深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

  • [著]沢木 耕太郎

カテゴリ:
文庫 (238頁)
ISBN:
4101235058
発売元:
新潮社 (1994/03)
価格:
¥ 420 (税込)
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995 位
評価: 4.5
2008
10/04
Sat

沢木作品の中で唯一手元に残した本です

0.0% (0 / 1)
[No.60] posted by 拳太郎

1年掛けて、大陸を貧乏旅行する経験自体は、良いことだと思うのですが、沢木節よろしく「だから俺は、他の若い奴より偉いんだ」的な態度には苦笑してしまいました。
でも、読み物としては面白いです。入社試験時の敵前逃亡に対し、もっともらしい言い訳をする所は「自分には優しい人なんだなぁ」と人間、沢木耕太郎さんを見た思いがして、良かったですね。バックパッカーやった奴が偉らいなら、日本で義務化すれば良い。とおもわせる逸品です。
読み物としては、面白いのでオススメです。

2008
09/01
Mon

これから旅に出ようとする若い人にも良し、またかつてバックパッカーを気取ったおじさんやおばさんには、なおさら良し

[No.59] posted by シュー

その昔、1ドルが360円だった。それがバブル期に80円になったこともあった。円高はバックパッカーに都合が良く、またアジアへの旅はもともと物価が安く過ごすことができるメリットがあって私のような貧乏学生にも海外旅行ができた。この小説を読むと、今すぐにでも旅立ちたくなるが、現実的には、家庭を守り、子どもを進学させねばならず、家のローンも残っているし、仕事をやめる勇気はない。ということで、再び合流する楽しみは20年先の退職後にとっておく。

小説中にとても共感できる部分が、2つある。その1つは、道を聞かれるくらいに現地に溶け込むと、旅人側は好奇心に満ち溢れていても、現地の人から外国人とは思われず、透明人間になっていくような快感があるということ。
もう1つはマカオのカジノで大金をスッてドロップアウトするのか、しないのか心理的な境界線上の揺らぎを主人公は一種の快感だという。
この2点に共感できる理由をうまく説明できないのだが、いずれにせよ、知人友人肉親、学校、会社、地域社会などから完全に切り離された一人の人間として、誰からも関与されていない心地よさがあることは確かだ。他にリンクして考える必要が無い。決めるのは自分だ。

これから旅に出ようとする若い人にも良し、またかつてバックパッカーを気取ったおじさんやおばさんにもお薦めできる本である。また、深夜特急の世界が好きな人には狩撫麻礼原作、たなか亜希夫画のコミック「ボーダー」もお薦めする。

2008
07/12
Sat

熱い!熱い!熱い!

100.0% (1 / 1)
[No.58] posted by Martha Argerich

香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に
血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて
あっとゆうまに最後まで読んでしまった。ユーモアもあり、うら寂しさもあり、勉強にも
なるので誰が読んでも楽しめるんだろうなぁコレは。黄金宮殿などという贅沢な?(笑)宿
の件も何か微笑ましい。やっぱり沢木さんの人柄も大きいのかもなー、変に繕う事もないし
だからって品がない訳でもないから、もの凄く読みやすいし、なんかどんな状況におちいって
も後腐れなく気持ちがいい感じを受けるな。
それに明暗も両方ともしっかり描いていて、賑やかな祭りの裏での浮浪者の件や、日本に
強い憧れを抱く青年の件も何か感慨深い。
それにしても大小は面白そうだなー、僕は普段、麻雀しかしないんだけど、大小・・・いつか
やりにいってみたいぜ!

後、巻末に付いてる「出発の年齢」って対談も、色々背景を知れて良いです。

2008
06/23
Mon

溢れかえる物乞いに対してあなたはどう対処しますか?

[No.57] posted by 海豹図書館

この本が書かれたのがたしか1980年代。
私は海外に行った事が無いので、この本を読んでまるで自分が体験しているような錯覚に陥っている。
単なる仕事からの言い逃れの為に、香港からロンドンへ陸路をつなぐ旅へ旅立つ著者は、様々なカルチャーショックを体験しながら、いつか自分自身を見つめなおし、またその呪縛から解放されてゆく。
シルクロード編を読んで思った事は、私は溢れかえる物乞いに対してどういう行動を取れるのかということ。その一つの答えがあった気がします。
海外に旅立つあなたは、本当の旅人になれるのか?
行く前に是非読んで欲しい!全巻読み応えがあります。

2008
06/17
Tue

非常に危ない本

85.7% (6 / 7)
[No.56] posted by 草雲雀

何でこんなに共感を呼ぶのだろう。私は既に中年とも言えるサラリーマンだが、確かに全てを放り捨てて旅に出たくなった。仕事柄、年中海外には行っているのに、である。

著者は26歳までに旅を出るのが良いと言われ、旅に出た。であるなら、この本は26歳までに読むのが良いのかも知れない。が、若くしてはまると永遠の旅人になる恐れが確かにある。それはそれで幸せかも知れないが・・・

