですから、やめておきます。
3)いちばんさいごのページは、おもわせぶりで、まったくいただけませんでした。この閉じかたに、いったい何の意味があるのか。
最後の最後で作者は幕引きを誤った。「10年に一度の傑作」との声もあるが、私は同意しない。せっかく17巻までは楽しんだのに・・・。
