- [著]竹内 一郎
- カテゴリ:
- 新書 (191頁)
- ISBN:
- 4106101378
- 発売元:
- 新潮社 (2005/10)
- 価格:
- ¥ 714 (税込)
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「ヒトは見た目が9割」という標題は相当内容を意訳
漫画原作家であり、劇原作・演出家である著者が、「効果的なコミュニケーション」について語ったもの。その趣旨は、要は言葉に頼るな、コミュニケーションは言葉だけでないという点で、決しておしゃれとかそういうたぐいの話ではない。
幅広いテーマについて語られている(漫画の伝達力、仕草、女の嘘、「間」、行儀作法)ので飽きない。舞台演出はスピーチの際にそのノウハウが使えそうである。
要は言葉で伝わる情報は全体の7%で、残りがノンバーバル・コミュニケーション(顔の表情が55%、声の質、大きさ、テンポが38%)であるとのことだ。
しかも、言葉ほど当てにならないものはなくて、言葉ではこう言っても真意は別というのはよくある話である。
「マンウォッチング」の著者のデズモンド・モリスによると、信頼できる順序に仕草とかを分類すると、1)自律神経信号(動悸、汗)、2)下肢信号(貧乏揺すり、足先が相手を向いていないと相手に好意を示していない)、3)体幹信号(姿勢とか)、4)見分けられない手振り、・・などと順位を示しているそうだ。
また、どきっとするのは、「縄張りの中にずっと居たがる人物は自信がない」そうである。
仕事に自信を持っているリーダーは、すっと部下の席まで行く。縄張りの中で自分の権威を守るより、部下の能力を引き出そうとする人物なのだ、と言うことが伝わるそうなので、心すべきであろう。
また、早口には、実は、不安や恐怖が隠されているというのも重要な指摘である。
第7話にあるように、「間」あるいは「半間」を取ることが重要である。これは、「間」によって、観客が舞台に引き寄せられるからだそうだ。
第6話の女性の化粧に関する部分も卓見であろう。
欧米では化粧は個性を出すための「ワンポイントメイク」であるのに対し、日本では、「ファウンデーションと口紅」が普通である。つまり、日本では、化粧は「みだしなみ」ということだそうだ。
また、メイクは自分以外のものになるための手段であるので、大胆になるため、自信をつけるために、メイクは有効と言うことになる(実際、厚化粧のヒトは自信たっぷりに振る舞うことが多い)。
あと、演劇で、「こういう役」は「こういうしゃべり方」というのが何となく決まっているそうだ。
貧しい農民は東北弁、ケチは大阪弁、浮世離れして上品な人物は京都弁、やくざは広島弁、志が大きな男は土佐弁、人望ある男は薩摩弁。
それぞれの方言はよく知らないが、確かに、パターン化されているように感じられる。
意外と面白いのでは??
本書は、言葉による伝達より、言葉以外の伝達の方が、伝達力が高いということを主旨に、マンガ、演劇などを例に説明されています。
目新しい内容ではありませんでしたが、マンガの影響力、演劇の面白さを考える上で有益でした。
内容から何かを学ぶというよりは、本書をきっかけにマンガ、演劇、映画、絵画など、を鑑賞する際に、自分なりに非言語コミュニケーションについて考え、観察してみてはどうでしょうか。
観察力を鍛えるという意味で読んでも面白いと思います。
ノンバーバルの本
評価が良くない本ですが、ノンバーバルの本と捉えればかなり優秀な内容だと思います。
本書で言う「見た目」とは言語以外のすべてであり、ジェスチャーや絵、話と話の間なども含まれます。それぞれについてかなり詳しく論じてありなかなか勉強になる箇所も多くありました。
タイトルの意味としては、結局言語が伝えることができるのは1割程度であるから言語以外のコミュニケーションの重要性を再認識し活用する方法を考えましょう、ということだと思うのですがどうも内容のない本と誤解されているように感じます。
個人的にはなかなかの名著と感じただけにみなさんの低評価は少し残念に思いました。
存在感のあるタイトルなのに、実にもったいない
2006年のベストセラー8位にもなった本なのだが、あまり評判はよろしくないようで。
本は見た目じゃなかったんだ−。といってしまえば身も蓋もないけれど。
不評の理由を探ってみる。
書名とテーマがずれているのが第一の理由だろう。
「人は見た目が9割」だから、○○という主張が必要なのだが、「見た目とその印象は○○です。」の羅列に終わっている。
未知の分野で解説しようとしているのが第2の理由だろう。
竹内さんは心理学者ではなさそうだし、心理学に詳しいとのようすもない。
それなのに、「心理学では〜〜」という書き出しが目に付く。
彼の本業はマンガと演劇らしい。
マンガの人物の描き方はなるほど、その性格などをよく現した外観になっているが、生身の人間とマンガの登場人物は別な判断をするので、例としてふさわしくない。
演劇の世界での出来事は、虚構の「役になりきる」のであって、それと現実社会とは、これも同様に別な判断をするので、例としてふさわしくない。
竹内さん、きっと、「人は見た目でけっこう判断しているよね。で、それがけっこう当たっているよね」という持論があったんだろう。
でももうちょっと編集担当の人が、説得力ある内容になるように意見すればこんな不評な本にならずにすんだと思うのに。
「人は見た目が9割」言い得て妙な、存在感のあるタイトルなのに、実にもったいない。
出版社としては、「労をかけずにベストセラー」最高のコストパフォーマンスだろうが、新潮新書って、こんな本を出すブランドなんだということを肝に銘じておこう。
タイトルは良いのだが・・・
私もタイトルに同感して、購入しましたが、タイトル関する本文は半ページもなく、それ以外は漫画のキャラクターの表情についての話ばかりでした。期待度が高かっただけに、これ以上ない位に失望した本です。
ぱっと見の力
ぱっと見の力について色々と疑問があったので、
こちらも読んでみましたが、
最初にレビュー読んでから買うのも大事だって事を知りました。
本当にタイトルってすごいですね!