この本はバックパッカーのバイブルかも知れない。だが、僕が思うに、この本の通りにその土地に行くという使い方ではなく、著者の旅の仕方なり考え方を自分の旅に取り入れるのが良いと思う。それは著者の好奇心であり、謙虚さであり、だが一方自分を主とした考え方などなどである。『ちょっと冷やかしに行ってみる』、とか『不思議なまでに言っていることが完璧に分かる』などは自分を主として考えなければ思いつかない。自分が分からない言語の会話を聞いて、言っていることが分かる訳はないのである。ただ、自分の中で想像しそれが合っていると100%分かったと思い込んでいるだけなのである。

だが、それで良いのだ。だれが点数を付ける訳でもない。自分が、自分のために旅行しているのだから。それが、しがらみの多い世の中で、常に他人を気にしている私たちがこの本に、この生き方に強烈に魅かれる理由なのかも知れない。

2008
05/11
Sun

無計画に毎日を過ごす贅沢

100.0% (1 / 1)
[No.55] posted by ぬらりひょん

 私も20代の頃アジアを旅行したことがあります。ひとりで目的地に行くまでの過程は十分刺激的でしたかそれでもだいたいの計画は立てていたし「地球の歩き方」は手放せませんでした。
 この本ではデリーからロンドンに行く以外の計画がありません。マカオでは賭博にハマりデリーでは街を彷徨して毎日を過ごします。
朝起きて「さて、今日は何をしよう」と自らの心の声に従うのです。
カレンダーに予定を書き込む生活をしている者にとっては何と贅沢なうらやましい毎日でしょうか。
そして賭博や徘徊も「ここで切り上げよう」という内なる声がするのです。
フランスのピエールのように退廃に沈殿してしまう可能性もあるのに著者はそうなりませんでした。
単なる旅行記のようですが、自分の思うところに従って生きる自由さ(その自由さは日本ではなかなか手に入れがたい)がこの本にひきつけられる理由だと思いました。

2008
04/08
Tue

"デリー以前″ 旅の夜明け

100.0% (2 / 2)
[No.54] posted by まんねんろう

 デリーからロンドンまでバスで旅することができるか。

 作者沢木耕太郎さんが、まだ誰も証明したことのないこの壮大かつ無謀な計画を実行し、その旅の道中を綴った紀行文。それが「深夜特急」だ。

 綿密に計画され、計算された旅ではない。思い立ったが吉日と、心赴くままに旅をする沢木さんの奔放さと豪快さが伝わってくる。1巻は副題通り香港・マカオの紀行であるが、これはロンドン――デリーを繋ぐ線の、まだ外側にある。東京からデリーに直行しようとしていた沢木さんは、香港でストップオーバーできることを知り、「よし、それなら」といきなり計画変更するのだ。

 賢明にではなく、いかに酔狂になれるか。

 沢木さんがこの旅に秘めた一つの想いだ。それは「自分がどこまで自由になれるのか、なりたいのか」という挑戦であり、問いでもある。デリー以前の1巻で、マカオの賭博にどっぷりとはまってしまうくだりからも、これが綺麗事や理想などではないことがひしひし伝わってくる。旅先で出会う人や町のはっきりとした輪郭を、それらの持つ光と影を、匂いや感触を、興奮や慄きをダイレクトに、そしてダイナミックに綴る。

 この旅は、一体これからどうなるのだろう。決してありふれた道徳観や正義を振りかざさず、流れ流され、赴くままに、感じるままに旅を続ける沢木耕太郎さん。「深夜特急」2巻の旅も、ぜひ乗車しようと思う。

2008
03/15
Sat

これを映像化した"劇的紀行 深夜特急"と併せて、おすすめ。

100.0% (2 / 2)
[No.53] posted by blues-guitarman

おもしろい。
私も海外一人旅をしてみたい。
大沢たかお主演のドラマ「劇的紀行深夜特急」のシリーズを見てそう思った。
とりあえず、原作も読んでみたくなり、香港マカオ偏を購入。
読み始めるとこれもまたおもしろい。
ドラマはほぼ原作を再現しているが、細かいところが省略されていたり、違っていたりしていた。
原作もまた傑作である。
この本が「バックパッカー、ヒッピー野郎共のバイブル」と言われている理由が分かった気がした。

俺もアルバイトで金貯めて一人旅いくかなぁ〜。若いうちに。

2008
01/19
Sat

やはり面白い

100.0% (1 / 1)
[No.52] posted by たつた

8年ぶりぐらいに読みました。
当時は海外に興味を持ち出したときで一気に読んだのを覚えていますが、8年ぶりに読んでもそれは同じでした。
第1巻は乗合バスの旅の出発地点としているインドへ行く前に立ち寄った香港/マカオでの出来事が書かれています。
ガイドブックには載らない現地の情報が分かるような気になります。
特に返還前の香港の様子が伝わってきました。

2007
12/02
Sun

男だったらこんな旅行がしてみたい

50.0% (2 / 4)
[No.51] posted by Tomoco

男だったらこんな旅行がしてみたい。
そんな1冊
続きが読みたくなる

安ホテルに泊まって、思わずギャンブルにはまったり、たまたま知り合った人と食事したり出かけたり・・・・


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