- [著]フィリップ プルマン
- [原著]Philip Pullman
- [翻訳]大久保 寛
- カテゴリ:
- 単行本 (421頁)
- ISBN:
- 4105389025
- 発売元:
- 新潮社 (2000/04)
- 価格:
- ¥ 2,205 (税込)
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続きを読む気が
一巻はなかなかおもしろかったので、2巻を買ってみたのですが、なんと言うか、現実感にこだわったというのか、説明っぽく、SFファンタジーっぽくなってしまって疲れました。その割には、つじつまの部分ではごり押しというか・・・(この謎は3巻で一挙に解消されるのか?)意思を持つ素粒子というのはおもしろいけど、機械を通して、「おはなし」をするあたりはどうかと思う。羅針盤を通して、お話をするあたりまではまだいいのだが、それを「現実世界的解釈」する必要があったのかな?すべての真実を示すという羅針盤も、なぜか封印してしまうし、作者はアイディアがたくさん沸きすぎて、破綻なくファンタジー世界の構築をしきれなかったのかなっていう気がします。やたら重要な登場人物が残酷に死んでしまうし。3年生の娘はがっかりしたみたいです。続きはかわないとのこと。三巻は、図書館かな。同じご都合主義でも、ハリポタのほうが、世界はしっかりしていると思う。
世界が溢れた・・・。
神秘の短剣で舞台は、鎧熊も、ダイモンもいない我々の住む世界に移ります。
ライラと共にこの作品で活躍するもう一人の主人公、ウィルの話から始まります。
序盤こそ我々の世界で、ウィルがウィルのいなくなった父親を追う謎の男達から
逃げ出すところがサスペンス調で描かれますが、別世界の扉をくぐってからは
もう何でもありの世界です。
いろいろなところで別世界の扉が開いてしまって、ぐちゃぐちゃになっていきます。
天使は空を飛び、戦闘機らしきものは行き交い、魔女が戦い・・・。
スケールのでかさが、いやーすごい。
それにしても、アスリエルって何者?
ダストに疑問を持って追求しようとするのは分かるにしても、一人間でありながら
天に弓引こうとするとは・・・。
そんな短期間に準備できた理由はきちんと描いて欲しいと思いました。
そうすればもっとよかったのに。
キリスト教徒じゃなくても
人間がダイモンという精霊を必ずもつ
パラレルワールドに生まれた少女ライラ。
オーロラの中にかけられた「橋」をわたって
謎の物質「ダスト」を調べるため、別の世界へわたるが。。
ライラの冒険シリーズ二作めでは、
わたしたちの世界のオックスフォードにすむ少年ウィルと
ライラが出会い、互いに協力して活躍します。
ウィルの望みは、幼いころ行方をたった父を捜すこと。
母を守るために懸命に生きてきたウィルは、
ライラとは異なる強さをもつ、しっかりとした少年です。
そして物語は核心へ。
ライラの果たす役割とはなんなのか、
ライラの父アスリエル卿がしようとしていることとは何か、など
謎が明らかになってきます。
だいぶんキリスト教色がつよいお話です。
アスリエル卿のしようとしていることなどは、
キリスト教徒でなくても不敬な感じがします。
こちらの世界の少年であるウィルが主に活躍しているせいか、
一作目よりもおもしろい感じがしました。
ライラの冒険シリーズ中の意味不明
・ライラ・・・リーダシップが薄れ元気がありません。
・ウィル・・・神秘の短剣の守り手。本書の主役。突然登場されてもね。
ウィルが指を落として魔女の「血で壁を作れ」で血が止まって欲しかった。
父親に治療させたかったのでしょうが出血したまま時間がたちすぎ。
・アスリエル卿・・・出てきません。
・コールター夫人・・・無敵なの?
・イオレク・バーニソン・・・出てきません。
・真理計・・・ライラがウィルのお父さんを探すため意外にには使わないと誓ってからは使用しない。
チョット無理がありますね。
真理計を盗まれたライラが盗んだ相手の言葉を素直にきいて、神秘の短剣をとりに行くくだりでは違和感を感じた。
・神秘の短剣・・・別世界の窓を開けられる。神秘性が感じられない。
前巻でアスリエル卿が苦労した別世界への道が簡単に明けられては面白くない。
・スペクター・・・大人を襲い子供には無害。飛べない。
なんとこのスペクターがコールター夫人の部下のごとく命令に従う。
さらに夫人はスペクターに空を飛ぶことを思い出させる。
安易に何でもありは嫌いです。
『琥珀の望遠鏡』でこの巻の持つ意味がわかるのでしょうか?
