- [著]村上 春樹
- カテゴリ:
- ハードカバー (554頁)
- ISBN:
- 4103534222
- 発売元:
- 新潮社 (2009/05/29)
- 価格:
- ¥ 1,890 (税込)
- Amazonポイント:
- 189 pt
- 在庫状況:
- 在庫あり。
ユーズド商品:¥ 1,098 より
ハードカバーで読むほどではない
文庫ならまだしも1890円も出して装飾されたハードで読むほどの内容ではないと思います。
ポエムのように青豆のことを語るくだりは笑えましたが…
行間、構成、テンポ、心理描写など、特に突出した部分もありませんでした。
たぶん、内容は斜め読みで十分理解できると思います。
挿絵の入ったライトノベルだったら評価は変わっていたかもしれません。
おもしろうて、やがてかなしき・・・
遅まきながら、言わせてもらいます。
村上氏の作品は残念ながら「羊をめぐる冒険」しか読んだことはない。
以後、他の作品をあえて読む気がしなかったからだ。
1Q84のBOOK1の終わり頃まで読み進んだときに、
「羊をめぐる冒険」の読中と同様な疑念が湧き上がってきた。それは、
”こんな面白い小説がはたして破綻なく収束できるのだろうか?”
という危惧感だった。で、「羊を・・」の場合はその予想が見事に的中し、
やっぱりだめだったか、という読後感を残した。
1Q84の場合はどうか。
結末を知りたいから当然BOOK2も読んだが、
やはり破綻したまま終わってしまった。
いわくありげな登場人物や団体、不思議な生命体など、
興味深い要素をたくさん出してくるが、
ばら撒くだけばら撒いて後は読者の皆さんで
ご自由にご想像くださいと、丸投げしている感じだ。
A.B.C.D...の各人・各要素がどこでどうつながって行くのか、
そして何をもたらすのか、
それを紐解いていくのが小説の基本だと思っている僕には到底納得できない。
すでにBOOK3も出ているが、1,2であれだけの枚数を使いながら
完結できないのであれば、もはや3を読む気にもなれない。
(ハードカバーであの価格だし)。
本の良し悪しにかかわらず、商業ベースにうまく乗せて
ベストセラーを意図的に作り出す日本の出版界の姿勢にも問題があると思う。
リタイアしてしまいました・・・
ダメでした。図書館で長い間予約待ちして、
ようやく借りられたので、なんとか完読したいと思い頑張りましたが、
このまま読み続けるのは時間の無駄にしかならないと思い、
ちょうど半分過ぎたあたりで、リタイアしました。
『ノルウェイの森』はすごく面白かったので、
期待してたのですが、
どうしてだか分りませんが、この作品は無理でした。
村上さんの作品は『ノルウェイの森』しか読んでいないので、
たまたま『ノルウェイの森』が良かっただけで、
もしかして私とは相性が良くない作家なのかもしれません。
何度も読むべき作品なのか?
何百人もレビューを書いてるので今更書いて意味があるのかなとも思うけど、取りあえず書く。
(BOOK3まで読み終わってからこのレビューを書いています)
はっきり言って面白い作品ではない。
彼の持ち味である多彩な比喩は影をひそめ、人物描写は平板、息をのむような冒険もない。
物語の前半だから感情移入できない、というわけではないと思う。
実際に彼の初期の小説は非常に短いものだが、その中の人物たちはとても瑞々しく輝いていた。
一方でファンタジー色も強いし、性描写も激しい。
そのために非常に読みにくい小説になっている。
様々な要素が散りばめられそのひとつ一つの意味するところが
結びつくことなくばらばらと連なっていく。
天才村上春樹は一体何がしたかったのだろう?
あまりに長い作品なので、一度読んだだけで全体像がつかめない。
もう一度読むべきなのか?
でも面白くないしなあ。。。と躊躇してしまう。
そんなこんなで★3つ
村上作品は、不思議だ。
妻の表現を借りれば、「例え自分自身がどんな精神状態にあっても、読み始めたら彼の独特の世界に没入できる」。僕もその通りだと思う。
それは面白い小説には全て当てはまりそうでいて、実はそうじゃない。村上作品の場合は、没入の感覚が独特だ。
その理由を言葉でうまく表現するのは難しいけれど、自分なりに一番しっくりする言い方をすると、「研ぎ澄まされた感性と汚れない好奇心を合わせ持った10代の少年が、卓越した文章力で描いた大人の世界」って感じだろうか。
人間や物事をとらえる目線は限りなく純粋で、どこまでも瑞々しい。例え話の舞台が汚れた大人の社会であっても、読者は、どこか現実離れした浮遊感に包まれたファンタジーの世界に誘われる。
読み始めると、ストンと異次元に飛んでしまえるような快感がある。
以前「海辺のカフカ」で味わったそんな感覚が、本作「1Q84」を読み始めて即座に蘇った。
ただ、この第一巻を夢中で読了した後で、一つだけ不思議に思うことがあった。
本作品でも、それぞれの主要登場人物にまつわるかなり過激な性描写が随所に現れる。
自分には文学を語る資格なんてこれっぽっちも無いけれど、この作品にそれがどれだけ必要な要素なのか、ど〜〜もピンと来ない。
頭の中で性描写の部分を全て取り除いて全体像をイメージしてみても、作品としての完成度は決して損なわれないような気がするのだが、それはやはり素人の浅はかさか。
もっとも、それが有るからこそ、この独特の大人のファンタジー感が生み出されるのかもしれないけど。
(後で皆さんのレビューを見てみれば、やっぱりそうお感じの方が多いのね)
200Q年に一撃!
