- [著]村上 春樹
- カテゴリ:
- ハードカバー (501頁)
- ISBN:
- 4103534230
- 発売元:
- 新潮社 (2009/05/29)
- 価格:
- ¥ 1,890 (税込)
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これってクトゥルー神話系ですか?
村上春樹の長編小説は初めて読んだのですが・・・
「まるであの映画みたいですね。」
「ジョン・カーペンターの『マウス・オブ・マッドネス』」
「そうそう、それそれ。サム・ニールが保険会社の調査員をやってるんですよ。それでユルゲン・プロホノフがベストラーのホラー小説家で、彼の描くフィクションだと思っていた向こう側の怪物の話は実は本物で、彼が書いた小説が出版され大衆に読まれることで世界が変容してゆく。サム・ニールも彼に関わることでそれに一役買っていたってやつ。そういやあの人も自動車で寝ちゃってて、目が覚めたら別の世界にいたんだっけ。監督本人が作曲の音楽が好きだったな、かっこよくて。」
とまあパロッてみましたが・・・I couldn't help it.
その気で読めば意外とラグクラフト系のオカルト陰謀ものっぽくて、個人的にはそのバリエーションのひとつとして結構楽しめました。
今まででナンバー1の村上春樹作品です。
切ない、苦しい表現が満載で、
胸を詰まらせながら読みました。
ここまで感情移入させて読んだ村上春樹の作品は初めて。
30代に入り、私も人間として少しは経験値が上がったのか。
村上春樹の良さがようやく分かるようになったのかもしれません。
book2で印象に残っているのは、以下。
天吾の腕に抱かれたいと彼女は思った。彼のあの大きな手で身体を愛撫されたい。
そして彼のぬくもりを全身に感じたい。
身体を隅から隅まで撫でてほしい。そして温めてほしい。
私の身体の芯にあるこの寒気を取り除いてほしい。
それから私の中に入って、思い切りかきまわしてほしい。
スプーンでココアを混ぜるみたいに。ゆっくりと底の方まで。
もしそうしてくれたなら、この場ですぐに死んだってかまわない。本当に。
20年ピュアに思い続けてきた天吾に、
自分の命を差し出した青豆のこの表現。
「この場ですぐに死んだってかまわない。本当に。」の表現に、
すごい、、、と圧倒されました。
ここまで無条件に人を愛するって素晴らしい。
ううむ…
村上春樹という作家は前々から気になっていました。長編小説ということもあり、つまらなかったら、という不安はありましたが1Q84という小説は馬鹿売れしてましたし、ニュースにもなるくらいだから面白いんだろうな、と思い購入。
1から読んでいて思ったことは何でもかんでも性に繋げるなあ、ということ。何でもない文章でもその帰結には性に関する言葉が用いられていて、正直あまり気分はよくありませんでした。
露骨な性的表現も気になりましたし、小学生の時から20年も相手を思い続けているのもいやありえないだろ、と。しかもお互いがお互いを!
特殊な幼少期を過ごしているとはいえ、一人の相手をずっと思い続けていられるものなのか、と。
主人公2人とも性的には自由な感じで、とっかえひっかえ相手を変えて空白を埋めている(いた)ようですが、それもどうなの、と。
兎に角1から性的描写の多さにはうんざりしてました。
文章も読みやすいのですが、ダラダラと続けている感じ。
ストーリー自体もあまり魅力は感じなかったかな…。
ただここまで読んだので、最後に何かあるだろうと期待して3を読もうかと思います。
村上春樹というベストセラー作家のブランドがついた本としては、しっくりこなかったかな、と思いました。
ビッグブラザーとリトルピープル
オーウェルの1984にはビッグブラザーが出てくる。
春樹の1Q84にはリトルピープルが出てくる。
この2つにはなんらかの関係があると考える評者が多いが、私はそうは思わない。
リトルピープル自体が著者の造語であるかにとらえる評者が多いが、私はそうは思わない。
私はリトルピープルという概念を著者の作品以前に本で読んだことがある。
その本はエジソンの伝記だった。
リトルピープルについてエジソンと著者の考えに思いを馳せてみることだ。
それは寝苦しい真夏の夜の良き友となりうるだろう。
何処に向かっているのだろう
少しずつ伏線が解き明かされていき、
天吾と青豆が少しずつ近づいて行く。
眼に見えない自分自身の心と葛藤しているような、
自分の中の光と影を見つめるような感じを覚えた。
少し暗示的に同じ言葉を繰り返されるのが、
くどいという気もした。
せっかくの、はっとさせられるような言葉も、
くり返し効果を狙っているのかもしれないけれど、