マンガの発展についても学べるんじゃないでしょうか。
看板にいつわりはない
ルックスがいい、悪いが人の印象に影響するという話は前半でおおよそ述べている。
どちらかというとわが国、日本での事情、歴史的背景が中心。
化粧にしても「おしろい」と「紅」は自己主張でなくて、身だしなみであったと、「天の岩戸神話」などを引き合いに説明。
じゃあ、後半はというと、演劇人の著者の専門分野になる。舞台に立つ者への「間の取り方入門」をとうとうと述べ、人と人の接し方も演劇人と同じく、「会話の間の取り方」が重要と述べている。
ええ、それは一般人でも役立つでしょう。ちゃんと最後まで読めれば。
私自身がかつて演劇人のはしくれであったから、「間の取り方」や「感情の表現のあり方」など、日常生活と関係ない「演劇人講座」を有り難く読み進められたと思います。
そうでない一般の方は後半は摘み読みするのがせいぜい。
最近増えている、刺激的なタイトルと帯に書かれた見せ場の断片で売上を伸ばした本。きょうび、こういう小細工でもしないと本は売れないんですね。
雑学本としてもよい
人の見た目に関することについて学んだというよりは、著者の映画や、漫画といった著者の携わってきた仕事の経験に基づいた心理学を論じていたが楽しめた。
有名な漫画や映画などを例にあげているので、内容がやわらかくなり読みやすくなっており簡単に頭の中に入ってきた。
このわかりやすさは著者が言葉を通じたコミュニケーションよりも言葉を通じないわかりやすいコミュニケーションで物事のよしあしを判断しているということに通じた。
ひとつの雑学本としても生活の中で使える知識がたくさん書いてありページ数も少なく手軽に読むことができるので忙しい方にもぜひ読んでもらいたい。
タイトルが9割?
劇作家、漫画の原作者である著者が、人の印象は言葉以外の情報が9割の印象を決めるとし、それを元に言語以外のコミュニケーションについて書いた本です。これは心理学者アルバート・マレービアン博士の研究を元にしていると書かれています。
まず、本書で第一章で人が取り込む情報のうち、会話の内容は7%に過ぎず会話以外が93%を占めるから、「見た目9割」としています。
まず、この時点で多くの人が疑問を持つと思いますが、正確には視覚から55%、聴覚から45%です。また、聴覚からの情報のうち言語情報が7ポイント占めています。
さらに、マレービアン博士の研究では「言葉や感情、態度から矛盾を感じる時」という限定条件がつけられています。
つまり一番大切な引用から間違っています。ちなみに、この事はwikiにも載っている有名な話です・・・
著者の言いたい事はよくわかりますし、内容に納得する部分もありました。
しかし、経験則や思っている事を書いただけで、科学的な引用も間違っているのに「コミュニケーションの入門書」としている事には大きな疑問が残ります。
この新潮新書だけに限らず、最近タイトルばかり面白い本が多いのは残念です。
言葉は7%しか伝わりません
私も講演などで人前で話す時は、赤いネクタイをするようにしています。なぜ
か赤いネクタイをすると聞いている人は、話している人の言うことを聞いてくれ
ます。
会社で従業員を採用する時に、面接官は第一印象を優先します。
しかし、子供の頃の教育では「人は見かけで判断してはいけない。」 と教え
られましたが、実は「人はすぐに外観で判断してしまうので気をつけなくてはい
けない」という教育だったとおもいます。
本当に人は見かけで人を判断します。
ではどうしたらいいのかということ教えてくれる一冊です。