『黄金の羅針盤』に比べだいぶ本書は落ちるように思います。
天地創造の再現
「1」では、全体の世界観が漠然と見えてきて、その中でライラの活躍が鮮やかに描かれていました。
「2」になって、ライラに加えてウィルという少年が登場します。<神秘の短剣>の持ち手として彼は登場してきます。
世界もライラの住んでいた世界とウィルの住んでいた世界、その間に横たわる大人がいなくなった世界が登場します。こうしたパラレル・ワールドが何百も存在しているのが、この物語の世界のようです。そこで重要な役割を果たしているのが、ダスト=シャドー=暗黒物質のようです。
そんな中で、アスリエル卿がとてつもなく大きなことをしようとしているようです。ライラがイヴ、ということは、天地創造の再現なのか?
ストーリー・テラーの作者らしい、楽しく一気に読ませる作品です。
壮大で緻密な世界描写と稚拙なストーリー展開
とても楽しく読めましたが、終盤(3冊目)の展開(各登場人物の心理的な部分)に無理があるように思え、首をかしげながら読まなければならない。時々、みょうに似非SFチックに凝ったりして、読み進むのがダルくなってくるところもある。が、そのような瑣末を抜きにすれば、壮大な新世界をカラフルな描写で描き、魅力的な登場人物がドラマチックな活躍をするスペクタクル作品です。映画の題材にはよいかもしれない。少女向けに書かれた内容なのかもしれないので、おじさんの私には理解できないのかもしれない。娘が成長したら読ませたい。この作者は最後の切ないシーンを書きたくて、この3部作を作ったのかもしれない。
スケールが大きい
別世界、さらにもうひとつの世界とプルマンの想像力は何処までも広がって私達を楽しませてくれます。ライラと同様に重要な役割を果たす神秘の短剣の守り手ウィルの登場、ウィルの父親の正体、魔女や天使まで加わり、予想をはるかに超えるスケールの大きな展開であっという間に読みました。
ヒロイックなわくわく感と同時に、深い苦味が・・・
私たちの住むこの世界から始まる物語、出だしはとても地味で、1巻目とどうつながってくるのか最初は戸惑いました。
でも、ちゃんとライラと出会えました。
この巻は、ライラより少年ウィルが中心に描かれているような印象をうけます。ウィルもまた、運命の子なのでした。
中盤で例のナイフに出会うところから、話はがぜん面白くなってきます。
(ウィルのお父さんがどうしていたかについては、とてもびっくりします。)
この世界、ライラの世界、2つをつなぐ世界の3つで話は進みます。
ただ、3分の1はこの世界の話なので、当たり前に感じられるところもあり、その分ドキドキ感は薄れます。
その一方で、前作でよく分からなかった物がこの世界の言葉で説明されて、よく分かってくるよさもあります。
(ここに来てアンバリック・ライトってどんなものかやっと理解した私です。琥珀って通電しないけれど、帯電するんですよね。
どうもそこに由来するらしいと思うと胸のつかえがとれました。)
ヒロイックなワクワク感と同時に、深い苦味をたたえた1冊です。
男の子だって負けません
黄金の羅針盤に続く、この神秘の短剣。
舞台は普段私たちが住んでいる地球。
今まで、自然があって絵画の世界のような舞台だったのが、
ビルが建ち、車が行き交う、そんな現代が舞台なせいか、
今までよりもずっとリアル感が増した、今回の作品。
登場人物に、ウィルという男の子が加わり、話は進む。
ライラよりも年上で、環境のせいか年齢の割には落ち着いていて
良識を持ち合わせたウィルの登場で話は、うんと深さを増す。
ウィルの父親とは。アスリエル卿の行方。セラフィナ・ペカーラ、リー・スコーズビーのその後は。
そして、世界はどうなる!?
解決の鍵は、ライラとウィル、この少女と少年が握ってる。
魅力的な物語、主人公に共感
His Dark Materials三部作の第二部。
面白い!現実世界で暮らしていた少年ウィルの視点で展開する本作は前作よりも感情移入が容易でした。主人公と読み手(私→30才男)との思考、感情の温度差が縮まり「次元の異なる世界との行来を可能にする短剣」を手にした少年と少女の冒険をストレートに楽しめました。やはり想像上のダイモンと引き裂かれる苦しみよりも手を切られたときの方が痛い。自分の想像力の欠落を露呈している気もしますが・・・。
前作を読んで物語りは面白いけどもう少し感情移入できたら・・・と思っていた方にこそオススメします。本当に面白いです。