私には、繰り返されるたびにその言葉の感動が、
あせていくように感じた。
大事な言葉、キーになる言葉は、繰り返すこと以外でも
読み手の心に残すことは出来るのではないかと思う。
私にはわからない何か意図があってのことなのかもしれないけれど。。。
ただ、先が気になって、あっという間に読み終えてしまった。
そして続きも気になる。
(2010.6.8読)
すさまじく不吉で不気味
BOOK3まで読みきってからのレビューです。
「ふかえり」とよばれる女子高生が登場するが、
ほとんど彼女の神秘性だけで保っているような作品。
全村上作品の中でも、最も魅力的な女の子に仕上がっていると思う。
一方で主人公二人に感情移入できないし、憧れも同情もしない。
不倫していた母親の影を拭えず自分も不倫する男主人公、天吾」
暴力で友達を失い、自身も暗殺者となる女主人公「青豆」
このような設定をすんなり受け止められる読者はそういないと思う。
他にも、幼女を強姦する教祖(モデルは某カルト教団の彼と思われる)、
その被害者で自己を喪失した少女、プロの仕事屋たち、殺される友達二人、
失われた不倫相手など、物語を紡ぐ人物たちはどれも不吉で不気味です。
それなのに、その深い闇を描き切れていないので
ただ「気持ち悪い」だけで終わってしまってます。
とはいえ、Book1と比較すれば、若干物語が動き始めたので ★4つ。
エンターテイメント小説とでもいうのだろうか
オウム真理教の事件が起きたとき、なにか既視感を感じて高橋和己の「邪宗門」を読み直したことがある。実際の事件は小説とは似てもつかないものであったが。「邪宗門」は宗教性やイデオロギー性がかなり鮮明であった。1Q84も宗教団体を大きな舞台にしているものの、この小説には宗教性はなく、またイデオロギー性はあるとしても通り一遍である。ヤナーチェックやルイ=アームストロングの音楽、フレーザーの「金枝篇」、そしてブランドもののファッションなどが時代を表すお洒落な小道具として散りばめられ、BOOK1のレビューでも書いたが、小説自体は文句なく面白い。
今回、村上春樹氏の小説を初めて読んだが、純文学だという先入観は勘違いのようであった。ミステリー+ハードボイルドのエンターテイメント小説とでもいうべきか。天吾と青豆のラブストーリィともいえるが、その面では描写が不十分であろう。
乗りかかった船だ、BOOK3を読んでからこの小説の評価をもう一度考えよう。
うわぁ、ワールドさく裂でどんどんハマっていっちゃうぅぅ★村上ワールド好きならね。ミーハーさんにはどうかしら?
その世界観から抜け出せなくなってしまい、もったいないながら一気に読み進め、最後を迎えてしまった。
説明しなければわからないなら、説明しても理解できるはずがない、、、。
そういうわけで、今回も文章の中ではいくつもの結果が読み手に任されて春樹の文章は終わる。
1が終わるころから、覚悟をしつつ読み進めていたし、それこそこの人の世界だけど、久々だったし、どうしても誰かと謎を解き明かしたくなる気持ちになってしまう。
でも、きっと謎かけではない。
そこに、ちゃんと、おのおのの区切りがあればいいんだと思う。
青豆。天吾。ふかえり。老婦人。ガードマン。ホウレンソウが好きなドイツシャパード。リーダー。ふかえりの保護者。その娘。年上の人妻の彼女。最初にでてきたタクシーの運転手。空気さなぎ。めくらの羊。あゆみ。環。警察官。さきがけ。あけぼの。リトルピープル。二つの月。
これで終りと思ったら
読み終えたのは、BOOK 3が出ることが発表される前でした。
BOOK 2を読み終えた後、「村上春樹の他の作品より文章は読みやすいけど、相変わらず終わり方が村上春樹っぽい」と思っていました。
自分の中ではこれで完結していたつもりだったのですが、その後BOOK 3が発売されることとなりました。
総じて、村上春樹ファンには楽しめる作品であることには間違いありません。
還暦を迎えたおじいちゃんの妄想小説
今回の妄想は今まで以上にすごいですね。
どうしてこんなに下ネタがお好きなんでしょう。
本当は私も星5つにしたかったですよ。
お金も時間も相当費やしましたからね。
無理やりにでも自己肯定して楽になりたかったです。
でも私のような「被害者」が増えないためにも悔しいけど
正直に評価しました。
この本に高い評価を与えている人たちへ
自分の金と時間を無駄にされて悔しい気持ちは分かりますが、
見ず知らずの人を巻き込もうとするのはやめてください。
それと、村上春樹という名前につられて買ってしまったという人は
おそらくそれ以外にも様々な流行に流されている人でしょう。
貴重な人生を無駄にしないでください。