酒井被告、押尾被告、そして国会、思えばみんなどこかへ逃げていた2009年。
それは国民も同じだったはず。この「1Q84」へ国民が殺到したのもQだらけの世界への解を得たいという思いがあったのではないでしょうか。1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。こっちはビッグ・ブラザーが支配する世界。春樹ファンだけど、さすがにオーウェルまで読む気はしないという人にはPHP研究所から「COMIC1984」というコミック版が出ているので、そちらを見てみるといいかもしれませんね。ビッグ・ブラザーからリトル・ピープルへのシフトの意味を読み解く意味で、両方手元において読むのがいちばんかもしれません。
はたして2010年は二千「充」になるのか?子供手当ての行方はいかに!?
いらない描写が多すぎ
個人的にはノルウェイの森よりは面白く読めそうです。あの鬱っぽさが何とも私には駄目だったので。
ただ、この話は何を書きたいのかが伝わってこない。話の大筋が分かれば(つまり人物の動作、会話)細かい描写を読まなくても話が通じます。伏線でも何でもないし。それに青豆はともかく天吾のセックス・シーンは要るのか…?
読解本なるものが出ている時点で、恐らく意味がよく分からない人達の方が圧倒的多数なのでしょう。
深読みし過ぎると訳わからなくなりますので斜め読み程度がちょうどいいかと。
そもそも春樹ワールドを理解できる人と出来ない人ではきっぱり分かれるらしいので合わないなら読まない方が良いかもしれません。
私は続きが気になりますが、真剣に一文一文読むつもりはありません。
恋愛小説?
恋愛小説のようでもあり、ミステリーのようでもあり、ファンタジーのようでもあり、ハードボイルドのようでもある。多くの側面を持つ作品だ。春樹さんはシティボーイだね。ちょっと古くさいシティボーイ。ノルウェイの森が大好きなので読んだが、そのエッセンスは受け継がれているようだ。ノルウェイがすかすかの小説としてしか読めない読者には、たぶんおもしろくないと思う。あれは日本文学史上最高の文学作品だよ。1Q84がそれをどう越えるか見物だな。
静かに波紋が広がっていくみたいな
どういう世界なのかジャンルすらもよく知らないまま、
村上作品を初めて手に取りました。
色々な種類の分野に対して、詳しい描写(説明?)がされていて
作者の多岐に渡る知識を垣間見た気持ちになった。
その詳細に書かれている分野が、物語と少しずつ関係性を見せていき、
どういう風に進んでいくのか、気になって、気になっている内に
BOOK1を読み終わってしまった。
伏線がいっぱい張り巡らされていて、早く続編を読んで、
点と点を線で繋ぎたいという欲求が生まれた。
リアルの中にファンタジー的な部分が垣間見えて、
どういう方向に進んでいくのか、落としどころに興味がひかれる。
ところどころ、顔をしかめてしまう程詳細な描写にそれ必要なのかな・・・
と思う部分(性描写)もあったりするけれど、読み終わった後に、
必要不可欠なのだと解るのかもしれない。
BOOK1は電車に乗っただけでようやく扉が閉まって発車する、
っていう段階なのだろうか。
これから何処に連れて行ってくれるのか、どんな景色が待っているのだろうか。
(2010.5.27読)
遅れ馳せながら
本を読む動機にはいくつかあるが、ベストセラーになった理由が知りたくて読むのもその一つであろう。今までに村上春樹氏の対談集「翻訳夜話2サリンジャー戦記」を読んだことはあるが、小説は20年程前に(英語の勉強を兼ねて)「ノルウェイの森」を英語で読んだだけである。「1Q84」は最近、BOOK3が出版されてこれも好評のようである。遅れ馳せながら「BOOK1」を読んでみた。
この小説は文句なしに面白い。村上氏は青豆と天吾という二人の主人公を1章毎、交互に登場させて別々にストーリィを進めていく。しかし、いずれ二人のストーリィが交差するであろうことが途中から予感される。文章は平易でわかり易く(「執筆にあたり英語での表現を意識している」との記憶がある)、小説の技法としても実に巧妙な筋立てとなっている。この辺りが若い人に好まれる理由の一つなのであろう。
この小説は70年安保時代に青春を送った世代が主人公である。読者としてもその世代が主対象となりそうだ。但し、小生のようにその上の世代にとっても興味がもてる時代設定になっている。音楽も冒頭のヤナーチェックの「シンフォニエッタ」がよく取り上げられるが、ナット・キング・コールの「スイート・ロレイン」が登場したりしてサービス精神も旺盛である。ところで村上氏の読者は若い世代が多いようであるが、時代を共有しない彼らはなぜこの本に惹きつけられるのであろうか? 何はともあれ、これからBOOK2、BOOK3を読んでみよう。それから考えよう。
